ブログの引っ越しを考える

先日、昔ウェブサイトに書いていたブログのような文章を見直す機会があった。いまから20年ほど前のもので、Internet Archiveにコピーが残っている。

私がウェブで日記のような文章を書き始めたのは、1996年ころのことで、翌年には、吉川浩満くんと「哲学の劇場」というウェブサイトを始めて、そちらで書き継いだのだった。

当時はテキストエディターにHTMLを直書きして、自分でサーバーにアップロードするという手順で公開していた。このやり方は、HTMLを自分で書くというちょっとした手間はあるものの、仕組みはシンプルで扱いやすかったと思う。

その後、さまざまなブログサーヴィスやウェブ制作サーヴィスなどが登場・普及して、私もいつからか、このHatena Blogを、前身のHatena Dialyのころから使っている。

たしかに、このブログサーヴィスが提供している入力や表示の仕組みは便利なのだけれど、他方でしばらく前に操作法が変更されて、私としては随分不便なものに変わってしまったと感じている。

というのは、前にも書いたかもしれないが、過去に投稿した記事に加筆や編集を施したい場合、以前であれば、当該記事の横に「編集」ボタンがついており、これを押せばすぐにその記事を編集できた。ほぼ1クリックである。

操作法が変更されたあとでは、既存の記事を編集するには、そもそも編集を加えたい記事を特定するところから始まって、何ステップかの操作をしなければならず、これが思った 以上に面倒くさいのである。

また、記事にキーワードをつける仕組みがうまく機能しなくなって久しい。2バイト文字でキーワードをつけようとすると、当該欄が真っ白になって入力を受け付けなくなるのだった。バグなのか、ブラウザとの相性なのかは不明。

ひょっとしたら、なにか見落としている可能性もある。そう思って、気がつくとあれこれ調べているのだが、いまのところ解消できていない。

そんなこともあって、もうちょっと操作の手間が少なくて済むやり方に変えたいと思っているところなのだった。いま考えているのは、notionをもとにブログを再構築するというやり方。

仮にそんなふうに場所を移す場合、このHatena Blogはどうするとよいだろう。そのまま廃墟のように残すという手もある。ただし、目下はサブスクリプションによって広告表示がない状態にしているけれど、それを解除すると、ブログのあいまに広告が挟まった状態になると思われる。それは嫌だなと思っている。とすれば、引っ越した場合には潔く削除するのがよいかもしれない。

といっても、ものぐさな私のことゆえ、しばらくこのままだらだらと使い続けるかもしれない。