「岩波文庫で読む「感染症」」の第3回を書きました。
今回は、ボッカチオが『デカメロン』の序で、当時のヨーロッパを襲った「黒死病」のパンデミックについて、どのように書いているかを眺めております。
岩波文庫のボッカチオは、野上素一訳で全6分冊。番号は、赤702-1から702-6です。
岩波文庫の赤帯は「海外文学」で、その700番台は「イタリア文学」を含む「南北ヨーロッパ文学」に割り当てられています。
701番はダンテ、702番はボッカチオ。という具合に、原則的には1人の著者に一つの番号が割り当てられています。701から710番はこんな具合。
701:ダンテ
702:ボッカチオ
703:ゴルドーニ
704:ダヌンツィオ
705:マンゾーニ
706:タブッキ
707:ヴェルガ
708:フランコ・サケッティ
709:カルヴィーノ
710:トルクァート・タッソ
ご覧のように、時代順というわけでもありません。
700番台は799番まで割り当て済みのため、それ以後は「N701」という具合に、冒頭に「N」をつけた系列が使われています。「N701」はカルロ・レーヴィです。
この連載は、岩波書店のチーム〈なみのおと〉が運営するnote「コロナの時代の想像力」で公開されています。