agnès b が発行するポワンディロニー(pooint d'ironie)の第34号は、ミシェル・フーコー(Michel Foucault, 1926-1984)を取り上げている。未公開写真とテクストの引用で編まれた紙面になっている。
⇒agnès b 日本公式サイト
http://www.agnesb.co.jp/
ポワンディロニーのバックナンバーの特集内容も参照できる。
agnès b が発行するポワンディロニー(pooint d'ironie)の第34号は、ミシェル・フーコー(Michel Foucault, 1926-1984)を取り上げている。未公開写真とテクストの引用で編まれた紙面になっている。
⇒agnès b 日本公式サイト
http://www.agnesb.co.jp/
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★David Bordwell, The Films of CARL-THEODOR DREYER(University of California Press, 1981amazon.co.jp)#0231
デヴィッド・ボードウェル(David Bordwell, 1947- )氏によるドライヤー論。本書の内容とボードウェル氏の書誌については後ほどまとめたい(といっても詳細な書誌は下記のご本人によるウェブサイトにある)。
⇒David Bordwell's website on Cinema(英語)
http://www.davidbordwell.net/
⇒University of California Press(英語)
http://www.ucpress.edu/
★森奈津子『西城秀樹のおかげです』(ハヤカワ文庫JAモ3-1、JA772、早川書房、2004/11、amazon.co.jp)#0232
巻頭に置かれた表題作「西城秀樹のおかげです」(1997)、読み始めて二頁目で笑う。嗚呼、近頃小説を読んでいて二頁目で笑ったのはいったいいつ以来のことだろうか? などという言い草は、これから本書を手にとるかもしれない貴兄/貴女に過度な期待を抱かせた挙句、いざ胸を高鳴らせて読んでみたら期待が高すぎて笑えなかったじゃないのよどうしてくれるの、という失望感を与えかねないので慎まなければと思うのだけれど、実際笑ってしまったものはしかたがない。
しかも少し読み進めるそのつどにそこまでの読みで築かれた脳裏の状況が「どうしてそーなるの」という笑いとともに破壊されるすがすがしさ。このどこか荒涼とした近未来に漂う無常感はいつかどこかで感じたものと似ている、はてあれはなんであったか、星新一のショートショートであったか、筒井康隆のSFであったか、はたまた手塚治虫の『火の鳥』で描かれる未来であったか。などと読むにつけてもいろいろなものがちょっとした懐かしさとともに去来する。
のだけれど、けっしてそうした懐かしさ(既知の作品の記憶)には還元できない余剰がこの短編集には漲っている。無理を承知で簡潔にいえば、それはとどまるところを知らない妄想力の明日なき暴走とそれを短い話に落とし込む筆力の拮抗によって描かれる、どこまでも己の欲望に忠実で頑固な人間の可笑しさではないか、と思う(って、お読みでない方には何をいっているのかさっぱりなコメントですネ。話の内容に立ち入りたいのは山々なのですが、ネタばれの野暮を避けるには口をつぐむよりしかたがないンですよこれが)。近頃お莫迦小説(←これ褒め言葉)が不足気味のあなたにお薦めするクィアーなエロと笑いのSF短編集。ああ、愚生も西城秀樹の恩恵を被るために「ヤング・マン」のレコードをば引っ張り出しておかないと。ひっぱりださなくても頭はもう秀樹が唄う「ヤング・マン」でいっぱい。
本書に付された柏崎玲央奈氏の解説「エロスと笑いの解放区」によると、森奈津子(もり・なつこ, 1966- )氏には本書のほかに、「お嬢さまシリーズ」や「花園学園シリーズ」、「ふしぎの丘シリーズ」「あぶない学園シリーズ」(以上、学習研究社)ほか多数の作品があるとのこと。近作に、『電脳娼婦』(徳間書店、2004/11、amazon.co.jp)、『ゲイシャ笑奴』(ぶんか社、2004/12、amazon.co.jp)がある。
★Discours de Réception d'Alain Peyrefitte à l'Académie Française et Réponse de Claude Lévi-Strauss(nrf, Éditions Gallimard, 1977)#0233
アラン・ペイルフィット(Alain Peyrefitte, 1925-1999)が1977年にアカデミー・フランセーズ会員に選出されたさいの講演と、レヴィ=ストロースによる祝辞をあわせた本。
私が手にした古本には、表紙の見返しにかろうじて、"Claude Levi-Strauss" と読み取れる署名と10行弱のコメントがこの本のもとの持ち主(?)宛てに記されている。のだが、特徴的な筆跡の読解は難航している。
フランスの検索エンジンで調べてみたところ、同種の祝辞と答辞をあわせた本はほかにも刊行されているようで、アラン・ペイルフィットが祝辞を述べていると思しき本も何冊か見かけた。内容については読了したら報告したい(ってこんなのばっかりでスミマセン)。
⇒Académie Française > immortels > Alain Peyrefitte(仏語)
http://www.academie-francaise.fr/immortels/base/academiciens/fiche.asp?param=655
アカデミー・フランセーズのウェブサイトにあるペイルフィットの略歴紹介ページ。