2022-01-01から1年間の記事一覧

2022年の回顧

2022年の自分の仕事の回顧です。 ■A. 単著・共著・寄稿 ★01:『マルジナリアでつかまえて2 世界でひとつの本になるの巻』(本の雑誌社、2022/05/19) ★02:『世界を変えた書物 人類の知性を辿る旅』(山本貴光著、橋本麻里編、小学館、2022/10/18) ★03:『…

「「人文的、あまりに人文的」な、2022年人文書めった斬り!」

2022年12月26日の夜、ゲンロンカフェで恒例の「「人文的、あまりに人文的」な、2022年人文書めった斬り!」に斎藤哲也さん、吉川浩満くんとともに登壇しました。 このイヴェントでは、その年に刊行された日本の書物から、三者が目にしたり気になったものを選…

2022年12月の学術系文庫

2022年12月の学術系文庫の新刊です。これまで、Twitterで毎月ツイートするだけにしていましたが、記録のためにもブログにも投稿しておこうと思います。 ・岩波文庫 ・岩波現代文庫 ・講談社学術文庫 ・講談社文芸文庫 ・光文社古典新訳文庫 ・光文社未来ライ…

『スピノザ全集』(岩波書店)、ついに刊行開始

岩波書店から『スピノザ全集』(全6巻+別巻)の刊行が始まるようです。 『スピノザ全集』の企てがあるということについて最初に耳にしたのは、もういつのことだったか忘れてしまいましたが、それこそ鶴首してお待ち申し上げておりました。 今回の全集では『…

「22年下半期読書アンケート」(図書新聞)

「図書新聞」2022年12月24日号の「22年下半期読書アンケート」に参加しました。 今年の下半期に読んだ本から3冊を選んでご紹介しています。 また、同号では「海外文学・文化回顧2022」と題して、アメリカ、イギリス、ドイツ、ロシア、ラテンアメリカの各方面…

「これから出る本」

「これから出る本」の2022年12月下期号の「本の周辺」コーナーに「棚から棚へと本は動く」と題して小さなエッセイを書きました。全3回の予定で、2022年11月下期号に第1回の「小さくても広大な本屋」を書いております。 2022年11月下期号は日本書籍出版協会の…

「2022年の収穫」(週刊読書人)

「週刊読書人」2022年12月16日号のアンケート特集「2022年の収穫」に参加しました。3冊を選んでコメントしています。 [3469]2022年12月16日号 データ版jinnet.dokushojin.com

「人文的、あまりに人文的」第135回

吉川浩満くんとお送りしているYouTubeチャンネル「哲学の劇場」の番組「人文的、あまりに人文的」の第135回は、「哲劇のあいうえお」というシリーズの「た」の回です。 ついお知らせが切れ切れになってしまいますが、毎週金曜日に公開しています。 ラジオを…

「それでも本を読む理由。」(BRUTUS)

『BRUTUS』2023 1/1・15合併号(マガジンハウス)の「それでも本を読む理由。」特集で、吉川浩満くんと5冊ずつの本を並べて話しています。企画・構成は鳥澤光さん、写真は石渡朋さんです。「あら、出てる」と買って帰ったら、見本が届いておりましてん。 bru…

「「情報の歴史21」電子化記念!古今東西同時年表ポータブル」

2022年12月13日(木)の夜、DOMMUNEで開催された「「情報の歴史21」電子化記念!古今東西同時年表ポータブル」というイヴェントに登壇しました。 出演は、武邑光裕(メディア美学者)、宇川直宏(現在美術家、DOMMUNE主宰)吉村堅樹(『情報の歴史21』編集長…

『ジョルジュ・カンギレム全集』

VRINから刊行されている『ジョルジュ・カンギレム全集(Œuvres complètes de Georges Canguilhem)』についてのまとめです。リンクはVRINの当該巻のページ。 監修はジャック・ブーヴレス(1940-2021)で、全巻に対する60ページ近い序文(第1巻所収)を寄せて…

対談:礒崎純一+山本貴光「全集、その独特の悦びと愉しみ――国書刊行会創業50周年に寄せて」

『図書新聞』第3568号(2022年11月26日)で、「全集、その独特の悦びと愉しみ――国書刊行会創業50周年に寄せて」と題して国書刊行会前編集局長の礒崎純一さんと対談しました。同号は、毎年恒例の全集・シリーズ特集号です。

鼎談:古谷田奈月『フィールダー』をめぐる、ディープ・ダンジョン・ディスカッション

古谷田奈月さんの『フィールダー』(集英社)について、倉本さおりさん、米光一成さんとあれこれおしゃべりをしました。 「古谷田奈月『フィールダー』をめぐる、ディープ・ダンジョン・ディスカッション」と題して、前後編でお送りします。「集英社オンライ…

INSTeMキックオフシンポジウム

2022年11月12日(土)は、吉川浩満くんとともに、INSTeMという新しい組織のキックオフシンポジウムに参加しました。 INSTeMについては、公式ウェブサイトの「INSTeMについて」に説明されています。引用すれば、以下の通りです。 地球温暖化が非常事態の域に…

イヴェント:「世界を変えた書物」展

「世界を変えた書物」展が、金沢21世紀美術館にて開催予定です。 また、特別展示として「手稿の中の宇宙 レオナルド・ダ・ヴィンチを旅する」も併催されます。会期は2022年10月21日から11月6日。 アートディレクションは、白井敬尚さん。私は橋本麻里さんと…

出版:『世界を変えた書物』(小学館)

「世界を変えた書物」展の公式図録『世界を変えた書物 人類の知性を辿る旅』(山本貴光著+橋本麻里編、小学館)が、10月半ばに発売予定です。 装幀・デザインは、白井敬尚形成事務所、版元は小学館。 書影は、「世界を変えた書物」展の公式ウェブサイトから…

金沢工業大学へ

「世界を変えた書物」展(金沢展)の作業も大詰めを迎えております。 書物の確認その他で、金沢工業大学に来たのでした。 秋晴れで、日射しはちょっと夏のよう。

寄稿「悪魔のように働いて」(閏)

閏(うるう)」というオンラインマガジンに、「悪魔のように働いて」を書きました。 同マガジンの「連閏記」というコーナーです。 書き出しはこんなふう。 いつだったか、ニーチェが書いたものを手に入る限り集めて読んでみる、ということをしてみた。映画で…

講義「デジタル・ゲーム学」第2回

本日は和洋女子大学での「デジタル・ゲーム学」第2回でした。古代ギリシアの壺絵に描かれたゲームの様子から出発して、『Topsoil』(Nico Prins)を例にゲームを観察するポイントを少々、それから「デジタル」という語についてなど。質問の時間をつくれなか…

岩波文庫 青001:世阿弥

蔵書の整理がてら記録をつけてみます。 といっても、気の長い話なので、どうなるかまったく分かりませんけれど。 まずは岩波文庫の青帯を番号順に。ついでに関連文献をいくつか。 版元のウェブサイトに当該書のページなどがある場合はリンクを貼ります。 ■青…

「哲学の劇場」チャンネル登録者数5000人記念企画

2022年9月23日(金)の夜、吉川浩満くんと開設しているYouTubeチャンネル「哲学の劇場」のチャンネル登録者数5000人を記念して、マルジナリア書店からライヴ配信を行いました。 はじまりました!#哲学の劇場 ライブ配信▼https://t.co/ZrqHgyGIWE https://t.c…

デジタルゲーム学@和洋女子大学

去年につづいて、今年も和洋女子大学で、「デジタルゲーム学」を担当します。 昨年度はオンデマンド講義でしたが、今年は対面授業です。 9月23日(金)が第1回で、はじめて同大学にも訪れました。 千葉県の市川市にあり、JR市川駅が最寄り駅(のひとつ)のよ…

「潜るあいだに歩いたり」(エッセイ)

「日本経済新聞」2022年9月18日号の文化欄に、エッセイを書きました。 「潜るあいだに歩いたり」と題して、日曜日のくつろいだ時間の読物をめざして書いてみております。 普段あまりこういう種類の文章を書いていないので、ちょっと新鮮な気分です。 www.nik…

吉川浩満『哲学の門前』(紀伊國屋書店)

吉川浩満くんの新著『哲学の門前』(紀伊國屋書店)が刊行されました。 紀伊國屋書店のPR誌『scripta』の連載をもとにつくられた随筆集です。 以前、マルジナリア書店に1日店長としてお邪魔した際、『人文的、あまりに人文的』をお買い上げのみなさんに配付…

「世界を変えた書物」展のポスター完成

2022年10月末から11月にかけて開催される「世界を変えた書物」展(金沢展)のポスターが完成しました。 デザインは白井敬尚さんで、2種類あります。 出来ました(ポスター2種)。「[世界を変えた書物]展 金沢展」 金沢21世紀美術館、監修:山本貴光、橋本…

「科学から空想へ」エピソード3

杉本博司さんをホストとする対談シリーズ「科学から空想へ」のエピソード3が公開されました。 今回は鏡リュウジさんをゲストに「マクロコスモスとミクロコスモスのあいだで」というテーマでお話ししています。 司会は橋本麻里さん。SONYのSTAR SPHEREプロジ…

対談:飯間浩明+川添愛「現代語という不可解なもの――語彙と文法の波間に」(『ユリイカ』2022年8月号)

『ユリイカ』2022年8月号(青土社、2022.07.26)特集「現代語の世界」の鼎談で、飯間浩明さん、川添愛さんとお話ししています。 また、巻末に「うつろう言葉の捉え方 「現代語」を考えるためのブックガイド」を書きました。よろしくお願いいたします。 www.s…

寄稿:「異界をつなぐエピグラフ」第7回(創元社note部)

創元社note部の連載「異界をつなぐエピグラフ」第7回を書きました。 「これが最初のエピグラフ?」と題してジェラール・ジュネットのエピグラフ論を眺めています。そこで触れられているラ・ロシュフコー『箴言集』のエピグラフについて五つの版を見比べたり…

『田中美知太郎全集 増補版』(全26巻、筑摩書房、1987-1990)

本が届いた。今日はいい日だ。 『田中美知太郎全集 増補版』(全26巻、筑摩書房、1987-1990) ある大学図書館の除籍本。この全集、プラトンやプロティノスなどの翻訳も収めているのですね。『ギリシア語入門』(松平千秋との共著、岩波書店)は入っていない…

寄稿:「文芸的事象クロニクル」(『文藝』2022年秋季号)

『文藝』2022年秋季号(河出書房新社、2022.07.07)に連載「文芸的事象クロニクル」を書きました。その名の通り、文芸的な事象からいくつかを選んで年表を編んでおります。 www.kawade.co.jp