essay

アウグスティヌスを引用するドロシー・L・セイヤーズを引用するアラン・チューリングについて

最近、アラン・チューリングの「知能機械」を読んでいて気がついたことがあった。 といっても、たいしたことではなく、いずれかといえば些末でことさらなにかを言うようなことでもない。 ただ、気になる人には気になることでもあるようにも思うので、ここに…

はやく言ってよ、仮想デスクトップ

昔、なにで読んだのだったか、井筒俊彦さんが自宅で本を読むとき、ここはアラビア語、こっちはロシア語と、言語ごと(あるいは本ごと)に別の場所に置いているという話を目にして、それはいいアイデアだなあと思ったことがあった(うろ覚えなので偽記憶かも…

「公開加圧」の効能

このところ、「公開加圧」を試している。 「公開加圧」とは、三中信宏さんの『読む・打つ・書く』(東京大学出版会)で教えられた、ものを書き進めるための方法のこと。 以前から三中さんがTwitterで実践しておられるのを目にしてはいたのだけれど、同書でそ…

「晶文社スクラップブック」で新連載

晶文社のサイト「晶文社スクラップブック」で連載を始めました。 「ゲームを遊ぶときに何が起きているのか」というタイトルです。 タイトルの通りで、ゲームで遊ぶ経験についてああでもないこうでもないと考えたことを書いて参ります。 どうぞよろしくお願い…

「岩波文庫で読む「感染症」」第6回

岩波書店のチーム「なみのおと」が運営するnote「コロナの時代の想像力」で連載をしています。 「岩波文庫で読む「感染症」」第6回は、「見えないものから森羅万象を考える」と題して、ルクレーティウスの『物の本性について』を取り上げております。 古代ギ…

「世界の文芸誌から」第3回

「WEB本の雑誌」で連載中の「世界の文芸誌から」の第3回を書きました。 「「世界」とはどこのこと?」と題して、戦後間もない1946年に京都で創刊された『世界文學』という雑誌について、もそっと詳しく眺めております。 www.webdoku.jp

「岩波文庫で読む「感染症」」第5回を書きました

岩波書店のチーム「なみのおと」が運営するnoteの連載「岩波文庫で読む「感染症」」の第5回を書きました。 今回は、「環境のなかで人間と病をみる」と題して、ヒポクラテス『古い医術について 他八篇』について書いています。 ヒポクラテスは、病気を環境と…

本を注文した私と受けとった私

本が届く。 開封して「?」となる。 表紙を眺めているうちに、「ああ」と思い出す。少し前にTwitterで誰かが紹介しているのを見て注文したのだった。海外から届くのにちょっと時間がかかったわけだ。たしかに注文しましたよ。 本を注文してから届くまでの3週…

「世界の文芸誌から」第2回

「WEB本の雑誌」に、連載「世界の文芸誌から」の第2回を書きました。 第1回を公開したのが2020年8月31日でしたので、10カ月ぶりくらいに続きを書いた計算になります。 どうしてそんなに間が空いたのかについては、いろいろあるといえばあるのですが、一つ自…

「新潮」編集部編『パンデミック日記』(新潮社)の書評

『新潮』第118巻第8号、2021年8月号(新潮社)に、「新潮」編集部編『パンデミック日記』(新潮社)の書評を書きました。 同書は、52名の創作者たちが、2020年1月1日から12月31日まで、1週間ずつ書いた日記を並べたものです。 以前、『岩波新書解説総目録 19…

「岩波文庫で読む「感染症」」第3回

「岩波文庫で読む「感染症」」の第3回を書きました。 今回は、ボッカチオが『デカメロン』の序で、当時のヨーロッパを襲った「黒死病」のパンデミックについて、どのように書いているかを眺めております。 岩波文庫のボッカチオは、野上素一訳で全6分冊。番…

失敗上等の気分で

2021年4月1日の「朝日新聞」にエッセイを書きました。 失敗ばかりしている者から見た、学ぶことについての感想です。 digital.asahi.com

『MOTHER』について

WIREDにゲームについてのエッセイを書きました。 「世界を別の仕方で見るために――『MOTHER』がくれた「ちえとゆうき」」 と題して、糸井重里さんが企画・開発した『MOTHER』について述べています。 『MOTHER』の第1作がファミコンで登場したのは1989年のこ…

寄稿「マルジナリアでつかまえて」第18回

『本の雑誌』2019年3月号(本の雑誌社)は、「出版業界消えたもの列伝」特集。 「出版業界におけるFAXの運命は!?」という記事がある。そうかFAXってまだ使われているんだ。 私がコーエーにいた頃(1994-2004)、ゲーム会社でもFAXは現役だった。PlayStatio…

寄稿「読書という経験――平面を手と目で辿る二つの方法」

『すばる』2019年1月号(12月6日発売)は「本を読む」特集です。 私は同特集に「読書という経験――平面と手を目で辿る二つの方法」というエッセイ(試論)を書きました。 カフカの『変身』(多和田葉子訳、集英社文庫ヘリテージ)の文庫版と電子書籍版のそれ…

エッセイ「僕の好きな(映画史の)先生」

フィルムアート50周年記念企画に「僕の好きな(映画史の)先生」というエッセイを寄稿しました。 タイトルはあの曲からお借りしています。

「ゲームと図鑑――世界を生成する図鑑/世界を蒐集する図鑑」

『ユリイカ』2018年10月号「特集=図鑑の世界」(青土社)に寄稿しました。 「ゲームと図鑑――世界を生成する図鑑/世界を蒐集する図鑑」と題して、ゲームと図鑑の関係について論じております。 初期のTRPG(人間同士で遊ぶロールプレイングゲーム)のルール…

「永遠に普請中の大伽藍」

「岩波新書創刊80年記念」の『図書』臨時増刊号(岩波書店)にエッセイを寄稿しました。 (画像はサイト「B面の岩波新書」へのリンク) 「永遠に普請中の大伽藍」と題して「はじめての新書」について書きました。 同号は非売品で、書店等で配布されるようで…

文芸季評「文態百般」第2回

河出書房新社の「Web河出」に、文芸季評「文態百般」の第2回が掲載されました。 今回から「群像」「新潮」「すばる」「文學界」「文藝」の五誌に加えて、「小説トリッパー」「たべるのがおそい」「三田文學」「早稲田文学」の四誌を観測範囲に加えます。これ…

「人文的、あまりに人文的」最終回

東浩紀さんが編集長を務める「ゲンロンβ27」(ゲンロン)に、吉川浩満くん(id: clnmn)との連載対談書評「人文的、あまりに人文的」第20回を寄稿しました。 今回は、マーカス・デュ・ソートイ『知の果てへの旅』(富永星訳、新潮クレスト・ブックス、新潮社…

プロムナード最終回「どうしてそうなった?」

日本経済新聞夕刊のプロムナード欄にエッセイを寄稿しました。 最終回となる今回は「どうしてそうなった?」と題して、子供の頃は将来の夢を持っていなかったけれど、結果的にいまはこうなったというお話をしております。 最後まで毒にも薬にもならないエッ…

「マルジナリアでつかまえて」第10回

『本の雑誌』2018年7月号に、「マルジナリアでつかまえて」第10回を寄稿しました。 今回は「デジタルだって書き込みたい!」と題して、連載でこれまであまり扱っていなかったデジタル環境におけるマルジナリアについて記してみました。 担当編集者の高野夏奈…

「教養の更新のために」

「ちくま」2018年6月号(筑摩書房)に寄稿した大澤聡『教養主義のリハビリテーション』の書評「教養の更新のために」が、同書特設サイトにも掲載されました。 大澤さんとは、このあたりのことについてまたお話しする機会があればと念じております。

「「自己本位」という漱石のエンジン」

芹沢一也さん率いる「シノドス」のメールマガジン「αシノドス」第246号に「「自己本位」という漱石のエンジン」を寄稿しました。 同号の目次は以下の通りです。 vol.246 2018.6.15 特集:「自己本位」で考える ・福田充「危機管理学」とはどんな学問か ・山…

プロムナード(第22回 - 第23回)

日本経済新聞夕刊のプロムナード欄にエッセイを寄稿しました。 ・第22回「勝手に壁をつくる」(2018/06/05) ・第23回「世界を変えた書物」(2018/06/12) 今年の1月から始まった本連載も、残すところあと2回となりました。 どうぞよろしくお願い申し上げま…

「人文的、あまりに人文的」第19回

東浩紀さんが編集長を務めるメールマガジン「ゲンロンβ25」に、吉川浩満くん(id:clnmn)との連載書評対談「人文的、あまりに人文的」第19回を寄稿しました。 今回は翻訳にかんする2冊をとりあげています。 ★エミリー・アプター『翻訳地帯――新しい人文学の批…

連載「マルジナリアでつかまえて」第5回

『本の雑誌』2018年2月号(本の雑誌社)に、「マルジナリアでつかまえて」第5回を寄稿しました。 「マルジナリアンの受難」と題して、いいことづくめのマルジナリア唯一の(?)難点について書いております。また、そのモンダイに対する対処法も。 同号の特…

連載「プロムナード」(「日本経済新聞」夕刊)

「日本経済新聞」夕刊「プロムナード」欄の連載が始まりました。 電子版のページをご紹介します。 ★第2回「書店こわい」(2018年01月16日) ★第1回「遊びか仕事かはたまた」(2018年01月09日)

リンゴをかじる

このところ、リンゴを食べるときには果物ナイフで切りわけて、皮をむいて食べていた。 思い立って、ひさしぶりに丸のままかじってみた。先日、桃を丸のまま皮ごと食べた記憶があったからかもしれない。 映画でときどき、人物が手に持っていたリンゴを服のは…

コレクションから浮かび上がるもの――Instagram / Pinterest

ご機嫌いかがお過ごしでしょうか。 お知らせしたことがあったかどうか失念してしまいましたが、少し前からInstagramに写真を投稿しております。 といっても、ご覧いただくような暮らしをしているわけでもなく、日々手元に届く本の一端を記録する蒐書記録のよ…