未來社、2005年4月の新刊より。
★折原浩『学問の未来——ヴェーバー学における末人の跳梁跋扈』(未來社、amazon.co.jp)
『マックス・ヴェーバーの犯罪』なる耳目蠢動を意図した悪質なヴェーバー非難の書、およびそうした本に雷同していかがわしい賞を付与した保守的な選考委員たちといった「末人」(ニーチェ)の跳梁する現況を徹底的に糾明し、さらには論文査読の責任を回避しているアカデミズムをも問題化する。学問のあるべきありかたをあらためて原則的に問い糺す。
羽入辰郎氏の『マックス・ヴェーバーの犯罪——『倫理』論文における資料操作の詐術と「知的誠実性」の崩壊』(ミネルヴァ書房、2002/09、amazon.co.jp)、渋谷ブックファーストではなぜかずっと文学書の棚にあるのはどういう狙いなのだろうかと気になっているのは小生だけですかそうですか(文学的エッセイの棚にあるので、ミステリと間違えられたわけではなさそう)。同書が受けた賞というのは、「第12回山本七平賞」。
⇒橋本務のホームページ > 羽入-折原論争の展開
http://www.econ.hokudai.ac.jp/~hasimoto/Max%20Weber%20Dabate.htm
関係者の各種応答をまとめてある
⇒ミネルヴァ書房
http://www.minervashobo.co.jp/index.php
⇒PHP研究所 > 山本七平賞受賞作品一覧
http://www.php.co.jp/company/yamamoto/jyusyousaku.html
★小林康夫編『美術史の七つの顔』(未來社、amazon.co.jp)
なお、未來社では同社のPR誌『未来』定期購読者に向けてセールスを実施中。