2016-12-01から1ヶ月間の記事一覧
みなさま、ご機嫌いかがお過ごしでしょうか。 書いている当人以外にはほとんど意味のない、私的な、あまりに私的な2016年の回顧と2017年の展望のコーナーです。 ■回顧篇 2016年は懸案だった『脳がわかれば心がわかるか――脳科学リテラシー養成講座』(吉川浩…
先日のゲンロンカフェでの鼎談では、2016年の人文書(2015年12月から2016年11月までに刊行された人文書)をご紹介しました。 ここでは2016年に出会った本から印象に残ったものをご紹介します。つまり、刊行年に関係なく、今年読んだ本からというわけです。た…
2012年12月29日にfacebookに投稿した文章。 facebookは「n年前の今日、あなたはこんな投稿をしましたよ」てな具合に自分の投稿を表示する機能があって、書いたまま忘れていたものを見せてくれます。 ―――――――――― 小澤京子先生のメールの書き出しに関する投稿…
吉川浩満くん(id:clinamen)の連載「哲学の門前」第2回「門と門番」が、紀伊國屋書店のPR誌『scripta』第42号(2017年冬号)に掲載されています。 前回、「個人的な経験」についてのエピソードから筆を起こした同連載ですが、今回はタイトルに掲げられた「…
★物理学史研究刊行会編「物理学古典論文叢書」(全12巻、東海大学出版会、1969-1971) 届いた。 その名のとおり、物理学の古典的論文を編んで邦訳した論文集です。 各巻のタイトルは次のとおり。 第01巻 熱輻射と量子第02巻 光量子論第03巻 前期量子論第04巻…
★Journal of Greek Linguistics (Brill Online) オープンアクセスのギリシア語学誌。古典ギリシア語から現代ギリシア語までを扱う。 2000年の創刊号から2016年の最新号までオンラインで閲覧可。 booksandjournals.brillonline.com
⇒科学技術情報プラットフォーム > ドイツ科学機構連合とエルゼビア社の交渉が決裂 http://jipsti.jst.go.jp/johokanri/sti_updates/?id=9266 ⇒Wikipedia > Sci-hub https://en.wikipedia.org/wiki/Sci-Hub 学術論文を誰でも自由に読めるようにするという目的…
例によってだからどうしたってなものですが、今年行った仕事を並べてみました。 (道理で時間がないわけだ……) ■A. 本 ★01.『「百学連環」を読む』(三省堂、2016/08) ★02.山本貴光+吉川浩満『脳がわかれば心がわかるか――脳科学リテラシー養成講座』(太田…
ミームデザイン学校で寄藤文平さんとデザインベーシックコースの講義を担当しています。 本日は全5回の第3回。年内最終回。 寄藤さんが言及していた図「創造のクレブス・サイクル(Krebs Cycle of Creativity)」が掲載されているエッセイは次のものでした。…
先日のゲンロンカフェの鼎談でもご紹介したthe Journal of the History of Ideasのブログはこちら。 毎週の「読んだもの」はたいそう参考になります。 各方面にこういうアンテナが欲しいものです。 jhiblog.org
東京ネットウエイブでの講義は、本日で冬休み最終回。 高校生の講義では、Post truthという言葉から出発して、インターネットで虚実を見分けるにはどうすればよいかという検討を。 専門学校1年生の講義では、ゲームにおける「評価」の重要性とAIを活用する手…
昨年に続いて『週刊読書人』2016年12月16日号(第3169号)の特集「冬夜読書 2016年の収穫」に寄稿しました。 3冊を選んでコメントを書くというアンケートです。総勢41名が回答を寄せています。 www.dokushojin.co.jp
『早稲田文学』2016年冬号第1022号(早稲田文学会発行、筑摩書房発売、2016/12)は、篠山紀信客員編集による「快楽の館」特集。 「失敗は蜜の味――ゲームの快楽について」というエッセイを寄稿しました。 ⇒早稲田文学 http://www.bungaku.net/wasebun/⇒篠山紀…
★エトムント・フッサール『内的時間意識の現象学』(谷徹訳、ちくま学芸文庫フ21-5、筑摩書房、2016/12) Edmund Husserl, Zur Phänomenologie des inneren Zeitbewußtseins (1893-1917) (Husserliana Bd. X, Martinus Nijhoff, The Hague) フッサール(Edmu…
1887年に創刊した『中央公論』は2017年で130周年とのこと。 最新号の2017年1月号では「論壇の岐路」という関連特集が組まれております。 とりあえず―― ・山崎正和「「論壇」の危機と回復への曙光」 ・松岡正剛+佐藤優「思想が持つアナーキーな魅力の復権を…
たまさか眼に入ったある日ある場所のある地面。 たったこれだけの面積のなかに、どれだけのモノがあるのか。想像するだけでもくらくらする。小石と草と枯葉と陽光の織りなすかたち。
東浩紀編『ゲンロンβ9』に、連載書評対談、山本貴光+吉川浩満「人文的、あまりに人文的」第8回を寄稿しました。 今回は青山拓央『幸福はなぜ哲学の問題になるのか』、アレクシエーヴィチ『セカンドハンドの時代』、オルロフ『崩壊5段階説』などを取り上げて…
「日本経済新聞」2016年12月11日号の書評欄に、エイミー・E・ハーマン『観察力を磨く――名画読解』(岡本由香子訳、早川書房、2016/10)の書評を寄稿しました。 2016.12.14追記:ウェブサイト「NIKKEI STYLE」でも公開されました。 style.nikkei.com 観察力を…
『IDEA』第376号(誠文堂新光社)にスコット・ジョセフ「場所のない言葉」の第1回「テクノロジーとしての歩行」の翻訳を寄稿しました。 (IDEA No. 376〔下記リンク先〕より) ⇒IDEA > No. 376 http://www.idea-mag.com/idea_magazine/376/ アイデア 2017年 …
先日のゲンロンカフェでのイヴェント、斎藤哲也×山本貴光×吉川浩満「『人文的、あまりに人文的』な、2016年人文書めった斬り!」のために選んだ山本の2016年人文書ベスト20をここでもお知らせします。 ・イルマ・ラクーザ『ラングザマー――世界文学でたどる旅…
当たり前のことだけれど、ずっと健康で多少の無理もきくという前提で、綱渡りのような、あるいは緻密な嵌め木細工のような予定を組んではダメね……。 ひとつ予定が崩れると、あとも全部崩れちゃうのではいけませぬ。多少計画に狂いが生じてもなんとかできるよ…