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『図書新聞』の上半期読書アンケート

『図書新聞』第3505号、2021年7月24日号の「2021年上半期読書アンケート」に回答しました。3冊を選んでコメントを添えています。 今年もよい本がたくさん出ているので、そこから3冊を選ぶのはたいへん難しいですね。 ★図書新聞 > 同号目次 http://www.toshos…

とある図書館の古典叢書類の解説

とある図書館の古典叢書類の解説。 ★横浜国立大学附属図書館 > 新受入図書紹介(古典・叢書類) https://www.lib.ynu.ac.jp/KANPOU/1-2/S52COL.html 同図書館の受入図書。リンク先のページでは、以下の叢書類について簡単に説明されている。 ローブ古典叢書…

トイプナー叢書

1849年にB. G. トイプナー(Benedictus Gotthelf Teubner, 1784-1856)によって創刊されたトイプナー叢書についての関連リンク。 ★Bibliotheca scriptorum Graecorum et Romanorum Teubneriana https://www.degruyter.com/serial/BT-B/html ド・グロイター社…

「新潮」編集部編『パンデミック日記』(新潮社)の書評

『新潮』第118巻第8号、2021年8月号(新潮社)に、「新潮」編集部編『パンデミック日記』(新潮社)の書評を書きました。 同書は、52名の創作者たちが、2020年1月1日から12月31日まで、1週間ずつ書いた日記を並べたものです。 以前、『岩波新書解説総目録 19…

クレメンス・J・ゼッツ『インディゴ』(犬飼彩乃訳、国書刊行会)推薦文

クレメンス・J・ゼッツ『インディゴ』(犬飼彩乃訳、国書刊行会、2021.06.04)に推薦文を書きました。 もうお一方は、円城塔さんです。 kokusho.co.jp

J. S. ミル『功利主義』(岩波文庫)

岩波文庫、2021年5月の新刊に、J. S. ミル『功利主義』(関口正司訳、岩波文庫白116-11)が入った。 このエントリーでは、同書を中心として、書誌や関連文献についてまとめておこう(適宜追記してゆく予定)。 訳者によれば、もとは1861年に『フレイザーズ・…

エドガー・アラン・ポー・コレクション

テキサス大学オースティン校のハリー・ランサム・センターが公開しているデジタルコレクションに「エドガー・アラン・ポー・コレクション(Edgar Allan Poe Collection)」がある。 ポーによる手稿、書簡の他、所有していた新聞、譜面、書物などのデジタル版…

全集類について

書店に、定期購読を依頼した本。 ★『伊藤整日記』(全8巻、平凡社)第2回配本から ★『山田慶兒著作集』(全8巻、臨川書店) ★『ヘーゲル全集』(全19巻24冊、知泉書館)第5回配本から 以上の他に、次の本も同様に購読中。 ★『吉本隆明全集』(全38巻+別巻、…

ルネ・デカルト『哲学原理』フランス語版(1668)

Gallicaで公開されている、ルネ・デカルト『哲学原理』フランス語訳版。 René Descartes, Les Principes de la philosophie (1668) 同書に収録されている、デカルトがフランス語版の訳者クロード・ピコ(1614-1668)に宛てた書簡に記している、学問を樹木に…

アイザック・ニュートン書簡集

ケンブリッジ大学出版のウェブサイトにある、アイザック・ニュートンの書簡データベース「The Correspondence of Isaac Newton」。 書籍として全7巻で刊行されている同名書の内容がデジタル化されており、検索をかけられる。ただし、閲覧にはアクセス権限が…

「マルジナリアでつかまえて」第45回

『本の雑誌』2021年6月号(本の雑誌社)に「マルジナリアでつかまえて」第45回を書きました。 「黒い点と十字の秘密」と題して、モーツァルトの手稿譜に残された染みについてのお話です。 あと5回で50回。 www.webdoku.jp

「マルジナリアでつかまえて」第46回「黒い点と十字の謎」

『本の雑誌』2021年6月号(本の雑誌社)に「マルジナリアでつかまえて」の第45回を書きました。 今回は「黒い点と十字の謎」と題して、モーツァルトの手稿譜についた黒いシミをめぐる話です。マルジナリア案件として話題を提供してくださった河西恵里さんに…

「推しがいるということ――宇佐見りん『推し、燃ゆ』について」

河出書房新社のウェブサイト「Web河出」に、「推しがいるということ――宇佐見りん『推し、燃ゆ』について」が掲載されました。 この文章は、『文藝』2020年冬季号(河出書房新社)に書いた「文芸季評 文態百版」からの抜粋です。毎回、それに先立つ3カ月分の…

「ハイデッガー全集」オンデマンドで復刊

創文社から刊行されていた「ハイデッガー全集」は、同社解散にともなって、東京大学出版会が引き継いだとのこと。そしてついに、既刊50冊のオンデマンド版刊行が始まるといううれしいニュースです。 【ご案内】「ハイデッガー全集」はドイツで刊行中(全103 …

『アイドルマスター』について――2.5次元的な造形美

『BRUTUS』2021年3月1日号(マガジンハウス)は「アイドルマスター」を特集しています。 同特集中の「アイマス構造分析。なぜハマる? なぜ続く?」というコーナーで、僭越ながら「2.5次元的な造形美。」という話をしています。取材・構成は、鳥澤光さんです…

「これが示したいことだった」最終回(『数学セミナー』)

1年の予定で書いてきた『数学セミナー』(日本評論社)の連載「これが示したいことだった」最終回(第12回)を3月号に書きました。 この連載は、読書日記のように、折々に読んでいる数学や自然科学の本について書いたエッセイです。 完結を記念して、全12回…

マイクロノヴェルとしての『伊勢物語』

久しぶりに『伊勢物語』を通して読んでみた。 「むかし、をとこありけり」といって始まる恋物語。 むかしは全然そういうことが気になっていなかったけれど、いま読むと、断章形式の構造で、なんだかゲームAIにいろいろなパターンの恋愛行動をとらせた結果を…

「市民の立場で語る任命拒否問題」

人文社会系学協会連合連絡会編『私たちは学術会議の任命拒否問題に抗議する』(論創ノンフィクション8、論創社、2021/02/05)に、吉川浩満くんとの対談「市民の立場で語る任命拒否問題」(企画・構成・司会は「週刊読書人」の野村ななみさんで、「週刊読書人…

Instagramで本を記録

以前は、手にした本をこのブログに掲載する、ということをしていた時期もありました。 最近は、より手軽に処理できるという理由から、もっぱらInstagramに掲載しています。 InstagramはInstagramで、わざとそうしているのか分からないけれども、操作が必ずし…

マルジナリア書店で1日店長

今年は、もうちょっと備忘録がてら、あれこれブログに書いておこうと思いながら、はやくも1月が終わってしまった(むむむ)。 先日、1月30日(土)に、マルジナリア書店byよはく舎で、吉川浩満くんとともに、1日店長を務めてきました。 マルジナリア書店とは…

マーカス・デュ・ソートイ『レンブラントの身震い』の書評

「日本経済新聞」の2021年1月23日書評欄に、マーカス・デュ・ソートイ『レンブラントの身震い』(冨永星訳、新潮クレスト・ブックス、新潮社、2020)の書評を書きました。 原題をCreativity Code(創造性のコード)といって、人間における創造の規則(コード…

フィリップ・ウィルキンソンほか『世界の神話大図鑑』を推薦

フィリップ・ウィルキンソンほか著『世界の神話大図鑑』(林啓恵+飯原裕美訳、三省堂書店、2021.01.22)に推薦文を書きました。もうお一方は、里中満智子さん。 1行目の「はじめに神話があった。」をキャッチコピー風にちょっと大きく表示してはどうかと考…

2020年に刊行した本

2020年に刊行した本は、以下の4冊でした。 ★『わたしの外国語漂流記』(共著、河出書房新社) ★『その悩み、エピクテトスなら、こう言うね。』(吉川浩満との共著、筑摩書房) ★『マルジナリアでつかまえて』(本の雑誌社) ★『記憶のデザイン』(筑摩選書01…

コメニウス・セレクション(東信堂)

東信堂から刊行中の「コメニウスセレクション」、2020年12月現在の既刊は以下の通り。書名から、版元の当該ページへリンクを貼ってあります。 1:『地上の迷宮と心の楽園』(藤田輝夫訳、相馬伸一監訳、2006年8月) 2:『パンパイデイア――生涯にわたる教育の…

新連載「世界の文芸誌から」

「WEB本の雑誌」で連載を始めます。 題して「世界の文芸誌から」(また大風呂敷を広げてしまった……)。 看板倒れにならぬよう、楽しみつつゆるやかめに進めて参ります。 どうぞよろしくお願い申しあげます。 www.webdoku.jp

『世界文學』創刊号(1946)

『世界文學』(世界文學社)という雑誌の創刊号から第37号までを手に入れた。 どうやら第38号が終刊号のようだ。 発行したのは、世界文學社という京都の版元。 整理がてら、書誌をここに記していこう。 今回は、創刊号について。 目次は以下の通り。 ・アン…

角田真弓『明治期建築学史』

気になる本のクリップ。 角田真弓『明治期建築学史』(中央公論美術出版社、2019) 現在の「建築学」はいかに形成されたのか。明治期の西洋建築の移入と西洋技術・情報の受容過程を、一次資料の丹念な分析から跡付ける。近代工学教育における建築教育の特性…

新刊『その悩み、エピクテトスなら、こう言うね。』

3月14日に、吉川浩満くんとの共著『その悩み、エピクテトスなら、こう言うね。――古代ローマの大賢人の教え』(筑摩書房)が刊行されます。 2017年から18年にかけて、「webちくま」で連載した「賢人エピクテトスに学ぶ人生哲学――人生がときめく知の技法」(全…

ポール・ド・マン『ロマン主義と現代批評――ガウス・セミナーとその他の論稿』

去年末、ポール・ド・マンの『ロマン主義と現代批評――ガウス・セミナーとその他の論稿』(中山徹+鈴木英明+木谷厳訳、彩流社、2019)が刊行された。 編者の序文によれば、批評家のポール・ド・マン(Paul de Man, 1919-1983)が書いたもののうち、これまで…

『ハイデッガー全集』の引き継ぎ

創文社が刊行してきた邦訳版『ハイデッガー全集』(全103巻予定)は、2020年5月の同社閉業にともない、東京大学出版会が引き継ぐとのことです。 読者としてもうれしいニュース。 www.utp.or.jp