2004-01-01から1年間の記事一覧

以下に、哲劇(http://www.logico-philosophicus.net/)用に編集しかけていたソンタグの書誌を掲載しておきます。誤記のご指摘や、ここに掲載のない作品についての情報をお持ちの方はお知らせくださいませ。 ■1963 ★The Benefactor(amazon.co.jp)【小説】 …

スーザン・ソンタグ逝去

アメリカの作家・批評家のスーザン・ソンタグ(Susan Sontag, 1933-2004)が2004年12月28日、71歳で亡くなったとのことです。 ⇒ウラゲツ☆ブログ > スーザン・ソンタグ白血病で死去、71歳 http://urag.exblog.jp/1488598/

★Mark Haddon, the curious incident of the dog in the night-time(VINTAGE, 2003) 数式や地図や写真や記号がところどころにはさまる愉快な紙面の小説。ゆるゆるとたのしみながら読んでみたい。

郵便配達員の手抜きか冗談か、しばしば海外からの小包の不在配達通知の「送り主」の欄に、「us A」さまから、とか「ごほんにん」さまからなどと記してある。一歩まちがえるとあぶない小包なのだが、そこはそれ。開けてみてのおたのしみということで、まずは…

というわけで、今日も今日とて手にした書物たち。 ★大貫隆『新約聖書ギリシア語入門』(岩波書店、2004/12、amazon.co.jp) ★中沢新一『僕の叔父さん 網野義彦』(集英社新書269D、集英社、2004/11、amazon.co.jp) 『すばる』に連載していた同名作品の集成…

神保町を歩いていると、ときおり著述家(に似た人)をお見かけする。今日も岩波ブックセンター(信山社)のまえあたりで、仏文学のK島氏とすれちがった。雑誌や書物でおみかけするK島氏から、いつもジャケットにシャツを着ている人という印象を勝手に持っ…

★『装苑』2005年2月号(文化出版局) ・コレクション大特集 ・ゴシックロリータはモードになるか? 「モード」がなにかによるけど、なるんちゃう?

岩波書店の新刊案内から。 ★『プラトン全集』(全15巻+別巻1) 2005年1月から、第6次刊行(復刊)がはじまるようだ。かなりの作品を文庫などで読むことができるけれど、『ティマイオス』ほか、全集でしかお目にかかれない作品も少なくない。未読の方はこの…

★『日本作曲家選集 伊福部昭』(NAXOS, 8.557587J, 2004) 「シンフォニア・タプアーラ」(1954、1979改訂)、「ピアノとオーケストラのためのリトミカ・オスティナータ」(1961)、(あの)「SF交響ファンタジー第1番」(1983)を収録。

★Robert Schumann, Symphonies 1-4(ARTE NOVA CLASSICS, 82876 57743 2, 2004) David Zinman + Tonhalle Orchestra Zurich

★J.S.Bach, Goldberg variations(AVCL-25026, 2004) 高橋悠治によるJ.S.バッハ「ゴルトベルク変奏曲」(BWV988)。

★『スペース・シアター EXPO'70鉄鋼館の記録』(TOWER RECORDS RCA Precious Selection 1000 No.25, TWCL-1026, 2004/12) 大阪万博(1970)のパビリオン「鉄鋼館/スペース・シアター」での上演用に作曲された武満徹「クロッシング」、高橋悠治「エゲン」、…

★浦雅春『チェーホフ』(岩波新書新赤版926、岩波書店、2004/12、amazon.co.jp) 今年(2004年)、没後100年で、国内でも関連書が多数刊行されたA.P.チェーホフの評伝。

★NEW LEFT REVIEW 30 NOV/DEC 2004 (Verso) #目次

★マドレーヌ・マルテット=メリエス『魔術師メリエス 映画の世紀を開いたわが祖父の生涯』(古賀太訳、フィルムアート社、1994/04、amazon.co.jp) Madeleine Malthête-Méliès, MELIES L'ENCHANTEUR(1985) メリエスの孫であり、1961年からメリエス友の会を主…

古書店から本が届く。丁寧な梱包に関心しながら開封。包み紙を取除くと、ダンボール紙の梱包があらわれる。商品に傷がつかないようにダンボールを使っているのね、とこれをも取除く。するとこんどはエアクッションの層があらわれる。うむむ、緩衝材まではい…

★西原和久+宇都宮京子編『クリティークとしての社会学――現代を批判的に見る眼』(シリーズ社会のアクチュアリティ:批判と創造1、東信堂、2004/11、amazon.co.jp) 内容についてはまた後ほど。全12巻+2の予定。 ★吉本隆明『際限のない詩魂――わが出会いの詩…

★『基本 音楽史』(音楽之友社、1968/04) 「教員養成大学における中学課程の音楽専攻生を対象」とした音楽史の教科書。「音楽史」と題してはいるけれど、やはり西欧音楽が中心。

★H.ライヒテントリット『音楽の歴史と思想 音楽はいかにみるべきか」(服部幸三訳、国際出版社、1955/10) Hugo Leichtentritt, MUSIC HISTORY AND IDEAS(Harvard University Press, 1938) こちらはギリシア音楽からはじまって、グレゴリオ聖歌、ゴチック、…

★A.ゴレア『現代音楽の美学』(野村良雄+田村武子訳、ムスルジア全書、音楽之友社、1957/04) Antone Goléa, Esthétique de la musique contemporaine (P.U.F., 1954) 1954年における「現代音楽」を概観する一冊。目次は下記のとおり。 序論 第一章 19世紀…

★山根銀二『音楽の歴史』(岩波新書295、岩波書店、1957/11) 「世界史の展望のなかで私たちがどういう位置におかれるか、また、それと同じことですが、私たちの立場から世界の音楽史がどう見られるかの問題にこたえようとしたものです」という観点から書か…

★読売新聞校閲部『年表で読む情報百科』(中公新書ラクレ160、中央公論新社、2004/12、amazon.co.jp) 国際問題、政治、経済、災害、文化、スポーツほか諸分野について、テーマごとの年表を集めた本。年表はいずれも2から数頁以内におさめられた小さなものな…

★工藤幸雄『ぼくの翻訳人生』(中公新書1778、中央公論新社、2004/12、amazon.co.jp) ポーランド文学(ほか)の翻訳家・工藤幸雄氏(くどう・ゆきお、1925- )による翻訳人生回顧録。工藤氏がどのようにして翻訳の道へはまりこんだか、そしてどのような書物…

★ジャック・デリダ『アデュー エマニュエル・レヴィナスへ』(藤本一勇訳、岩波書店、2004/12、amazon.co.jp) Jacques Derrida, ADIEU, à Emmanuel Lévinas(Editions Galilée, 1997) レヴィナス(1906-1995)への弔辞として読まれた/書かれた「アデュー」…

★マイケル・ダメット『真理と過去』(藤田晋吾+中村正利訳、勁草書房、2004/12、amazon.co.jp) Michael Dummett, TRUTH AND THE PAST(Columbia University Press, 2004) 2003年、コロンビア大学にて行われたマイケル・ダメットのジョン・デューイ記念講義…

★村上陽一郎『やりなおし教養講座』(ライブラリーレゾナント005、NTT出版、2004/12、amazon.co.jp) NTT出版の新叢書ライブラリーレゾナントの第二回配本(今回は本書と安田喜憲『気候変動の文明史』の二冊)。科学史・科学哲学研究者の村上陽一郎氏(1936-…

★荷宮和子『なぜフェミニズムは没落したのか』(中公新書ラクレ159、中央公論新社、2004/12、amazon.co.jp) 帯の文句「80年代文化の功罪を徹底検証」で手にした一冊。この著者の本ははじめて読むのだけれど、どういうわけか思っていたよりも自分には読みづ…

そろそろ2004年に手にした書物から、印象に残った作品をリストアップしてみようかしらん、と思いつつ新刊に手をのばす。 ★NHK放送文化研究所『現代日本人の意識構造[第六版]』(NHKBOOKS1019、日本放送出版協会、2004/12、amazon.co.jp) ★的場昭弘『マルク…

大西巨人氏の『神聖喜劇』を映画化するという企てがあるとは知りませんでした。書店で下記の書物を目にして驚くやらうれしいやら。 ☆大西巨人+荒井晴彦『シナリオ神聖喜劇』(太田出版、2004/12、amazon.co.jp)

★エウリーピデース『タウリケーのイーピゲネイア』(久保田忠利訳、岩波文庫赤106-2、岩波書店、2004/12、amazon.co.jp) Ευριπιδησ, ΙΦΙΓΕΝΕΙΑ Η ΕΝ ΤΑΥΡΟΙΣ 『ギリシア悲劇全集7』(岩波書店、1991)所収の翻訳をもとに改訂した新訳。同全集収録作品の文庫…