2006-09-01から1ヶ月間の記事一覧

★ヴィルヘルム・フォン・フンボルト『双数について』(村岡晋一訳、新書館、2006/09、ISBN:4403120180) 非母語を学ぶなかで、母語には見受けられない文法要素に出くわすと、奇異な感じを受けるということがしばしばある。 サンスクリット、アラビア語、ギリ…

★アーザル・ナフィーシー『テヘランでロリータを読む』(市川恵里訳、白水社、2006/09、ISBN:4560027544) Azar Nafisi, Reading Lolita in Tehran: A Memoir in Books 以下の文章は、アーザル・ナフィーシーによる回想録『テヘランでロリータを読む』(市川…

★『ユリイカ』第38巻第10号 2006年9月号 特集*理想の教科書(青土社、2006/08、ISBN:4791701518) 同誌9月号に「作る・遊ぶ・語る——叢書「All about Video Games」について」を寄稿しました。 もしもヴィデオ・ゲームに教科書があるとしたら、それはどのよ…

世の中には驚くべき多読家というものがいて、同じ1日24時間を過ごしているのに、いったいいつの間にそれほどの書物を読んでいるのかと舌を巻くことがある。よく知られた名前で言えば、松岡正剛氏、立花隆氏、福田和也氏などだ。 たとえば、立花氏の『ぼくが…