学術デジタルライブラリー・サーヴィス「Perlego」

Perlegoというデジタル図書館サーヴィスを使い始めた。月額いくらかで登録されている本のデジタル版を閲覧できるしくみだ。サブスクリプション型学術書閲覧サーヴィスである。

もう何年も前のことで、名前を思い出せないのだけれど、かつても似たようなサーヴィスを使っていたことがある。

著作権が切れている時代の本や古いものは、各種のデジタルアーカイヴなどで閲覧できるとして、同時代の刊行物はそういうわけにいかない。

特に現在のようにSNSを通じて国内外の各方面の専門家たちが、多様な本や論文を教えてくれる環境では、読みたいものがどんどん増える一方、本を買うお金は同様に増えたりしないから、端から買うというわけにもいかず、これはというものを選んで読むことになる。

といっても、インターネットを通じて本を買えるようになる以前は、海外の本にどのようなものがあるのかを知るだけでも一苦労だったことを思えば、いまはパラダイスである。

さはさりとて、できるものなら関心のある本を読みたいとも思う。

そこでこうした学術書のデジタルライブラリーの出番となる。

Perlegoは、ロンドンに拠点をもつ2017年創業の会社。目下は、英語、スペイン語、イタリア語、ドイツ語、フランス語で書かれた100万冊以上の本のデジタル版を提供している。

利用者はウェブブラウザか専用アプリで同社のサイトにログインすると、本を探したり閲覧したり、メモをとったりできるという仕組み。

上の画像はホームページのキャプチャ画像で、最上部にある検索フォームに言葉を入力すると、タイトル検索か、AIの補助による検索を使える。

例えば、history of scienceで検索をかけると、こんな結果が出る。

 

58の出版社による3万点ほどが結果として表示されているようだ。あまり関係のなさそうなものもたくさん表示されているようで、検索の仕方を工夫する必要がありそう。

このリストを眺めていたら、スタニスワフ・レムの英訳本が目に入った。本を選ぶと書誌のページが表示される。

まだ使い始めたばかりで、よく理解していない点もあるものの、関心のあるトピックを次々と入力して出てくる結果を見るたび、「おお、これも読めるのですか」「え、これもいいんですか」とちょっとうれしくなる。ネットを使ってこんな気持ちになるのは、実に久しぶりかもしれない。

Perlegoで設定されているトピックの一覧はこのようになっている。

ご覧のように人文学、社会科学、自然科学、芸術、工学と各方面の本が揃っている様子が窺える。

使い勝手を含めて、細かい点などについては、追ってここにも記録してみるつもり。

www.perlego.com