大学新入生に贈るガイド


読書ガイドといえば、E-chikoさん(id:E-chiko)が2005年04月01日のエントリーで、書物/音楽/映画/美術ほかについてのガイド「大学新入生に贈るガイド」を編んでいる。


書物だけでも「人文科学」「自然科学」「社会科学」「資料」「マンガ」と、広範にわたるもの。たとえば、「人文科学」の下にはさらに「ブックガイド・書誌学」「哲学」「現代思想」……といった項目が設けられており、それぞれについて10作品ずつ必読書がリストアップされている。


10作品という限定の仕方がよいと思う。ガイドの役割は、全体を俯瞰するさしあたっての見取り図を示すとともに現地で見るべきものを指し示すことにある。それぞれの10作品に触れれば、あとはおのずと他の作品が目にはいってくる。


こうしたガイドのよいところは、ものたりなさを感じたり、現地でいろいろ見聞して考えたことがあったら、(E-chikoさんもすすめているように)あとは自分で書き換えてゆけばよいところ。「どうしてギリシア文学やロシア文学がないの?」とないものねだりをする〔いとま〕があったら自分でどんどん作れば好い。


作成中の項目にも期待したいと思う。


このガイドに瑕があるとすれば、「読むべきblog」の項目に益体もない拙ウェブログが紛れこんでいるところだろうか。


⇒Pleasure :スプーン1匙ぶんの > 2005/04/01 > 大学新入生に贈るガイド
 http://d.hatena.ne.jp/E-chiko/20050401