★山瀬よいこ『女流作家10人が教える あなたにも書ける官能小説』(雷鳥社、2003/03)


西島大介凹村戦争』(ハヤカワSFシリーズ Jコレクション、早川書房、2004/03、amazon.co.jp

朝読んだ西原理恵子の漫画(「できるかな」の脱税篇)のインパクトが強すぎたせいか、西島大介の画風がもともとするりとしているせいか、スコッチをストレートで飲んだあとのチェイサーのごとき読了感(意味不明)。この虚無感、きらいではない。もっとハチャメチャにしてくれたらもっと好き。というか、西原がハチャメチャすぎるのだろうか。金曜日に書店で西原本を立ち読みしながらとてもたのしそうに笑っている背広姿のくたびれたおじさんを見かけ、今日は今日とて電車のなかで笑いをこらえながら西原本を広げる青年を見かけた。偏在する西原(サンプル数2で言うことじゃないけれど)。


★RICHARD POWERS, THE TIME OF OUR SINGING (Vintage, 2004)


★『小林秀雄全作品18 表現について』(新潮社、2004/03)
計画的に購読しているつもりだけれど、ダブっていたらと心配で夜も眠れません。


★『江戸川乱歩全集 第27巻 続・幻影城』(光文社文庫、2004/03)
計画的に購読しているつもりだけれど、(以下略)


福田和也『ひと月百冊読み、三百枚書く私の方法2』(PHP研究所、2004/04)
福田氏の仕事、そろそろ批評以外はスルーしようかなぁ、と思っていたのに魔がさして買ってしまった。前作でパソコンは使わないとおっしゃっていた福田氏、その後導入した様子。今作ではどのように活用しているかを書いている。誤植発見(「アンストール」)。


福田和也『晴れ時々戦争いつも読書とシネマ Cultural Chronicle 2002〜2003』(新潮社、2004/02)
刊行時にスルーしたのに、上記に引きずられて魔がさしてしまった。


柴田元幸編・訳『ナイン・インタビューズ 柴田元幸と9人の作家たち』(アルク、2004/03)
インタビューの対訳、音源をおさめたCD2枚の構成。パワーズの小説を買ったために魔が(以下略)。


ヴィリエ・ド・リラダン未來のイヴ』(齋藤磯雄訳、創元ライブラリ、創元社、1996/05)
 Villiers de L'Isle-Adam, L'Ève future (1886)
発掘の手間を惜しみ3冊目(莫迦)。「しかし、レースの枕に顔を埋めてこらへてゐる咽び泣きを聞くと、當然な怒りも和らげられてしまつたのです」といった旧仮名遣いが素敵。