建築

ことのついでに近刊のミース関連書より。 ★フランツ・シュルツ『評伝ミース・ファン・デル・ローエ』(澤村明訳、鹿島出版会、2006/04、amazon.co.jp) Franz Schulze, MIES VAN DER ROHE: A Critical Biography しばらく品切れになっていたフランツ・シュル…

★高山正實『ミース・ファン・デル・ローエ——真理を求めて』(鹿島出版会、2006/03、amazon.co.jp) 近代建築をリードし、20世紀の巨匠として活躍したミース。ミースはいかなる思想のもとに建築をつくってきたのか。著者は、ミースの生涯を丹念に辿りながら、…

ミース・ファン・デル・ローエといえば、建築会館ギャラリーで「ミース・ファン・デル・ローエ生誕120年展——モダニズムの原点」が03月25日からはじまった。会場を下記のように7部で構成しているとのこと。 1.ヨーロッパ時代 2.ターニングポイント 3.新…

★ジョセフ・ヒレル監督『ミース・ファン・デル・ローエ』(ESCOLA、2005/12、REDV-00333、amazon.co.jp) ミース・ファン・デル・ローエ(Ludwig Mies van der Rohe, 1886-1969)のアメリカ移住後の作品を中心に紹介するドキュメンタリー映像。門弟たちやレ…

ゲーム開発の現場にいると、ゲーム・デザイナー(企画者)は「にわか×××」になることがある。たとえばにわかシナリオ・ライター。ゲームのシナリオが必要だとなると、ゲーム・デザイナーがにわかシナリオ・ライターとなってこしらえる。もちろんほとんどの場…

★『July2001〜May2004 Ryoji SUZUKI Architect』(acetate 007, acetate, 2006/02/28発行予定) 中谷氏の主宰する編集出版組織体・アセテートの近刊は、建築家鈴木了二(すずき・りょうじ, 1944- )氏の金刀比羅宮プロジェクトに関するエスキースノートを集…

★中谷礼仁『セヴェラルネス——事物連鎖と人間』(鹿島出版会、2005/12、amazon.co.jp) 事物は時間を抹消し一気に私たちの眼前に現れる。 この当たり前の事実に、どのように驚くことができるかによって人はさまざまな方向に思考や創造の道を見出してきた。う…

★パウル・フランクル『建築史の基礎概念——ルネサンスから新古典主義まで』(香山壽夫監訳、SD選書240、鹿島出版会、2005/08/25、amazon.co.jp) Paul Frankl, Die Entwicklungsphasen der neueren Baukunst(B.G.Teubner, 1914) パウル・フランクル(Paul Fr…

★鈴木博之+石山修武+伊藤毅+山岸常人編『シリーズ都市・建築・歴史 7 近代とは何か』(東京大学出版会、2005/07、、amazon.co.jp) 全10巻が予定されている「シリーズ都市・建築・歴史」第一回配本。 「建築・都市」から人類の営みの歴史を読み解き直すシ…

★五十嵐太郎『現代建築のパースペクティブ——日本のポスト・ポストモダンを見て歩く』(光文社新書、光文社、2005/07、amazon.co.jp) 現代建築とは何か。 「現代」というのは移り変わるものだから、この言葉が発せられる時代によってその意味は変わるだろう…

★五十嵐太郎『現代建築のパースペクティヴ——日本のポスト・ポストモダンを見て歩く』(光文社新書、光文社、2005/07、amazon.co.jp) ⇒50's THUNDERSTORM http://www.cybermetric.org/50/

★ヴェロニク・パテヴ編『What is OMA——レム・コールハースとOMAについての考察』(橋本啓子訳、TOTO出版、2005/05、amazon.co.jp) レム・コールハースが率いるOMAは近年完成したシアトル公立図書館、プラダの一連のプロジェクト、そしてこれまでにない特異…

★フランク・ロイド・ライト+ルイス・マンフォード『ライト=マンフォード往復書簡集 1926-1959』(富岡義人訳、鹿島出版会、2005/05、amazon.co.jp) きっかけは一通の手紙であった。人生の苦難に弄ばれる建築家が、駆け出しの批評家に呼びかけたその言葉は…

★『メタボリズムとメタボリストたち』(美術出版社、2005/05、amazon.co.jp) 大高正人+川添登編、川添登+大高正人+菊竹清訓+槇文彦+栄久庵憲司+粟津潔+黒川紀章著。 1960年、世界デザイン会議を期に結成された建築・デザインの運動、メタボリズム。…

★八束はじめ『思想としての日本近代建築』(岩波書店、2005/05、amazon.co.jp) 日本の近代国家の成立と展開の中で建築はどのような広がりをもちながら近代化し,また歴史に影響を及ぼしてきたか.錯綜する政治学,歴史学,文学等における議論を参照しつつ,…

★『10+1』 No.39(INAX出版、2005、amazon.co.jp) 特集は「生きられる東京——都市の経験、都市の時間」。 内田隆三+遠藤知巳の両氏による対談「生きられる東京——東京の「現在」における生の様態」のほか、「東京カタログ」と題して内田さんが皇居、丸の内、…

★鈴木了二『JUL.2001 - JUN.2004 Ryoji SUZUKI Architect(仮)』(acetate007、アセテート、2005/09/30予定) 建築、その秘められた地層 2005年度村野藤吾賞受賞・金刀比羅宮プロジェクト 同プロジェクトに関わるエスキースノートすべてを時系列そのままに…

★高松伸『Design Essence from Sketchbook——建築設計のための教科書』(京都大学学術出版会、2005/06下旬予定) 創造とはつまるところ模倣でもある、とは言い過ぎだろうか。ともあれ、過去の作家とその作品を意識しない建築家は、誰一人としていない。近代以…

★中谷礼仁+中谷ゼミナール『近世建築論集』(acetate002, acetate) 2004年2月に刊行され完売した同書の第二刷が6月15日に刊行されるようです。初刷を逃したあなたもこの機会に。建築の近代(モダン)を考えるためにも、そのひとつ前を見ておくにしくはなし…

★『オルタナティヴ・モダン——建築の自由をひらくもの』(TN Probe Vol.13、TNプローブ、2005/05、amazon.co.jp)#0393 TNプローブ叢書第13弾。TNプローブというのは、 TN プローブは、1995年から株式会社大林組が行っている文化事業の一つで、展覧会・講演会…

★藤森照信『人類と建築の歴史』(ちくまプリマー新書012、筑摩書房、2005/05、amazon.co.jp)#0392 藤森照信(ふじもり・てるのぶ, 1946- )氏の新著は『人類と建築の歴史』。「人類と」というところに注目。建築史の本なのだが、「マンモスを食ってたころ」…

★「「批評と理論」の状況〈1〉——丹下健三あるいは建築状況2005」 以下は、シンポジウムの内容についてのメモというよりは、同シンポジウムの内容に関連する作品についての覚書です。 『批評と理論』(INAX出版、2005/03、amazon.co.jp)の刊行を契機に企画さ…

★『10+1』No.38(INAX出版、2005、amazon.co.jp)#0361 ☆特集=建築と書物——読むこと、書くこと、つくること 『10+1』の最新号は、「建築と書物——読むこと、書くこと、つくること」と題して、建築書あるいは建築関係者の読書術を特集している。 特集名を冠し…

★磯崎新+鈴木博之+石山修武監修『批評と理論』(INAX出版、2005/03、amazon.co.jp)#0329 2000年から2001年にかけておこなわれた建築をめぐる連続シンポジウムの記録。「日本‐建築‐歴史を問い直す、7つのセッション」。下記目次を見るとわかるように、建築…

建築家・丹下健三(たんげ・けんぞう, 1913-2005)氏、死去。 ⇒建設ニュース > 丹下健三氏逝く/近代建築の巨匠世代継ぐ http://www.kensetsunews.com/news/news.php?date=20050323&newstype=kiji&genre=0 ⇒KENZO TANGE ASSOCIATES OFFICIAL SITE http://www.…

★「グローバルメディア2005 おたく:人格=空間=都市」 東京都写真美術展で開催中の「グローバルメディア2005 おたく:人格=空間=都市」を参観する。 昨年のヴェネツィア・ビエンナーレ国際建築展に出展された日本館の展示を再構成したもので、会場には食玩、…

2005年2月5日から5月8日まで。 ⇒東京大学総合研究博物館 > 「メディアとしての建築——ピラネージからEXPO'70まで」 http://www.um.u-tokyo.ac.jp/real/

★ジョヴァンニ・バッティスタ・ピラネージ『ピラネージ建築論 対話』(横手義洋訳、岡田哲史校閲、acetate 004、編集出版組織体アセテート、2004/10、ISBN=4902539047) Giovanni Battista Piranesi, PARERE SU L'ARCHITETTURA(1765) 同書をご紹介した拙ウェ…

★ジョヴァンニ・バッティスタ・ピラネージ『ピラネージ建築論 対話』(横手義洋訳、岡田哲史校閲、acetate 004、編集出版組織体アセテート、2004/10、ISBN=4902539047)#0177 Giovanni Battista Piranesi, PARERE SU L'ARCHITETTURA(1765) ジョバンニ・バッ…

★隈研吾『負ける建築』(岩波書店、2004/03、amazon.co.jp) 仕事場で昼休みにこの本を読んでいると、とおりがかりの人が「あれ、家でも建てるんですか?」と言う(まあ、『ジャンキー』を読んでいれば、「あれ? 八雲さん、やっぱりジャンキーなんですか?…