2024年の予定を記します *リンクは、当ブログの記事へのものです。 ■イヴェント ・09/28:FICオープンセミナー詩学研究会シンポジウム「詩とその翻訳をめぐって アマンダ・ゴーマン『わたしたちの担うもの』」 ■執筆 ・【寄稿】「ものを読むときに起きてい…
2024年09月28日(土)の午後、FIC(法政大学国際文化学部)オープンセミナーとして開催される詩学研究会シンポジウムに登壇します。 シンポジウムのテーマは「詩とその翻訳をめぐって アマンダ・ゴーマン『わたしたちの担うもの』」です。
Perlegoで教えられた4巻組の詩のアンソロジー。 巻を追って時代順に並んでいる、というわけではないようで、よく分からないので頭の整理がてらここに並べてみます。 総題は Poems for the Millennium で、版元はカリフォルニア大学出版(University of Calif…
Blueskyのユーザー数が1000万人を超えたとのことで、各ユーザーに登録した時期と何番目のユーザーかという数字が表示されているようです。 それを見て、そういえば他のSNSなどはどうだったかなと記憶を辿るついでに、コンピュータ的なものとのつきあいを振り…
Perlegoというデジタル図書館サーヴィスを使い始めた。月額いくらかで登録されている本のデジタル版を閲覧できるしくみだ。サブスクリプション型学術書閲覧サーヴィスである。 もう何年も前のことで、名前を思い出せないのだけれど、かつても似たようなサー…
「モダニスト・ジャーナル・プロジェクト(Modernist Journals Project)」 1995年にブラウン大学で始まったプロジェクトで、19世紀末から1920年代にかけて英語圏で刊行された文芸誌や関連文献を閲覧できるデジタルアーカイヴです。 例えば、ジェイムズ・ジ…
吉川浩満くんと山本がお送りしているYouTubeチャンネル「哲学の劇場」で新しい動画を公開しました。 「人文的、あまりに人文的」第203回は「哲劇のあいうえお」です。これは、あいうえと……という五十音順に、「あ」なら「あ」から始まる言葉を選んで、それに…
「DISTANCE.media」での連載「アーカイヴとウェブ上の記憶をめぐる作業日誌」第7回を書きました。 前回の第6回を書いてから4カ月くらい気を失っておりましたが、気を取り直して続けて参ります。 日頃ウェブその他を使いながら気がついたことがあると、この連…
「AXIS Media Membership」の「デザインで語るコーナー」に「ゲームデザインを知っているとうれしいいくつかのことについて」を書きました。 私のエッセイは、以下のような小見出しが並びます。 ・知のサヴァイヴァルキット ・ゲームデザインは試行錯誤の繰…
『本の雑誌』2024年10月号(本の雑誌社)の「国会図書館で調べ物を」という特集に「デジコレの楽しみと危険について」を書きました。 国立国会図書館デジタルコレクション(デジコレ)の登録の仕方から、検索の具体例、発禁書、デジコレの危険(でうれしい仕…
2024年8月3日に紀伊國屋書店で行った〈ルリユール叢書〉(幻戯書房)50冊突破記念トークイベント「〈ルリユール叢書〉から世界文学の翻訳を考える——文学の仲介者ヴァレリー・ラルボーとともに」のレポートが、「じんぶん堂」に掲載されました。 ルリユール叢…
宮田愛萌さんと渡辺祐真さんが編集する同人誌『ミモザ』Vol. 1に寄稿しました。 創刊号となる今回の号は「架空書評集」ということで、寄稿者はそれぞれ架空の書評を書くという趣向です。編者のお二人を含めて総勢30名ほどが寄稿しているようです。 スタニス…
日本の統計学の先駆者に杉亨二(すぎ・こうじ、1828-1917)がいる。 緒方洪庵、坪井信良、杉田成卿らにオランダ語、フランス語を学び、後に開成所教授職に就いて西洋に統計学があることを知ったとか。 明治16年に共立統計学校で、マックス・ハウスホーフェル…
2024年8月28日の夜、ゲンロンカフェで斎藤哲也さん、吉川浩満くんと「個人的なことは哲学的なこと」というテーマで話しました。 ゲンロンカフェで設定していただいたこのテーマ、事前はなにを話したらいいだろうねと考えて、今回は3者それぞれが、思い出の…
2024年08月24日の夜、石田月美さんの新著『まだ、うまく眠れない』(文藝春秋)の刊行を記念したトークイヴェント「エゴと向き合う文章」に登壇しました。石田さん、渡辺祐真さんとともに、自分について書くということについてお話ししました。 トークイベン…
2024年8月3日(土)に、紀伊國屋書店新宿本店のアカデミックラウンジで、「〈ルリユール叢書〉から世界文学の翻訳を考える」と題したトークイヴェントに登壇しました。 幻戯書房が2019年に創刊した海外文学の翻訳シリーズ〈ルリユール叢書〉が50点に達したこ…
本日、小学館辞書編集室のTwitterアカウントが、こんな投稿をしていました。 【お知らせ】ついに『#日本国語大辞典 第三版』改訂の始動を発表できました。今後、小学館&kotoba、そして編集委員会で進めてまいります! 公開予定は初版から60年、小学館110周…
2024年7月20日(土)に、順天堂大学で開催されたワークショップ「医学をみんなでゲームする2」に参加しました。 このワークショップは、順天堂大学の小倉加奈子先生(病理医)が代表を務めるMEdit Labが主催するもので、昨年に続いて二回目となります。 医学…
「図書新聞」第3649号(2024/07/27)の「2024年上半期読書アンケート」に回答しました。3冊を選んで150字ほどで紹介するコーナーです。 なにを選んだかは、ご覧になってのお楽しみ。 私も同号を読んで、何冊か注文しました。 toshoshimbun.com
『渓嵐拾葉集(けいらんしゅうようしゅう)』を読んでみたい。 そう思ったのは、深夜にちくま学芸文庫の棚を眺めるうちに、佐藤弘夫『鎌倉仏教』(ちくま学芸文庫サ30-1、筑摩書房、2014;レグルス文庫、第三文明社、1994)に目が留まり、その目次に「最高学…
Hatena Blogのバグなのか、私が使っているブラウザとの相性によるのか分からないけれど、記事に「カテゴリー」をつけようとすると、うまくいかないという現象が頻発している。 記事を書いてから、「カテゴリー」を入力するフォームに、"work""book"などを入…
ここしばらく、過去5千年の学術の歴史ということをぼんやりと考えている。 ここで5千年というのは、人類が文字を使った痕跡が残っている時代から現在までおよそというくらいのつもり。さらに古い文字史料が見つかれば、この数字はさらに大きくなる。 「学術…
「日本経済新聞」2024年7月13日号に、アレックス・ライト『世界目録をつくろうとした男 奇才ポール・オトレと情報化時代の誕生』(鈴木和博訳、根本彰解説、みすず書房、2024)の書評を書きました。(リンク先は要ログイン) ポール・オトレ(1868-1944)は…
ドミニク・チェンさんとともに編集委員を務めているウェブメディア「DISTANCE.media」で「記憶のケア」という新しい特集が始まります。 その巻頭言のようなエッセイ「記憶という庭を世話する」を書きました。 高橋宗正さんの写真とともにお楽しみいただけれ…
京都大学学術出版会のYouTubeチャンネルの番組「おこしやす⁉西洋古典叢書」にお邪魔して、國方栄二先生とお話ししました。 「西洋古典叢書」とは、古代ギリシア・ローマの古典作品を原典から日本語に翻訳して提供するシリーズです。これまで160巻以上が刊行…
およそ週に一度、吉川浩満くんとお送りしている「人文的、あまりに人文的」第195回は、「哲劇のあいうえお」という企画の「は」の回です。 「は」で始まる言葉を一つ選んで、それについて二人で話すというわけです。 なにについて話したのかは……サムネイル画…
「日本経済新聞」の連載「池上彰の大岡山通信」に登場しました。2024年6月12日号の同欄です。 というのは、目下勤めている東京工業大学で担当している「東工大立志プロジェクト」という講義の一環で、池上彰さん(東工大特命教授)と読書について対談をした…
以前は、よく金縛りに遭っていた。 たいていは寝入りばなに体が動かなくなる感じが生じて、さりとてそのまま無視して眠りに落ちることもできず、なかなか困るのである。 ただ、何度も金縛りに遭ううちには、抜け方も工夫できるようになった。私の場合は、首…
いつもお世話になっている「日本の古本屋」のカード決済の仕組みが変わって、以前と比べて決済完了までに必要な手続きが2ステップほど増えた(より正確には、より簡潔な決済法が選択肢から消えて、手間の多い選択肢が残った)。 以前は、登録してあるカード…
ロバート・オッペンハイマーの著作についてのメモ。 Atom and Void: Essays on Science and Community (Princeton Legacy Library, Princeton University Press, 1989)というオッペンハイマーの講演と試論を編んだ本が手元にあるのですが、他の著作とどのよ…