デヴィッド・リンチワイルド・アット・ハート』(Wild at Heart、1991、アメリカ、124分、amazon.co.jp


監督・脚本=デヴィッド・リンチ/製作=モンティ・モンゴメリー+スティーヴ・ゴリン+シガージョン・サイヴァッツォン/製作総指揮=マイケル・クーン/原作=バリー・ギフォード/撮影=フレデリック・エルムズ/音楽=アンジェロ・バダラメンティ/出演=ニコラス・ケイジローラ・ダーンウィレム・デフォーイザベラ・ロッセリーニ+ダイアン・ラッド+シェリリン・フェン+シェリル・リー+ハリー・ディーン・スタントン


セイラー(ニコラス・ケイジ)とルーラ(ローラ・ダーン)は、二人の恋仲を許さないルーラの母マリエッタ(ダイアン・ラッド)のもとから逃げる。娘に偏執するマリエッタはルーラを連れ戻すべく情夫のジョニーに追跡を依頼する。不安な彼女はそれでも不十分と思い、殺し屋サントスにセイラーの殺害を依頼。ついでにジョニーも殺すというサントス(マリエッタにほれている)に恐れをなして殺害依頼をとりさげようとするが時すでに遅し。サントスを経由して発信された暗殺依頼は暗殺の電話ネットワークを介してすでに起動しており、とめることはできない。顔中をルージュで真っ赤にぬりつぶして取り乱すマリエッタ。逃避行のなかであかされるルーラの過去とセイラーの過去。水晶球からそんな様子をみている魔女(あんた誰?) ああどうなってしまうのか?


逃げる恋人たちが殺し屋に殺されるかもしれないというフィジカルな怖さよりも、そんなにしてまで娘を手元に連れ戻そうとする母マリエッタの底知れなさが恐ろしい。


#てゆうか、ジョニーもサントスもどうしてマリエッタにほれているのかが実は最大のなぞ(嘘)。