『Kindle版 江藤淳全集』

『Kindle版 江藤淳全集』(平山周吉責任編集、boid / VOICE OF GHOST、2022- )が出ているのですね。既刊は10巻。「週刊読書人」前号で教えられました。 voiceofghost.com

モーテン・H・クリスチャンセン&ニック・チェイター『言語はこうして生まれる』(塩原通緒訳、新潮社)書評

「日本経済新聞」2023年1月21日の書評欄に、モーテン・H・クリスチャンセン&ニック・チェイター『言語はこうして生まれる 「即興する脳」とジェスチャーゲーム』(塩原通緒訳、新潮社)の書評を書きました。 www.nikkei.com

「人文的、あまりに人文的」#138

吉川浩満くんとお送りしている「人文的、あまりに人文的」第138回は「注目の新刊」です。 『江戸パンク!』『ホメロスと色彩』『日本の保守とリベラル』『システム・エラー社会』『社会学の力』『はじめて学ぶビデオゲームの心理学』ほかをご紹介しています。…

今野真二『「鬱屈」の時代をよむ』(集英社新書)書評

『青春と読書』2023年2月号(集英社、2023/01/20)に、今野真二『「鬱屈」の時代をよむ』(集英社新書)の書評「感情にかたちを与える」を書きました。 seidoku.shueisha.co.jp 以下、2023年1月30日追記: 上記の書評がウェブでも公開されました。短いもので…

作家/翻訳家とのわくわく文学トーク」

「洋書ファンクラブ」などでお馴染みの渡辺由佳里さんのYouTubeチャンネルに、吉川浩満くんともどもお邪魔しました。「作家/翻訳家とのわくわく文学トーク」というコーナーです。本や読書について、90分ほどおしゃべりをしております。 www.youtube.com

「人文的、あまりに人文的」#137

吉川浩満くんとお送りしているYouTube番組「人文的、あまりに人文的」第137回は「新年のご挨拶&活動報告」です。 本年もどうぞよろしくお願いいたします。 www.youtube.com

「気になるところは定点観測」

『本の雑誌』2023年2月号(本の雑誌社、2023/01/11)の特集「本を買う!」に、「気になるところは定点観測」を書きました。2022年10月の1カ月のあいだに買った本について書くという、いろいろな意味で恐ろしい企画です。 中野善夫さんの名文「本を買え。天に…

「文芸的事象クロニクル 2022.09-2022.11」

『文藝』2023年春季号(河出書房新社)に連載「文芸的事象クロニクル 2022.09-2022.11」を書きました。画像生成AIがコンテストで優勝、ゲーム「Ukraine War Stories」、ブンゲイファイトクラブ4他を並べております。 今号は瀬戸夏子+水上文責任編集の「批評…

「文学のエコロジー」第12回「「気」は千変万化する」

『群像』2023年2月号(講談社、2023年1月7日)に連載「文学のエコロジー」第12回「「気」は千変万化する」を書きました。 日本語で心や精神の働きを表すのに多用される「気」という語について眺めております。題材は林芙美子『浮雲』です。 gunzo.kodansha.c…

2023年の展望

2023年の展望は……と書いてみて、毎度のことながら、果たせていない約束のあれこれが脳裡を巡る。大学での仕事を基礎としつつ、それらを一つひとつ形にするのが当面の目標である。 比較的見通せていることから書けば、次のようなことがある。 ★「文学のエコロ…

おしらせ 2022年版

★書籍 ・【共著】『世界を変えた書物』(橋本麻里編、小学館、2022/10) ・【単著】『マルジナリアでつかまえて2』(本の雑誌社、2022/05/17) ・【寄稿】『グラフィックデザイン・ブックガイド』(グラフィック社、2022/03/08) ・【編著】『世界を読み解…

2022年の回顧

2022年の自分の仕事の回顧です。 ■A. 単著・共著・寄稿 ★01:『マルジナリアでつかまえて2 世界でひとつの本になるの巻』(本の雑誌社、2022/05/19) ★02:『世界を変えた書物 人類の知性を辿る旅』(山本貴光著、橋本麻里編、小学館、2022/10/18) ★03:『…

「「人文的、あまりに人文的」な、2022年人文書めった斬り!」

2022年12月26日の夜、ゲンロンカフェで恒例の「「人文的、あまりに人文的」な、2022年人文書めった斬り!」に斎藤哲也さん、吉川浩満くんとともに登壇しました。 このイヴェントでは、その年に刊行された日本の書物から、三者が目にしたり気になったものを選…

2022年12月の学術系文庫

2022年12月の学術系文庫の新刊です。これまで、Twitterで毎月ツイートするだけにしていましたが、記録のためにもブログにも投稿しておこうと思います。 ・岩波文庫 ・岩波現代文庫 ・講談社学術文庫 ・講談社文芸文庫 ・光文社古典新訳文庫 ・光文社未来ライ…

『スピノザ全集』(岩波書店)、ついに刊行開始

岩波書店から『スピノザ全集』(全6巻+別巻)の刊行が始まるようです。 『スピノザ全集』の企てがあるということについて最初に耳にしたのは、もういつのことだったか忘れてしまいましたが、それこそ鶴首してお待ち申し上げておりました。 今回の全集では『…

「22年下半期読書アンケート」(図書新聞)

「図書新聞」2022年12月24日号の「22年下半期読書アンケート」に参加しました。 今年の下半期に読んだ本から3冊を選んでご紹介しています。 また、同号では「海外文学・文化回顧2022」と題して、アメリカ、イギリス、ドイツ、ロシア、ラテンアメリカの各方面…

「これから出る本」

「これから出る本」の2022年12月下期号の「本の周辺」コーナーに「棚から棚へと本は動く」と題して小さなエッセイを書きました。全3回の予定で、2022年11月下期号に第1回の「小さくても広大な本屋」を書いております。 2022年11月下期号は日本書籍出版協会の…

「2022年の収穫」(週刊読書人)

「週刊読書人」2022年12月16日号のアンケート特集「2022年の収穫」に参加しました。3冊を選んでコメントしています。 [3469]2022年12月16日号 データ版jinnet.dokushojin.com

「人文的、あまりに人文的」第135回

吉川浩満くんとお送りしているYouTubeチャンネル「哲学の劇場」の番組「人文的、あまりに人文的」の第135回は、「哲劇のあいうえお」というシリーズの「た」の回です。 ついお知らせが切れ切れになってしまいますが、毎週金曜日に公開しています。 ラジオを…

「それでも本を読む理由。」(BRUTUS)

『BRUTUS』2023 1/1・15合併号(マガジンハウス)の「それでも本を読む理由。」特集で、吉川浩満くんと5冊ずつの本を並べて話しています。企画・構成は鳥澤光さん、写真は石渡朋さんです。「あら、出てる」と買って帰ったら、見本が届いておりましてん。 bru…

「「情報の歴史21」電子化記念!古今東西同時年表ポータブル」

2022年12月13日(木)の夜、DOMMUNEで開催された「「情報の歴史21」電子化記念!古今東西同時年表ポータブル」というイヴェントに登壇しました。 出演は、武邑光裕(メディア美学者)、宇川直宏(現在美術家、DOMMUNE主宰)吉村堅樹(『情報の歴史21』編集長…

『ジョルジュ・カンギレム全集』

VRINから刊行されている『ジョルジュ・カンギレム全集(Œuvres complètes de Georges Canguilhem)』についてのまとめです。リンクはVRINの当該巻のページ。 監修はジャック・ブーヴレス(1940-2021)で、全巻に対する60ページ近い序文(第1巻所収)を寄せて…

対談:礒崎純一+山本貴光「全集、その独特の悦びと愉しみ――国書刊行会創業50周年に寄せて」

『図書新聞』第3568号(2022年11月26日)で、「全集、その独特の悦びと愉しみ――国書刊行会創業50周年に寄せて」と題して国書刊行会前編集局長の礒崎純一さんと対談しました。同号は、毎年恒例の全集・シリーズ特集号です。

鼎談:古谷田奈月『フィールダー』をめぐる、ディープ・ダンジョン・ディスカッション

古谷田奈月さんの『フィールダー』(集英社)について、倉本さおりさん、米光一成さんとあれこれおしゃべりをしました。 「古谷田奈月『フィールダー』をめぐる、ディープ・ダンジョン・ディスカッション」と題して、前後編でお送りします。「集英社オンライ…

INSTeMキックオフシンポジウム

2022年11月12日(土)は、吉川浩満くんとともに、INSTeMという新しい組織のキックオフシンポジウムに参加しました。 INSTeMについては、公式ウェブサイトの「INSTeMについて」に説明されています。引用すれば、以下の通りです。 地球温暖化が非常事態の域に…

イヴェント:「世界を変えた書物」展

「世界を変えた書物」展が、金沢21世紀美術館にて開催予定です。 また、特別展示として「手稿の中の宇宙 レオナルド・ダ・ヴィンチを旅する」も併催されます。会期は2022年10月21日から11月6日。 アートディレクションは、白井敬尚さん。私は橋本麻里さんと…

出版:『世界を変えた書物』(小学館)

「世界を変えた書物」展の公式図録『世界を変えた書物 人類の知性を辿る旅』(山本貴光著+橋本麻里編、小学館)が、10月半ばに発売予定です。 装幀・デザインは、白井敬尚形成事務所、版元は小学館。 書影は、「世界を変えた書物」展の公式ウェブサイトから…

金沢工業大学へ

「世界を変えた書物」展(金沢展)の作業も大詰めを迎えております。 書物の確認その他で、金沢工業大学に来たのでした。 秋晴れで、日射しはちょっと夏のよう。

寄稿「悪魔のように働いて」(閏)

閏(うるう)」というオンラインマガジンに、「悪魔のように働いて」を書きました。 同マガジンの「連閏記」というコーナーです。 書き出しはこんなふう。 いつだったか、ニーチェが書いたものを手に入る限り集めて読んでみる、ということをしてみた。映画で…

講義「デジタル・ゲーム学」第2回

本日は和洋女子大学での「デジタル・ゲーム学」第2回でした。古代ギリシアの壺絵に描かれたゲームの様子から出発して、『Topsoil』(Nico Prins)を例にゲームを観察するポイントを少々、それから「デジタル」という語についてなど。質問の時間をつくれなか…