2013-10-01から1ヶ月間の記事一覧

新編新訳20編

平凡社ライブラリーのために編まれたホルヘ・ルイス・ボルヘス(Jorge Luis Borges, 1899-1986)のエッセイ集。『論議』『永遠の歴史』『続・審問』から20の文章が選ばれ、訳出されています。訳者は木村榮一氏。 ボルヘスの作品は、多数の邦訳が刊行されてき…

第一巻 アラビア哲学

待望久しい『井筒俊彦全集』(全12巻+別巻、慶應義塾大学出版会)の刊行が始まりました。「井筒俊彦の英文著作・翻訳をのぞくすべての日本語著作を、執筆・発表年順に収録した初の本格的全集」との由。 かつて中央公論社から出ていた『井筒俊彦著作集』(全…

第五巻 身と心――人間像の転変

ここ何年か、「思想」ということがよく分からなくて、それを教えてくれそうな本に遭遇すると手にしております。ここのところは、ぺりかん社の『日本思想史講座』(全5巻予定)と『岩波講座 日本の思想』(全8巻予定、岩波書店)を中心に検討中。 『岩波講座 …

待ちきれないってどいうことだっけ

本やDVDやゲームその他なんでもよいのだけれど、手に入れるまではとても楽しみにしていたくせに、いざ手元に届くとその辺に積み上げて満足してしまうということがある。 と、こう書いてみて、記者かなにかに「先生は、この書架の本を全部読まれたのですか?…