『すばる』2019年1月号(12月6日発売)は「本を読む」特集です。
私は同特集に「読書という経験――平面と手を目で辿る二つの方法」というエッセイ(試論)を書きました。
カフカの『変身』(多和田葉子訳、集英社文庫ヘリテージ)の文庫版と電子書籍版のそれぞれを読むとき、実際にはなにが起きているのか、本や装置、そして操作する私の手や目にはなにが起きているのかということを記述して比べてみております。
文中で触れている本やKindle版の写真を何点かここにお示しします。拙文をお読みいただく際、これらを合わせてご覧いただくと、事態がより分かりやすくなるのではないかと思います。
まずは文庫版のほうから。
以上が文庫版の写真です。
続いてKindle版です。
Kindle版では、文字の大きさを変えられます。
最大化するとこうなります。
最小化はこうです。
⇒Blue Mountain Project > Die Weissen Blätter
http://bluemountain.princeton.edu/bluemtn/cgi-bin/bluemtn?a=d&d=bmtnabr191510-01.2.11
『変身』の初出雑誌のデジタル版。プリンストン大学の「ブルーマウンテン・プロジェクト」の当該ページ
⇒Project Gutenberg > Kafka, Metamorphosis
http://www.gutenberg.org/ebooks/5200?msg=welcome_stranger
プロジェクト・グーテンベルクにある英訳版
⇒La Bibliothèque électronique du Québec > Kafka, La Métamorphose
https://beq.ebooksgratuits.com/classiques/Kafka_La_metamorphose.pdf
ケベック電子図書館のページにある仏訳版
⇒すばる
http://subaru.shueisha.co.jp/