★難波江和英+内田樹『現代思想のパフォーマンス』(光文社新書177、光文社、2004/11、amazon.co.jp)
松柏社から刊行された同名書の改訂新書版。六人の思想家――ソシュール、ロラン・バルト、フーコー、レヴィ=ストロース、ラカン、サイード――の思想を「ツールとして使いこなす技法を実演(パフォーマンス)」してみせる本。版権の問題でお蔵入りになったという翻訳篇はどのような内容だったのか気になる。
★渡辺淳『映画と文学の間――メリエスからロメールまで』(清水書院、1997/06、amazon.co.jp)
文学を題材にした映画を中心とした映画論。
★『InterCommunication』No.51(NTT出版、2004/11)
☆特集=VISUAL HISTORY――映像・歴史・メディア
・鵜飼哲+佐藤真「映像・声・旅――デリダとサイードの痕跡」
・四方田犬彦「シオニズムと映画――イスラエルのフィルム・アーカイヴを観る」
・今福龍太「皮膚の歴史――シャドウ・アーカイヴとしての映像」
・港千尋「記憶の器――マルチメディアとドキュメンタリー」
・木幡和枝「記録する者と展示する者――美術空間における経験」
・斉藤環「メディアは存在しない09:メディア理論と「不気味な谷」」
・北田暁大「ディスコース・ネットワーク2000 02:オートポイエーシスとロマン主義/接続不安の論理」
・グラハム・ワインブレン「物語の流れの海の中で」(堀潤之編訳)
・藤幡正樹「art&scienceの現在形02:メディア・アートの未踏領域」
・蓮實重彦「思考と感性をめぐる断片的な考察02:ゴダールの『(複数の)映画史』におけるエドワール・マネの位置について」
・坂本龍一「skmt2 08」
・渡邊守章「劇場・身体・テクスト02:見ること、進退――フーコーの『マネ論』をめぐって」
・重松象平「ポリティカル・ポレミカル・ポエティカル02:北京――東京――レム・コールハース/OMAが提案した二つの摩天楼の話」
・ブレンダン・マクゲトリック「Micro-Movements――ヘアン・キム・ホー・インタヴュー」
・太田佳代子「プラダ・LAコンテンツのすべて――ニコラ・フィルケ・インタヴュー」
・後藤繁雄「美食文体論02:ガストロノマードになるということ」
・栗原裕一郎「著作権の変容をめぐって02:recommuniの可能性」
・稲葉振一郎「片隅の啓蒙07:公共社会の基本枠組」
・スーザン・ソンタグ「二重の宿命――アンナ・バンティ『アルテミシア』について」(木幡和枝訳)
・田中純「美の廃墟――死のエステティクス02:キッチュな黙示録」
・渋谷望「「自己」のテクノロジー(中)――〈自立〉への封じ込め」
・西垣通「斉藤環氏の”基礎情報学”批判にこたえる」
・ダグラス・クリンプ「エイズとメランコリア――インタヴュー」