★底意地を感じちゃう
新星堂でDVDの棚を眺めやっていたら、監督による分類と主演役者による分類が混在していて整理しているのか混沌を生み出そうとしているのかいまいち意図不明な棚に、『殺人魚フライングキラー』(1981)を発見。ああ観たい。あのチープな空飛ぶ殺人魚(妙ちきりんなSEつき)よもう一度。


で、その隣に並んでいる作品は……『アビス』(1989)。てか、この監督の作品を二本だけ並べるのに、『殺人魚フライングキラー』と『アビス』って、どうなってるんですか!(いえ、好きですけどね、こういうの)。


この二本の監督……(中略)……た(要するに、他の作品は役者別分類に分散しているのだろう)。


ちなみに、『殺人魚フライングキラー』の原題は、『PIRANHA II FLYING KILLERS』。そう、第一作はロジャー・コーマン製作総指揮のもと、ジョー・ダンテがメガホンをとった『ピラニア』(1978)。ポスターからすでに『ジョーズ』を意識していたアレの続編である。


――と棚の前で『殺人魚フライングキラー』のパッケージを手にしたまましばし回想にふけっていたことに気づいて、それを棚に戻す。


だめだ、『アタック・オブ・ザ・キラートマト』(1978)を観たくなってきた。坂道を普通にころがるトマトの恐怖! ああ、主題歌が聴こえてくるぅ。そうだ、1990年代もなかばに「完全版」がリリースされていたはず(冗談みたいな話だが)。あれを手にいれて帰ろう。とゆうか、人間の脳ってどうなってんですか。


医学史家の大家・川喜田愛郎(1909-1996)と科学史家・佐々木力(1947- )の『医学史と数学史の対話』(中公新書1102、中央公論社、1992/11)は、分野を異にする碩学による対話集。


本書のおもしろさについてはまた別の機会に述べるとして、ここでは対話をつうじてはからずもあらわになっている両者のキャラクターの違いに注目してみたいのだが、時間がなくなったのでまた後で。