岩波書店

インタヴュー「在野に学問あり」

ウェブページ「B面の岩波新書」に連載中の山本ぽてとさんによるインタヴュー・シリーズ「在野に学問あり」に、吉川浩満くん(id:clnmn)とともに登場しました。 (写真は同ページへのリンクです) このインタヴューについて最初に打診をいただいたときは、自…

「永遠に普請中の大伽藍」

「岩波新書創刊80年記念」の『図書』臨時増刊号(岩波書店)にエッセイを寄稿しました。 (画像はサイト「B面の岩波新書」へのリンク) 「永遠に普請中の大伽藍」と題して「はじめての新書」について書きました。 同号は非売品で、書店等で配布されるようで…

★大澤聡『批評メディア論――戦前期日本の論壇と文壇』(岩波書店、2015/01、ISBN:4000245228) 03月27日に東京堂書店で行われる大澤聡さんとの対談に向けて、本書を改めて精読する所存。 ■目次 序章 編集批評論 1 商品としての言論 ギルドから市場へ 2 批評の…

★大澤真幸『自由という牢獄――責任・公共性・資本主義』(岩波書店、2015/03、ISBN:4000610198) だが――と人は言うだろう――、われわれはすでに自由な社会に生きているのではないか。若干の抑圧や限界はあるが、少なくとも「先進国」とされる豊かな社会におい…

文学研究法

★桑原武夫編『文学理論の研究』(岩波書店、1967、ISBN:B000JA5JWK) 京都大学人文科学研究所による共同研究「文学理論」をまとめた書物。刊行は1967年。編者の桑原武夫による「序言」によれば、研究自体は、1960年5月13日に第1回が開催され、1966年8月19日…

『第1巻 主権と自由』

★責任編集=川出良枝『岩波講座 政治哲学1 主権と自由』(岩波書店、2014/03/26、ISBN:4000113518) 2014年に刊行が始まった「岩波講座 政治哲学」(全6巻)の第1巻。この講座は、書名にそうと明示されてはいないものの、要するに「近現代欧米政治哲学」をテ…

第五巻 身と心――人間像の転変

ここ何年か、「思想」ということがよく分からなくて、それを教えてくれそうな本に遭遇すると手にしております。ここのところは、ぺりかん社の『日本思想史講座』(全5巻予定)と『岩波講座 日本の思想』(全8巻予定、岩波書店)を中心に検討中。 『岩波講座 …

分子脳科学から見た記憶の仕組み

井ノ口馨『記憶をコントロールする――分子脳科学の挑戦』(岩波科学ライブラリー208、2013、ISBN:4000296086) いったい、厖大とはいえ限られた神経細胞のなかに、どうやってたくさんの記憶が蓄えられているのか。記憶の座と言われる海馬では、どうして記憶が…

古典ギリシアの碩学アリストテレスの伝存する作品を集成した『アリストテレス全集』(岩波書店)は、どこを開いても興味の尽きない書物だが、とりわけ愉快なのが『問題集』(προβληματα)と題された一冊だ。 この、成立過程がはっきりしていない書物には、お…

★鈴木忠『クマムシ?!——小さな怪物』(岩波科学ライブラリー122、岩波書店、2006/09、ISBN:4000074628) 世界について人間が知らないことが山ほどあるということを思い出させられるきっかけには事欠かないが、或る生物の生態を知るときにはいっそうその思いを…

これはやや旧聞に属しますが、上記に関連して。 岩波書店の雑誌『思想』2006年2月号では、「心のありかと性質の存在論」という特集を組んでいます。 ・柴田正良「〈導入〉よみがえったソクラテス——物理主義と心的因果の問題を理解するために」 ・柏端達也「…

★『科学』2006年3月号(岩波書店、2006/02) 脳といえば、岩波書店の科学雑誌『科学』の最新号は、「特集=意識・脳・身体の接続へ──デカルトの夢と最新脳科学」と題して脳科学特集を組んでいます。 特集の目次は下記のとおり。 ・R.エイドルフ+土谷尚嗣「…

★『思想』 No.977、2005年09月号(岩波書店) 特集は、「メタ・バイオエシックス」。前号の「医療における意思決定」とも関係するテーマで、以下の論考を集めている。 ・島薗進「思想の言葉」 ・香川知晶「「新しい死の基準」の誕生」 ・小松美彦「「有機的…

★ベンジャミン・リベット『マインド・タイム——脳と意識の時間』(下條信輔訳、岩波書店、2005/08、amazon.co.jp) Benjamin Libet, Mind Time: The Temporal Factor in Consciousness (Harvard University Press, 2004) 自分が何かをしようと意識するよりも…

★アラン・サヤグ+アニック・リオネル=マリー編『ブラッサイ写真集成』(堀内花子訳、岩波書店、2005/08、amazon.co.jp) 19世紀末ハンガリーに生まれたブラッサイは,ベルリンで美術を学び,1924年パリに出て,シュルレアリスムの芸術家たちやピカソ,ミラ…

★野村進『日本領サイパン島の一万日』(岩波書店、2005/08、amazon.co.jp) 90年前に南の島に漂着した山口百次郎,彼の誘いで移住した石山家.本書は山形出身の2家族を軸に日本人移民の苦難の歴史を壮大に紡ぎだす.後に日米両軍による凄惨なる戦場となるこ…

★佐藤泉『戦後批評のメタヒストリー——近代を記憶する場』(岩波書店、2005/08、amazon.co.jp) 破局と復興を生きる人々の心情を充填して展開された戦後の批評.文学作品を論じつつ,ナショナリズムや日本の近代を問い直した場が,何を記憶させ,何を見えなく…

★『思想』No.976、2005年08月号(岩波書店) 特集は、「医療における意思決定」。 ・加藤尚武「思想の言葉」 ・清水哲郎「医療現場における意思決定のプロセス——生死に関わる方針選択をめぐって」 ・立岩真也「他者を思う自然で私の一存の死」 ・柘植あづみ…

★内田魯庵『新編 思い出す人々』(紅野敏郎編、岩波文庫緑86-4、岩波書店、1994/02、amazon.co.jp) 収録作品は以下のとおり。 ・二葉亭四迷の一生 ・二葉亭余談 ・二葉亭追録 ・二葉亭四迷——遺稿を整理して ・明治の文学の開拓者——坪内逍遥 ・欧化熱と山田…

★内田魯庵『くれの廿八日』(岩波文庫緑86-3、岩波書店、1955/12、amazon.co.jp) 魯庵最初の小説。この作品自体は、前記の「明治の文学」に収録されている。本文庫版には「当世文学通」が併載されている。解説は稲垣達郎。

岩波文庫には、四冊三作品が収録されている。ほとんど品切れ状態だが参考まで掲載しておきたい。 ★内田魯庵『社会百面相』(上下巻、岩波文庫緑86-1, 2、岩波書店、1953/02 - 1954/09、amazon.co.jp) 小説集。附録として「破垣」も収録されている。また、息…

★『高麗史日本伝(下)——朝鮮正史日本伝2』(武田幸男編訳、岩波文庫青487-2、岩波書店、2005/07、amazon.co.jp) 『高麗史』から日本と琉球関係の記事を採録した一冊。上下巻完結。下巻には年表・参考文献もついている。

★クック『太平洋探検6 第三回航海(下)』(増田義郎訳、岩波文庫青485-6、岩波書店、2005/07、amazon.co.jp) The Journals of Captain James Cook on his Voyages of Discovery(ed. by J.C.Beaglehole, 4 vols., Hakluyt Society, Cambridge University Pr…

★モーム『月と六ペンス』(行方昭夫訳、岩波文庫赤254-2、岩波書店、2005/07、amazon.co.jp) William Somerset Maugham, THE MOON AND SIXPENCE(1919) サマセット・モーム(William Somerset Maugham, 1874-1965)がゴーギャンをモデルに書いた小説。新訳…

★村井弦斎『食道楽(上)』(岩波文庫緑175-1、岩波書店、2005/07、amazon.co.jp) 村井弦斎(むらい・げんさい)の長編小説。1930年(明治36年)に「報知新聞」に連載された作で、大学を出て或る文学雑誌の編集に従事する中川とその妹お登和〔とわ〕、その…

★八束はじめ『思想としての日本近代建築』(岩波書店、2005/05、amazon.co.jp) 日本の近代国家の成立と展開の中で建築はどのような広がりをもちながら近代化し,また歴史に影響を及ぼしてきたか.錯綜する政治学,歴史学,文学等における議論を参照しつつ,…

★キケロー『弁論家について(下)』(大西英文訳、岩波文庫青611-5、岩波書店、2005/05、amazon.co.jp) Cicero, De oratore (55 BC) 先月配本の上巻のつづき。

★コングリーヴ『世の習い』(笹山隆訳、岩波文庫赤292-1、岩波書店、2005/06、、amazon.co.jp) William Congreve, THE WAY OF THE WORLD イギリスの劇作家ウィリアム・コングリーヴ(William Congreve, 1670-1729)の喜劇「世の習い」(THE WAY OF THE WORL…

★ユクスキュル+クリサート『生物から見た世界』(日高敏隆+羽田節子訳、岩波文庫青943-1、岩波書店、2005/06、、amazon.co.jp) Jakob von Uexküll + Georg Kriszat, STREIFZÜGE DURCH DIE UMWELTEN VON TIEREN UND MENSCHEN (1934; 1970) エストニア出身…

★ジャック・ラカン『無意識の形成物(上)』(ジャック=アラン・ミレール編、佐々木孝次+原和之+川崎惣一訳、岩波書店、2005/05、amazon.co.jp) Jacques Lacan, Le Séminaire, Livre V: Les formations de l'inconscient (texte établi par Jacques-Alai…