2024年の予定を記します
*リンクは、当ブログの記事へのものです。
■イヴェント
・03/28:川名晋史+山本貴光「日本に130の米軍基地がある意味とは 中公新書『在日米軍基地』刊行記念トークイベント」(丸善ジュンク堂書店)
■執筆
・【翻訳】DK社編『哲学ってなんだろう?』(拙訳、東京書籍、2024/03/08)
・【解説】エリック・ジマーマン『遊びと創造』(高崎拓哉訳、BNN、2024/04/17)
続きを読む2024年の予定を記します
*リンクは、当ブログの記事へのものです。
■イヴェント
・03/28:川名晋史+山本貴光「日本に130の米軍基地がある意味とは 中公新書『在日米軍基地』刊行記念トークイベント」(丸善ジュンク堂書店)
■執筆
・【翻訳】DK社編『哲学ってなんだろう?』(拙訳、東京書籍、2024/03/08)
・【解説】エリック・ジマーマン『遊びと創造』(高崎拓哉訳、BNN、2024/04/17)
続きを読む3月28日(木)の夜、川名晋史さんの新著『在日米軍基地 米軍と国連軍、「2つの顔」の80年史』(中公新書)の刊行を記念して対談します。
川名さんは、東京工業大学の同僚でもあり、同大学の「未来の人類研究センター」で共同研究「水プロジェクト」にとりくんでいるところでもあります。
今回の『在日米軍基地』は、副題にも見えるように、在日米軍がもつ「国連軍」という顔とその意味について、史料に基づいた記述と分析を展開したもので、安全保障について考える上でもたいへん重要な指摘をしていると思います。
私は、あらゆることについて素人であるという立場を活かして、川名さんとざっくばらんに話しながら伺ってみたいと思います。もちろん、いつものように同書をまだ手にしていない方にも楽しんでいただける場にしますので、気になる方は下記リンク先をご覧くださいませ。
場所は丸善ジュンク堂書店池袋本店で、オンライン視聴もあります。
3/28 川名晋史×山本貴光「日本に130の米軍基地がある意味とは」 中公新書『在日米軍基地』刊行記念トークイベントonline.maruzenjunkudo.co.jp
3月17日(日)の柴崎友香さんとの対談で、二人とも子供の頃はテレビっ子で毎日テレビを見ていたという話をしたのですが、そのせいか、一晩明けて、昔見えていたテレビ番組のことを頭が勝手に思い出します。
先ほどは「タミヤRCカーグランプリ」というラジコンレースの番組を1984年くらいに毎週見ていたことを急に思い出して、自分でもちょっと驚きました。というのも、長いあいだ、見たことさえ忘れていたんでした。
当時は中学生で、自分でもラジコンを組み立てて走らせていたこと、タミヤ模型のホーネットというオフロードカーを近所の(といっても自転車を10分ほど走らせたところにある)模型店で買ったことなども併せて思い出しました。
そうそう、プラモデルにも凝って、魔改造したり近所の子の壊れたのを直したり完成したモビルスーツを爆竹で爆破したりしていたのもこの頃でした。
いまのいままでこの記憶はどこに眠っていたんや。
2024年03月17日(日)の午後、DISTANCE.media主催のトークイヴェントが開催されます。
「記憶のデザイン」と題して、作家の柴崎友香さん、哲学者の谷川嘉浩さんをゲストにお迎えして、DISTANCE.mediaの編集委員を務めているドミニク・チェンさんと山本が対談を行います。
第1部 柴崎友香+山本貴光「記憶と場所」
第2部 谷川嘉浩+ドミニク・チェン「記憶とメディア」
第3部 4名によるトークセッション+Q&A
場所は東京都渋谷区の代々木上原で、会場のみの開催です(オンライン配信はありません)。
申し込み方法などについては、下記をご覧くださいませ。定員80名です。
「日本経済新聞」2024年3月16日号の書評欄に、ビオリカ・マリアン『言語の力』(桜田直美訳、今井むつみ監訳・解説、KADOKAWA、2023/12)の書評を書きました。
同書は日常的に複数の言語を使っているマルチリンガルの人について、いまなにが分かってきているのかを言語学や神経科学の観点から案内する本です。
母語以外の異言語を学ぶことが人にどんな変化をもたらしうるかという点でも興味を持って読めると思います。
2024年3月の平凡社ライブラリーは次の2点です。
★962:クラウス・リーゼンフーバー『中世哲学の射程 ラテン教父からフィチーノまで』(村井則夫編訳、平凡社、2024/03/05)
『中世哲学の源流』(創文社、1995)、『中世における理性と霊性』(知泉書館、2008)に収録された論考を中心として、単行本未収録の論考1篇を加えた本。
序にかえて
第1部 中世思想の構造
第1章 ラテン教父の思考様式と系譜
第2章 ラテン中世における教父神学の遺産
第3章 被造物としての自然ーー教父時代および中世における創造論
第4章 中世における自己認識の展開ーー近代思想いそうの歴史的源泉をめぐって第2部 中世の思想家たち
第5章 ボエティウスの伝統ーープラトン主義とアリストテレス論理学の中世への継承
第6章 信仰と理性ーーカンタベリーのアンセルムスにおける神認識の構造
第7章 サン=ヴィクトルのフーゴーにおける学問体系
第8章 人格の理性的自己形成ーートマス・アクィナスの倫理学の存在論的・人間論的構造
第9章 知性論と神秘思想ーー十三・十四世紀スコラ学の問題設定
第10章 神認識における否定と直視ーークザーヌスにおける神の探求をめぐって
第11章 否定神学・類比・弁証法ーーディオニュシオス、トマス、クザーヌスにおける言語の限界と超越の言表可能性
第12章 マルシリオ・フィチーノのプラトン主義と教父思想ーーキリスト教哲学の一展望村井則夫「解題 理性の歴史ーー超越論哲学と否定神学」
編訳者あとがき
索引
今月、講談社学術文庫から刊行された、クラウス・リーゼンフーバー『存在と思惟 中世哲学論集』(山本芳久編)も『中世哲学の源流』から論考を選んで編んだ本でした。見たところ、本書と重なりはないようです。
また、平凡社ライブラリーに収録されたリーゼンフーバーの著作と関連書には、次のようなものがあります。
り2-1:『西洋古代・中世哲学史』(平凡社ライブラリー357、2008)
り2-2:『中世思想史』(村井則夫訳、平凡社ライブラリー485、2003)
り2-3:『中世哲学の射程 ラテン教父からフィチーノまで』(村井則夫編訳、平凡社ライブラリー962、2024)
『中世思想原典集成 精選』(全7巻)は、『中世思想原典集成』(全20巻+別巻、1992-2002)を元に、その一部を選んで再編集したもの。上記『中世思想史』は、その別巻に収められたものを改訂した本でした。
★963:越智敏之『[増補] 魚で始まる世界史 ニシンとタラとヨーロッパ』(平凡社、2024/03/05)
『魚で始まる世界史ーーニシンとタラとヨーロッパ』(平凡社新書、2014)を改訂増補した本。
偶然ではありますが、この本の冒頭は、上記した『中世思想原典集成』からの引用で始まっています。
ドミニク・チェンさんとともに編集委員を務めているウェブメディア「DISTANCE.media」で連載を始めます。
「作業日誌」という形式で、同サイトで進んでいるアーカイヴやサイトについて、使い勝手や設計の観点から、あれこれ考えてみようというものです。
下のスクリーンショットのように、短い断章のように綴って参ります。
日付に続いてタイトルのように記してあるのは、日誌の1行目です。