東京大学総合図書館所蔵亀井文庫 ピラネージ画像データベース

東京大学総合図書館所蔵亀井文庫所蔵の『ピラネージ版画集(Opere di Giovanni Battista Piranesi, Francesco Piranesi e d'altri)』(全29巻、フィルマン・ ディド兄弟出版社、1835-1839)を画像で閲覧できるウェブサイト。

亀井文庫についての同サイトの解説。

東京大学総合図書館所蔵亀井文庫は、旧津和野藩主亀井家の当主で後に伯爵となった亀井茲明(かめい・これあき、1861-1896年)が滞独中に購入した美術研究資料の寄贈コレクションです。多数の貴重書を含む西洋美術史関係の文献1,958点が収められています。

西周(1829-1897年)の門生であり美術に造詣の深かった茲明は、1886(明治19)年末、各国の帝室儀式調査および美術研究のため、ドイツに留学しました。渡独後、日本に美術学の基礎を打ち立てるという志を抱いて美学美術研究に専心し、ベルリン大学にて四年間学んだ後、ヨーロッパ一巡の美術見学を経て1891(明治24)年に帰国しました。

帰国後、茲明は日本美術振興に努めましたが、1894(明治24)年に勃発した日清戦争に写真班として従軍し、撮影した写真は『明治二十七八年戦役写真帖』(明治30年)として諸方に献納されました。しかし、この従軍によって健康を害した茲明は間もなく病床に伏し、1896(明治29)年7月、小石川区丸山町の邸で永眠しました。

茲明の死後、彼がベルリンで購入した書物の大部分が東京大学に寄贈され、「亀井文庫」として東京大学総合図書館に所蔵されています。

 

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