2024-01-01から1年間の記事一覧

「池上彰の大岡山通信」

「日本経済新聞」の連載「池上彰の大岡山通信」に登場しました。2024年6月12日号の同欄です。 というのは、目下勤めている東京工業大学で担当している「東工大立志プロジェクト」という講義の一環で、池上彰さん(東工大特命教授)と読書について対談をした…

新しい金縛りは無限ループ

以前は、よく金縛りに遭っていた。 たいていは寝入りばなに体が動かなくなる感じが生じて、さりとてそのまま無視して眠りに落ちることもできず、なかなか困るのである。 ただ、何度も金縛りに遭ううちには、抜け方も工夫できるようになった。私の場合は、首…

「日本の古本屋」のカード決済法

いつもお世話になっている「日本の古本屋」のカード決済の仕組みが変わって、以前と比べて決済完了までに必要な手続きが2ステップほど増えた(より正確には、より簡潔な決済法が選択肢から消えて、手間の多い選択肢が残った)。 以前は、登録してあるカード…

オッペンハイマーの著作

ロバート・オッペンハイマーの著作についてのメモ。 Atom and Void: Essays on Science and Community (Princeton Legacy Library, Princeton University Press, 1989)というオッペンハイマーの講演と試論を編んだ本が手元にあるのですが、他の著作とどのよ…

斎藤哲也+山本貴光+吉川浩満「哲学入門書に入門する」

2024年5月23日(木)追記: NHK出版新書/NHKブックスのTwitterアカウントが、当日の様子について投稿しております。 昨日は紀伊國屋書店新宿本店での『哲学史入門』刊行記念 「哲学入門書に入門する」(出演:斉藤哲也さん、山本貴光さん、吉川浩満さん)に…

ゲルツェン『過去と思索』

2024年5月の岩波文庫の新刊として、ゲルツェンの『過去と思索』(一)(二)が刊行されました。 これは19世紀ロシアの思想家・作家のアレクサンドル・ゲルツェン(1812-1870)が、40代から50代にかけて書いた自伝的回想録で、当人の経験もさることながら、彼…

4月と5月はダメよ

東工大で働き始めて4年目となり、どうやら毎年4月と5月は他の月と比べて、カリキュラムの都合もあり、身動きがとれない状況になりがちであると(ようやく)分かって参りました。 言い換えると、あまりこの時期にほいほいあれこれと引き受けてはあかんという…

「未来の人類研究センター」ウェブサイト更新

「未来の人類研究センター」(東工大)のウェブサイトが更新されました。 私は2023年度から2024年度まで、同センターに所属しています。 昨年度に続いてセンター長の伊藤亜紗さん(芸術)のもと、川名晋史さん(国際政治学)、髙橋将記さん(時間栄養学)と…

「文学フリマ東京38」

2024年5月19日(日)に開催される「文学フリマ東京38」に、吉川浩満くんと出店します。 できたてほやほやの『人文的、あまりに人文的 同人版』第2号を販売する予定です。 同号のアンケート特集「はじめての哲学書」では、哲学方面の研究者、人文書を編んだり…

「人文的、あまりに人文的」第191回

今週の「人文的、あまりに人文的」第191回は、先週に続いての特別企画(勝手に)「講談社現代新書創刊60周年記念」その2です。 吉川浩満くんとともに、講談社現代新書の思い出についておしゃべりしています。 www.youtube.com Twitterで上記動画を紹介する投…

小津夜景×山本貴光「本という地図、読むことと書くこと」

2024年5月19日(日)追記: 下記でご紹介した小津夜景さんとの対談は、2024年6月13日(木)までアーカイヴ視聴の販売も行うそうです。 気になる方はご検討くださいませ。 詳しくは下記からどうぞ。 https://bbarchive240512a.peatix.com/ 写真は、イヴェント…

「現代新書はこれを読め」(哲学の劇場)

吉川浩満くんとお送りしているYouTubeチャンネル「哲学の劇場」で、講談社現代新書創刊60周年を勝手に記念しておしゃべりしています。 講談社現代新書は、1964年の創刊で、2024年5月現在、通し番号で2740番台に達しています(ただし、未刊行の番号もあるかも…

エリック・ジマーマン『遊びと創造』(高崎拓哉訳、BNN)

エリック・ジマーマン『遊びと創造』(高崎拓哉訳、BNN、2024/04/17) プレイ(遊び)、それを成り立たせるシステム(しくみ)、それを作って試すデザイン(設計)という三つの要素から、遊びと創造を探る本です。ルールをつくって試し、気づいたことを考察…

東工大に着任して4年目になりました

東京工業大学に着任して4年目となりました。 第1クォーターは「立志プロジェクト」と「哲学B」を担当します。 また、昨年度に続いて、伊藤亜紗さんが率いる「未来の人類研究センター」で活動します。 そういえば、今年は吉川浩満くんと最初の本である『心脳…

「文芸的事象クロニクル 2023.12-2024.02」(『文藝』)

『文藝』2024年夏季号(河出書房新社)に連載「文芸的事象クロニクル 2023.12-2024.02」を書きました。 これは過去3カ月に世界のあちこちで生じた「文芸的事象」を選んでクロニクルとして構成するものです。 できるだけ日本や欧米に偏らないように、あちこち…

澤直哉『架空線』(港の人)書評

「図書新聞」2024年4月6日号に、澤直哉『架空線』(港の人)の書評を書きました。 一枚の紙から出発して、本とそれが人間にもたらすものを論じる講義「本をめぐる/こころの/ことばの/形にふれる」、詩と人とのあいだに生じうることを記した試論「発生へ」…

川名晋史+山本貴光「日本に130の米軍基地がある意味とは」(丸善ジュンク堂書店)

3月28日(木)の夜、川名晋史さんの新著『在日米軍基地 米軍と国連軍、「2つの顔」の80年史』(中公新書)の刊行を記念して対談します。 川名さんは、東京工業大学の同僚でもあり、同大学の「未来の人類研究センター」で共同研究「水プロジェクト」にとりく…

「利他をつくる/つくるの中の利他」(1)

以前、ここでもご紹介した「利他学会」で、伊藤亜紗さん、中島岳志さん、北村匡平さん、塚本由晴さんと行った座談会が記事になりました。掲載は、ミシマ社のウェブページ「みんなのミシマガジン」です。 『RITA MAGAZINE』(ミシマ社、2024)とそのテーマで…

ペ・スア『遠きにありて、ウルは遅れるだろう』(斎藤真理子訳、白水社)紹介への補足

第4回「みんなのつぶやき文学賞」結果発表会の「海外篇」で、ペ・スア『遠きにありて、ウルは遅れるだろう』(斎藤真理子訳、エクス・リブリス、白水社、2023)の紹介を担当しました。 原書の書誌は下記の通りです。 배수아『멀리 있다 우루는 늦을 것이다』…

「アーカイヴとウェブ上の記憶をめぐる作業日誌」第4回

DISTANCE.mediaの連載「アーカイヴとウェブ上の記憶をめぐる作業日誌」の第4回が公開されました。 「八丈島にやってきた。」などといったことを書いております。 (自分で撮った写真も掲載しているのですが、なんだか甘いものを食べてばかりいる人のようです…

第4回「みんなのつぶやき文学賞」結果発表会

2024年3月23日(土)に、第4回「みんなのつぶやき文学賞」の結果発表会を行いました。YouTubeを使ったオンライン配信で、倉本さおりさん、長瀬海さん、橋本輝幸さん、若林踏さん、そしてわたくしの5名で、国内篇、海外篇についてそれぞれ10冊前後の本を紹介…

コードとコードの違いについて

先日、コンピュータのプログラム言語で命令を書き連ねるという意味の「コード」という語は、コンピュータでかつては「コード」のつなぎ替えでプログラムしていたことに由来する(大意)という意味の投稿を見かけました。 ひょっとしたら冗談かもしれませんが…

「アーカイヴとウェブ上の記憶をめぐる作業日誌」第2回(DISTANCE.media)

先日、新たに連載を始めます、とお知らせした「アーカイヴとウェブ上の記憶をめぐる作業日誌」の第2回が、DISTANCE.mediaで公開されました。 週に一度の連載かな……と思ったら、第1回が3月15日、今度の第2回が3月19日の公開なので、そういうわけでもないみた…

ラジコンの記憶

3月17日(日)の柴崎友香さんとの対談で、二人とも子供の頃はテレビっ子で毎日テレビを見ていたという話をしたのですが、そのせいか、一晩明けて、昔見えていたテレビ番組のことを頭が勝手に思い出します。 先ほどは「タミヤRCカーグランプリ」というラジコ…

トークイヴェント「記憶のデザイン」(DISTANCE.media)

2024年03月17日(日)の午後、DISTANCE.media主催のトークイヴェントが開催されます。 「記憶のデザイン」と題して、作家の柴崎友香さん、哲学者の谷川嘉浩さんをゲストにお迎えして、DISTANCE.mediaの編集委員を務めているドミニク・チェンさんと山本が対談…

ビオリカ・マリアン『言語の力』書評

「日本経済新聞」2024年3月16日号の書評欄に、ビオリカ・マリアン『言語の力』(桜田直美訳、今井むつみ監訳・解説、KADOKAWA、2023/12)の書評を書きました。 同書は日常的に複数の言語を使っているマルチリンガルの人について、いまなにが分かってきている…

2024年3月の平凡社ライブラリー

2024年3月の平凡社ライブラリーは次の2点です。 ★962:クラウス・リーゼンフーバー『中世哲学の射程 ラテン教父からフィチーノまで』(村井則夫編訳、平凡社、2024/03/05) 『中世哲学の源流』(創文社、1995)、『中世における理性と霊性』(知泉書館、2008…

「アーカイヴとウェブ上の記憶をめぐる作業日誌」(DISTANCE.media)

ドミニク・チェンさんとともに編集委員を務めているウェブメディア「DISTANCE.media」で連載を始めます。 「作業日誌」という形式で、同サイトで進んでいるアーカイヴやサイトについて、使い勝手や設計の観点から、あれこれ考えてみようというものです。 下…

「人文的、あまりに人文的」第184回

吉川浩満くんと開設しているYouTubeチャンネル「哲学の劇場」で、「人文的、あまりに人文的」第184回を公開しました。 今回は、リクエスト企画で「読んだふりしてしまった本ある?」です。 www.youtube.com

2024年3月の講談社学術文庫

2024年3月の講談社学術文庫は、以下の5冊です。 それぞれの本の冒頭にある4桁の数字は、講談社学術文庫の通し番号です。 ★2808:クラウス・リーゼンフーバー『存在と思惟 中世哲学論集』(山本芳久編・解説、講談社、2024/03/12) 『中世哲学の源流』(上智…