『文藝』2024年冬季号(河出書房新社、2024.10.07)の「ゲームをせんとや生まれけむ」特集に「そこは何ができる場所なのか」という文章を書きました。
拙著『文学のエコロジー』(講談社)で、文芸作品にはどのような世界が描かれているかという関心から、これをコンピュータでシミュレーションする場合と比較してみました。今回は、これと反対にデジタルゲームにおいて表現されている世界を、文芸と比べてみようという趣向です。
具体例としてスタニスワフ・レムの『インヴィンシブル』とこれを原作としたデジタルゲーム『Invinsible』を材料に検討しています。
また、同誌に連載している「文芸的事象クロニクル」は2024年6月から8月までの出来事から、インゲボルク・バッハマン賞、愛国Z詩人の正体(ロシア)、エルヴィス法施行(アメリカ)、アンドレア・スキナー(アリス・マンローの娘)が受けた性被害の手記、エウリピデス新断片発見、ALS患者がBCIで会話ほかのトピックに触れています。