★『ユリイカ』第38巻第10号 2006年9月号 特集*理想の教科書(青土社、2006/08、ISBN:4791701518)
同誌9月号に「作る・遊ぶ・語る——叢書「All about Video Games」について」を寄稿しました。
もしもヴィデオ・ゲームに教科書があるとしたら、それはどのようなものかという問題設定から出発して、一度はヴィデオ・ゲームの全域を測量してみなければなるまい、というので大風呂敷を広げています(それをどう使うのかはともかくとして)。
目次は以下のとおりです。国語教育あるいは教科書にかかわる論考が中心になっています。また、『舞台芸術』の第1期第10号(最終号)(京都造形芸術大学・舞台芸術研究センター=発行 月曜社=発売、2006/06、ISBN:4901477609)では、「教科書問題」を特集しています。
■連載
・中村稔「私の昭和史 戦後篇9」
■詩
・山崎佳代子「このはなの ひとよのうちに」
・未映子「少女はおしっこの不安を爆破、心はあせるわ」■特集*理想の教科書
・石原千秋+斎藤美奈子「「道徳」よりも「リテラシー」を!——国語教科書は何を教えているのか」
・川村湊「教室に放たれた「虎」」
・佐藤泉「「である」ことと「主婦する」こと」
・中島一夫「「転向の現在と批評 「自分探しの旅」を降りるための必読批評10」
・米光一成「対決する学生のための国語教科書試案」
・谷川俊太郎「教科書なんてないほうがいい!——国語教育に欠けていること」(聞き手=和合亮一)
・紅野謙介「「ゆとり」がほんとうに必要なのは教員である」
・幸田国広「国語教育の現実と理想」
・長谷川一「なにかについて知りたかったら本を書けばいい」
・上野千鶴子「ジェンダーを教える」
・山本貴光「作る・遊ぶ・学ぶ——叢書「All about Video Games」について」
・ばるぼら「サイバースペース必携教科書ガイド」
・黒沢清+高橋洋「教科書のない教室から——映画美学校と東京芸術大学大学院映像研究科の試み」「大アンケート わたしの理想の教科書」
稲葉振一郎/宇城輝人/梅本洋一/加藤幹郎/粉川哲夫/小谷野敦/柴田元幸/絓秀実/鈴木佐知/中条省平/長原豊/新田啓子/野崎歓/野田努/福永信/富士川義之/増田聡/三田格/四方田犬彦
■今月の作品
・ZZ・倶舎那「ヤーン」
・阿久津若菜「桃」
・朝妻麗「旅するいのち」
・選=松浦寿輝
■われ発見せり
・大谷能生「伊勢佐木周辺」
⇒青土社 > 『ユリイカ』2006年9月号
http://www.seidosha.co.jp/index.php?%CD%FD%C1%DB%A4%CE%B6%B5%B2%CA%BD%F1
⇒月曜社 > 『舞台芸術』第10号
http://getsuyosha.jp/butai/index.html
また、稲垣足穂を特集した『ユリイカ』臨時増刊号も近く刊行されるようです。
⇒(゜(○○)゜) プヒプヒ日記 > 2006/08/27
http://d.hatena.ne.jp/puhipuhi/20060827