岡田尊司『パーソナリティ障害――いかに接し、どう克服するか』(PHP新書304、PHP研究所、2004/07、amazon.co.jp


「パーソナリティ障害」ってなんだろうか? 『DSM-IV-TR』(邦訳版は医学書院)をひいてみる。

パーソナリティ障害の全般的診断基準
General Diagnostic Criteria for a Personality Disorder


A.その人の属する文化から期待されるものより著しく偏った、内的体験および行動の持続的様式。この様式は以下の領域の2つ(またはそれ以上)の領域に現れる。


 (1)認知(すなわち、自己、他者、および出来事を知覚し解釈する仕方)
 (2)感情性(すなわち、情動反応の範囲、強さ、不安定性、および適切さ)
 (3)対人関係機能
 (4)衝動の制御


B.その持続的様式は柔軟性がなく、個人的および社会的状況の幅広い範囲に広がっている。


C.その持続的様式が、臨床的に著しい苦痛、または社会的、職業的、または他の重要な領域における機能の障害を引き起こしている。


D.その様式は安定し、長期間続いており、その始まりは少なくとも青年期または成人期早期にまでさかのぼることができる。


E.その持続的様式は、他の精神疾患の表れ、またはその結果ではうまく説明されない。


F.その持続的様式は、物質(例:乱用薬物、投薬)または一般身体疾患(例:頭部外傷)の直接的な生理学的作用によるものではない。

(同邦訳書、pp.233-234)


そして以下に「妄想性パーソナリティ障害」「シゾイドパーソナリティ障害」「失調型パーソナリティ障害」「反社会性パーソナリティ障害」「境界性パーソナリティ障害」「演技性パーソナリティ障害」「自己愛性パーソナリティ障害」「回避性パーソナリティ障害」「依存性パーソナリティ障害」「強迫性パーソナリティ障害」「特定不能のパーソナリティ障害」(!)といった各種ヴァリエーションの診断基準が列記されている。


ようわからんかったので、岡田氏の本を読んでみよう。