2005-05-01から1ヶ月間の記事一覧
★『ファウスト』Vol.5、2005 SPRING(講談社)#0423 第一特集は「上遠野浩平をめぐる冒険」、第二特集は「ノベルゲームの最前線!」。「森川嘉一郎ロングインタビュー」ほか840ページ超。 素直におもしろいか? と問われたら即答しかねる作品も多いけれど、…
★『現代思想』第33巻第6号、2005年6月号(青土社、amazon.co.jp)#0422 特集は「〈反日〉と向きあう」。全29本の論考で構成。 この類のテーマの難しさは、論じられていることの妥当性や参考になる度合いの前に、このような特集テーマの論集をどうやってより…
★『ユリイカ』第37巻第6号、2005年6月号(青土社、amazon.co.jp)#0421 「カエターノ・ヴェローゾ」(2003年02月号)、「Jポップの詩学」(2003年06月号)、「はっぴいえんど」(2004年09月号)、「ポストノイズ」(2005年03月号)と、音楽関連のテーマにも…
★鈴木了二『JUL.2001 - JUN.2004 Ryoji SUZUKI Architect(仮)』(acetate007、アセテート、2005/09/30予定) 建築、その秘められた地層 2005年度村野藤吾賞受賞・金刀比羅宮プロジェクト 同プロジェクトに関わるエスキースノートすべてを時系列そのままに…
★高松伸『Design Essence from Sketchbook——建築設計のための教科書』(京都大学学術出版会、2005/06下旬予定) 創造とはつまるところ模倣でもある、とは言い過ぎだろうか。ともあれ、過去の作家とその作品を意識しない建築家は、誰一人としていない。近代以…
★プラトン『ピレボス』(山田道夫訳、西洋古典叢書、京都大学学術出版会、2005/06/23予定) ⇒哲学の劇場 > 作家の肖像 > プラトン http://www.logico-philosophicus.net/profile/Platon.htm
★クインティリアヌス『弁論家の教育1』(森谷宇一+戸高和弘+渡辺浩司+伊達立晶訳、西洋古典叢書L014、京都大学学術出版、2005/05、amazon.co.jp)#0420 Marcus Fabius Quintilianus, Institutio Oratoria ローマの弁論家マルクス・ファビウス・クインティ…
創文社から刊行中の「ハイデッガー全集」邦訳最新巻は第65巻「哲学への寄与論稿——性起から(性起について)」。全集のなかでも永らく邦訳が待たれていた一冊。6月刊行予定。 ★マルティン・ハイデガー『ハイデッガー全集 第65巻 哲学への寄与論稿——性起から(…
★『現代思想』第17巻第5号、1989年4月臨時増刊号(青土社)#0419 なんの因果か『現代思想』をはじめ、いくつかの雑誌のバックナンバーを見つけては入手・繙読する、ということを続けている。 この雑誌は、1973年12月に創刊号(1973年1月号)を発行して、目下…
『InterCommunication』誌によると、2005年07月22日(金)から10月02日(日)までの予定で、「ローリー・アンダーソン——The Record of The Time」展が開催される模様。 ローリー・アンダーソン(Laurie Anderson, 1947- )氏のジャンル横断的で多様なパフォ…
★『InterCommunication』No.53, Summer 2005(NTT出版)#0418 特集は「新教養零年——ようやく開かれる21世紀のために」。 木村尚三郎、村上陽一郎の両氏による対談「基礎体力としての教養」、リービ英雄氏が新作『千々にくだけて』(講談社、2005/04、amazon.…
★『kihachi——フォービートのアルチザン』(東宝出版事業室、1992/01、amazon.co.jp)#0417 『結婚のすべて』(1958)から『大誘拐——RAINBOW KIDS』(1991)までの詳細なフィルモグラフィを中心に、関係者の言葉、山根貞男氏による「岡本喜八論——雑草と映画的…
★『顔役暁に死す』(97min, 1961) 丘倉市長に再選された佐伯大三(林幹)をスナイパーの銃弾が襲う。佐伯市長は倒れ、スナイパーを現場に薬莢を残して去った。 そこへ佐伯の息子佐伯次郎(加山雄三)がアラスカから帰国する。自宅には次郎の不在中に佐伯の…
★『暗黒街の弾痕』(74min, 1961) 去る2005年02月19日に亡くなった岡本喜八(おかもと・きはち, 1924-2005)監督、1961年の作品。 コマツモータースの新型高性能エンジンのテスト中、ドライヴァー草鹿一郎(三島耕)は、何者かの追跡をうけ、運転をあやまっ…
★ルイ・アルチュセール『再生産について——イデオロギーと国家のイデオロギー諸装置』(西川長夫+伊吹浩一+大中一彌+今野晃+山家歩訳、平凡社、2005/05、amazon.co.jp) Louis Althusser, Sur la reproduction: Idéologie et appareils idéologiques d'Ét…
★石鍋真澄『ピエロ・デッラ・フランチェスカ』(平凡社、2005/04、amazon.co.jp) 15世紀イタリアの画家ピエロ・デッラ・フランチェスカ(Piero della Francesca, 1420c-1490)のモノグラフ。 ピエロ・デッラ・フランチェスカといえば、カルロ・ギンズブルグ…
★エルンスト・ブロッホ『ルネサンスの哲学——ライプチヒ大学哲学史講義』(古川千家+原千史訳、白水社、2005/04、amazon.co.jp) Ernst Bloch, Philosophie der Renaissance 本書は、まずは旧東独のライプチヒ大学で、その後テュービンゲン大学でも再講義さ…
★三浦雅士『夢の明るい鏡——三浦雅士 編集後記集 1970.7〜1981.12』(冬樹社、1984/06)#0416* 村松友視『ヤスケンの海』に触れた5月11日のエントリに灯さんがくださったコメント(下記)に触発されて、三浦雅士『夢の明るい鏡』を手にとる。 たしかに安原顯…
毎年五月になると、「哲学・思想図書総目録」や、「心理図書総目録」、あるいは、「社会図書総目録」といったカタログが書店に置かれる。「頒価300円」と印刷されているが、多くの場合は無料で配布している。 これは、人文図書目録刊行会なる団体によって発…
★鈴木謙介『カーニヴァル化する社会』(講談社現代新書1788、講談社、2005/05、amazon.co.jp)#0415 鈴木謙介(すずき・けんすけ, 1976- )氏の新著『カーニヴァル化する社会』(講談社現代新書1788、講談社、2005/05、amazon.co.jp)は、現代日本社会のいく…
★平野謙+小田切秀雄+山本健吉編『現代日本文學論争史』(全3巻、未來社、1956)#0412-0414 古本屋が並ぶ通りを歩いていると眼の端にちらりとはいる本の束。人間の認知はどうなっているのか、好きなものと嫌いなものは誰に頼まれなくても感知するようにでき…
★渡辺潤+伊藤明己編『〈実践〉ポピュラー文化を学ぶ人のために』(世界思想社、2005/05、amazon.co.jp)#0411 ポピュラー文化研究とは、まさに私たちの身の回りにあふれる文物を対象とする研究のこと。本書は、ポピュラー文化研究のいろはを教える書物。本…
★『美術手帖』第865号、2005年6月号(美術出版社)#0410 特集は「物語る絵画——読み解きたい欲望をそそるメディア」。鴻池朋子、安藤正子、西島大介、KYOTARO各氏へのインタヴューで構成されている。 村上隆氏がキュレーションをつとめる「スーパーフラット・…
三鷹市美術ギャラリーで「クールベ美術館展——故郷オルナンのクールベ」が開催されている。 ギュスターヴ・クールベ(Gustave Courbet, 1819-1877)といえば、19世紀フランス写実主義の鼻祖と目される作家。「天使は見えないから描かない」が口癖で、農民たち…
★ゲアリー・マーカス『心を生みだす遺伝子』(大隈典子訳、岩波書店、2005/03、amazon.co.jp)#0409 Gary Marcus, THE BIRTH OF THE MIND: How a Tiny Number of Genes Creates the Complexities of Human Thought(Basic Books, 2004) 本書のテーマは端的に…
★アダム・スミス『法学講義』(水田洋訳、岩波文庫白105-8、岩波書店、2005/05、amazon.co.jp)#0408アダム・スミス(Adam Smith, 1723-1790)が、1763年頃、グラーズゴウ大学で行った法学講義の筆記録。 二部構成の編集で、第一部では「司法」「公法学」「…
★『高麗史日本伝(上)——朝鮮正史日本伝2』(武田幸男編訳、岩波文庫青487-1、岩波書店、2005/05、amazon.co.jp)#0407 『高麗史』から日本と琉球関係の記事を採録した一冊。「朝鮮正史日本伝」の副題は、『三国史記倭人伝 他六篇——朝鮮正史日本伝1』(佐伯…
★キケロー『弁論家について(上)』(大西英文訳、岩波文庫青611-4、岩波書店、2005/05、amazon.co.jp)#0406 Cicero, De oratore (55 BC) キケロー(Cicero, 0106BC-0043BC)の『弁論家について』が二分冊で岩波文庫に。親本は、『キケロー選集』の第七巻。…
★『さよなら、さよならハリウッド』(113min, 2002) HOLLYWOOD ENDING ウディ・アレン(Woody Allen, 1935- )、2002年の作品。 かつてはアカデミー賞にも輝いた映画作家ヴァル・ワックスマン(ウディ・アレン)もいまでは時代がかわって落ち目の売れない男…
★レイモン・ブードン『社会学の方法』(宮島喬訳、文庫クセジュ438、1970/12、amazon.co.jp)#0405 Raymond Boudon, Les méthodes en sociologie (Collection QUES SAIS-JE? No 1334, Presses Universitaires de France, 1969) 1969年に書かれた社会学の方法…