攪拌

原稿書きに疲れて寝る前に、フッサール『ブリタニカ草稿』⇒ブロイアー+フロイト『ヒステリー研究』⇒リーゼンフーバー『中世思想史』⇒フーコー『主体の解釈学』を順番に、1章ずつ読んでみること1時間。互いの主張が反しあったりつながりあったりして面白い。


現象学の目的と方法と意義を十全に知らしめるべくレンガを積むように言葉を積み上げてゆくフッサール、トラウマと抑圧と想起の概念・実践装置を武器にヒステリー現象の未知なる領域に切り込むブロイアーとフロイトの冒険、古代古典とキリスト教の思想が切り結ぶ中世思想へのよき導き手であるリーゼンフーバー、アーカイヴの博捜から「自己への配慮」と「汝自身を知れ」の入りくんでもつれた糸をときほぐすフーコーの講義。


語りのスタイルは違うものの、語ることへの動機を持つ言葉はどれも力強く愉しい。