memorandum

「日本の古本屋」のカード決済法

いつもお世話になっている「日本の古本屋」のカード決済の仕組みが変わって、以前と比べて決済完了までに必要な手続きが2ステップほど増えた(より正確には、より簡潔な決済法が選択肢から消えて、手間の多い選択肢が残った)。 以前は、登録してあるカード…

コードとコードの違いについて

先日、コンピュータのプログラム言語で命令を書き連ねるという意味の「コード」という語は、コンピュータでかつては「コード」のつなぎ替えでプログラムしていたことに由来する(大意)という意味の投稿を見かけました。 ひょっとしたら冗談かもしれませんが…

ラジコンの記憶

3月17日(日)の柴崎友香さんとの対談で、二人とも子供の頃はテレビっ子で毎日テレビを見ていたという話をしたのですが、そのせいか、一晩明けて、昔見えていたテレビ番組のことを頭が勝手に思い出します。 先ほどは「タミヤRCカーグランプリ」というラジコ…

物書き仕事をふりかえる

このたび刊行する『文学のエコロジー』(講談社)は、単著としては11冊目の本です。 というのは自分のための覚書でした。 01. 『デバッグではじめるCプログラミング』(翔泳社、2008)02. 『コンピュータのひみつ』(朝日出版社、2010)03. 『文体の科学』(…

「科学史セミナー」(ロイヤルソサエティ出版)

ロイヤルソサエティ出版による「科学史セミナー(History of science seminars)」のページ。同出版が刊行しているジャーナル Notes and Records: the Royal Society Journal of the History of Science と Biographical Memoirs of Fellows of the Royal So…

エーコの蔵書

TLS(TIMES Literary Supplement)を読んでいたら、「その蔵書にこだまするエーコ(Echoes of Eco in his library: A portrait of the writer through his books)」という記事(Irina Dumitrescu)が出ているのを見かけて、エーコ論が出たのかなと思ったら…

コメニウス・セレクション(東信堂)

東信堂から刊行中の「コメニウスセレクション」、2020年12月現在の既刊は以下の通り。書名から、版元の当該ページへリンクを貼ってあります。 1:『地上の迷宮と心の楽園』(藤田輝夫訳、相馬伸一監訳、2006年8月) 2:『パンパイデイア――生涯にわたる教育の…

詩作支援人工知能「Verse by Verse」の遊び方

先日、Google社が、詩作支援人工知能「Verse by Verse」を公開しました。 ウェブ上で試せます(リンクはこの記事の最後に示します)。 すぐ試したい方は、このタイトル画面をクリックすると移動できますのでどうぞ。 以下では、使い方をごく簡単に述べてみま…

「古典学関係文献目録」(日本西洋古典学会)

日本西洋古典学会のウェブサイトに「古典学関係文献目録(2019.9~2020.8)が掲載されています。 ファイルの記載によれば、作成は、河田真由子さん、勝又泰洋さん、増永理考さんとのこと。とてもありがたいお仕事です。 www.clsoc.jp といいますか、「西洋古…

コミットについてコミットできない

これはあくまで私の場合だが、「コミット」という言葉をうまく使える気がしない。そこで、自分では滅多に使わない言葉である。いまのところそれで困ったことはない。 ただ、ゲーム会社その他での打ち合わせなどで、しばしば人が使うのを耳にする。 「山本さ…

東京大学総合図書館所蔵亀井文庫 ピラネージ画像データベース

東京大学総合図書館所蔵亀井文庫所蔵の『ピラネージ版画集(Opere di Giovanni Battista Piranesi, Francesco Piranesi e d'altri)』(全29巻、フィルマン・ ディド兄弟出版社、1835-1839)を画像で閲覧できるウェブサイト。 亀井文庫についての同サイトの…

Instagramからちょっと離れて

先日、Instagramの不具合について書いた。 このところ、画像を投稿する際、コメントを入力しても反映されないという症状と、他の人に「いいね」をつけると、ブロックされたアクションなので駄目ですと言われる症状に見舞われていた。 直ったりぶりかえしたり…

Instagramからblogへ

ここしばらく、Instagramに本の写真を投稿していた。 iPadで撮影した写真を手軽に投稿できるのは便利だと感じて使っていたのだけれど、このところ不具合が頻発するようになった。 こうしたことは、しばらくすれば自分でも忘れてしまうので、記録も兼ねて症状…

「神への信仰の前に複雑な社会があった」

「社会の複雑性の進化によって「神」が生まれた?――ビッグデータ解析により世界の宗教の歴史的起源を科学的に解明」(慶應義塾大学、2019.03.22) 慶應義塾大学環境情報学部のパトリック・サベジ特任准教授、オックスフォード大学のハーヴェイ・ホワイトハウ…

F. W. クロフツ『クロイドン発12時30分』

年に一度の確定申告が終わり、『文藝』(河出書房新社)で連載中の「季評 文態百版」の原稿を書き終えた。 後者は毎回最後は徹夜で15時間くらい原稿に向かうことになり、われながら計画性のなさに呆れるのだけれど、3日もすれば忘れてしまうので、また3カ…

『ボルヘス――無限の迷宮』

『ボルヘス――無限の迷宮(Borges, el laberinto infinito)』(2018)という本を、藤井光さんのTwitterへの投稿で教えてもらう。 ホルヘ・ルイス・ボルヘスの伝記をグラフィックノヴェルで描く"Borges, el laberinto infinito"(2018)のクリエイターの一人…

ルイス・キャロルの数学書

『不思議の国のアリス』でお馴染みのルイス・キャロル(1832-1898)による数学書。 リンク先のInternet Archiveの書誌では、著者がLewis Carrollとなっているけれど、本には本名のチャールズ・ラトウィジ・ドジソン(Charles Lutwidge Dodgson)で表記されて…

アンソニー・ホロヴィッツ『カササギ殺人事件』(創元推理文庫)

今年は昨年の反省をもとに、仕事に直接関わらない本を読む時間を意識してつくることにした。 油断していると仕事に関わる本ばかり読んでいて、これではなんだかまいってしまうと思ったのだった。 こういうときは、どっぷりすっかり没頭できるミステリがよい…

資料「アラビア語とラテン語によるプトレマイオス」

プトレマイオスの天文学書と関連文献について、アラビア語とラテン語の資料を集めて研究するプロジェクト。 プトレマイオスの著作や彼に帰される文献、プトレマイオスへの注釈などの関連文献(中世から1700年まで)を含むとのことで、写本のカタログ、画像、…

文具「ペーパーラップノート」

年表をつくるのが好きだ。 ノートやパソコンにいろんな年表をつくっている。いまは公開していないけれど、かつて「哲学の劇場」というウェブサイトを吉川浩満くんとつくっていろいろな文章を掲載するなかに、文化と思想の年表というコーナーもあった。 年表…

史料画像管理ソフト「Tropy」

史料画像管理ソフト「Tropy」についてのメモ。 なお、Tropyって何?使ったことないけど、という方は、以前作成したこちらの資料をご覧いただくとなんとなく全体像が分かるかと思います。よろしければ。https://t.co/GcAIftTrLS — Nobuhiko Kikuchi a.k.a. 歴…

資料『八十一難経』

一栢(いっぱく、生没不詳) 戦国時代の僧。儒学,医学,暦学,陰陽学に通じる。越前(福井県)の守護朝倉孝景にまねかれ,一乗谷(福井市)に滞在。享禄2年(1529)日月食を計算し,天文5年(1536)明(中国)の医書「八十一難経」を校正,出版した。 (『日本人名大辞典』…

物理環境としての書棚

本のみならず書棚もまた人を刺激する、という記事。 物理環境としての本と棚は、とりわけものを考えたりつくったりする人にとっては、たいへん重要だと思います。 整理されていつでも眺めて取り出せる状態自体が役立つのはもちろんのこと、本の集合や本と本…

2017年の回顧

さて、毎度のことで恐縮ですが、書いている当人以外にはほとんど意味のない2017年の仕事のふりかえりをしてみます。わたしにとっては、こんな年でございました。 ★A. ゲーム ・モブキャストとプロ契約更新 2015年半ばから勤めているモブキャストは、引き続き…

Googleの医療や健康にかんする検索結果の質を向上するアップデートについて

Googleで、医療や健康にかんする検索結果の質を向上するアップデートがなされたとのこと。歓迎したいニュースです。 ただし、利用者が検索結果の真偽や信頼性について自分でも検討・判断する必要があるという点にかわりのないことには引き続き注意が必要であ…

知のOS

パソコンを新しくして、仕事に必要なソフトなどを順次インストールしている。ついでのことと、無線ルータなども新調すると、通信速度がぐんとあがる(いままで使っていたルータが古かったわけだが)。こんな時、技術の進展ってスゴイなと感じる(そしてすぐ…

問題学について

ここのところ、ゲームデザインの講義などで、「ゲームとは、モンダイを提供するものである」という説明の仕方をしています。 ゲームは、必ずなんらかの解決すべきモンダイをプレイヤーに与えます。そのモンダイは、普通、解決できることが保証されており、ま…

コンピュータの「記憶」の脆弱さ

ちょっと挑発的な言い方になってしまうけれど、コンピュータの「記憶」に不安を抱いたことがない人は、あまりコンピュータを使い込んでいないか、よほど運がよいかのどちらかではないかと思う。 例えば、ゲーム会社の現場のように、何百台かのコンピュータが…

書籍を巡る物質と記憶のモンダイ 1

*2010/09/02 AM01:55 若干字句を訂正し、末尾にリンクを追記しました。 電子書籍を巡る議論を見ていて、これは「記憶」ということをどう考えるか/考えないか、という態度の違いを映し出す出来事ではないか、と思う。 私自身は、電子書籍も従来の書籍も、使…

ゆらぎの連環

9月22日より、印刷博物館(東京都文京区)にて、企画展「百学連環——百科事典と博物図譜の饗宴」がはじまっている。 「百学連環」とは、西周(にし・あまね, 1829-1897)による造語で、ギリシア語のεγκυκλιοσ παιδειαに由来する……と、展覧会のタイトルにも使…