目下は、いくつかの本の企画、執筆、翻訳などを進めております。
10面指し将棋の様相を呈しておりますが、落ち着いて一つずつ形にして参る所存です。
続きを読む★アミーア・アレクサンダー『無限小――世界を変えた数学の危険思想』(足立恒雄訳、岩波書店、2015/08)
Amir Alexander, Infinitesimal: How a Dangerous Mathematical Theory Shaped the Modern World (2014)
「無限小――どんな数よりも小さいが、0ではない。この不思議な「数」の正体をめぐって、数学は矛盾のない絶対的真理の世界だと信じる陣営と矛盾があっても現実的に役に立てば良いと考える陣営の間で、激しい論争が持ち上がる。
これは同時に、宗教的権威や絶対君主制を守ろうとする陣営と、対立的意見も許容し、経験の積み重ねが進歩をもたらすと信じる陣営との闘いでもあり、微積分学が、文化の中心地だったイタリアではなく、イギリスなどで発展する原因ともなった。
ガリレオ裁判以上に、後世に大きな影響を及ぼした、もうひとつの異端論争の知られざる歴史を描く。」(同書見返しより)
続きを読む★The Happy Reader (Penguin books)
ペンギンブックスが発行している季刊誌。60ページほどの冊子で、前半は表紙を飾っている人物へのインタヴュー、後半はペンギン・クラシックスに入っている本を1冊とりあげて、ゆったりと紹介。目下は第3号が出たところ。
"THE HAPPY READER is a unique magazine about reading for anyone who wishes to stay inspired, informed and entertained. With beautiful typography, the magazine is a design object which celebrates the pure pleasure of reading and the calming luxury of being offline.
Each issue is split into two halves. The first half is an in-depth interview with a book fanatic and the second half gets under the skin of one classic work of literature."
(同誌ウェブページより)
年に一度くらい、こういう雑誌をこしらえてみたいなァ、という淡い憧れのようなものを感じるつくりです。 プリンターを新調したら挑戦してみよう。やっぱりA3を印刷できるのにしようかしら。
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