2005-11-01から1ヶ月間の記事一覧

★『現代思想』第33巻第13号、2005年12月号(青土社、amazon.co.jp) 特集は、「1990年代論——規律から管理へ」。特集の目次だけ拾えば以下のとおり。 ・酒井隆史「鋳造と転調」 ・渡辺治「「構造改革」政治時代の幕開け 政治改革から軍事大国化・新自由主義へ…

★『ユリイカ』2005年12月号(青土社、amazon.co.jp) 特集は、「野坂昭如——いまこそNOSAKAだ!」。 アニメ化された「火垂るの墓」を観てはらはらと紅涙を絞る乙女に、「でもね、野坂といったら『エロ事師たち』が代表作で」「着ぐるみを着てキンチョールのCM…

2005年11月の平凡社ライブラリーは、上掲書のほか以下の二冊。 ★ブルーノ・シュルツ『シュルツ全小説』(工藤幸雄訳、2005/11、amazon.co.jp) 20世紀の悲劇を背負ったヨーロッパ辺境が生んだ一抹の光。クエイ兄弟の映画でカルト的人気を誇る独自の作品世界…

★伊達得夫『詩人たち ユリイカ抄』(平凡社ライブラリー558、平凡社、2005/11/10、amazon.co.jp) 『詩人たち ユリイカ抄』がこのたび平凡社ライブラリーから再刊された。本書は、1948年(昭和23年)に書肆ユリイカを興した伊達得夫(だて・とくお, 1920-196…

★荒井晴彦『争議あり——脚本家荒井晴彦全映画論集』(青土社、2005/10、amazon.co.jp) 複数の人間の協働によってつくられる作品では、最終的に出来上がった作品から、個々の参加者の貢献度合いを推し量るのはむつかしい。 私はかつてゲームの開発に携わって…

(承前)今回の特集号にあらわれる、アカデミー(学問)、文学、エクスプロイテーション映画、おかんアート、バンド、女子オタ、アキバ系ガジェット、アニメ、ゲーム、お笑い、ジャニオタ、メガネ男子萌えといった対象は、ファッション、化粧品、ダイエット…

河出書房新社の新刊書より。 ★廣瀬純『美味しい料理の哲学』(シリーズ道徳の系譜、amazon.co.jp)【哲学】 ★『日本文芸史 第七巻 現代1』(amazon.co.jp)【文学史】 以下は11月の新刊から。 ★星野智幸『最後の吐息』(河出文庫、2005/11/08予定、amazon.co…

★『ドゥルーズ——没後10年、入門のために』(KAWADE道の手帖、河出書房新社、2005/10、amazon.co.jp) 河出書房新社のシリーズ「KAWADE道の手帖」の最新刊は、ジル・ドゥルーズ(Gilles Deleuze, 1925-1995)を取り上げている。 副題に「入門」を謳っているも…