2011-07-01から1ヶ月間の記事一覧

三枝博音のヘーゲル研究

「いつかこの人物について、その全体をしっかり見渡してみたい」と思う相手が何人かいます。三枝博音(1892-1963)は、私にとってそんな人物の一人です。 今回は、ヘーゲル先生の「エンチクロペディー(Enzyklopädie)」という講義、あるいは書物についてあ…

丁寧に生活しようという気持ち

スタジオジブリの映画を観ると、「もっと丁寧に生活しよう」という気持ちをそそられます(全部が全部というわけではありませんが)。 といっても、ジブリのアニメーションを観て、なにか道徳的なメッセージを読み取ったとか、そういうことではありません。 …

『法律の修辞と規則』

ここのところ、法律文書の文体について調べています。現在私たちが目にする法律の文章は、どのような経緯で、いかにしてそのような文章になったのか。一方では、穂積陳重やヤーコプ・グリムの法律論を覗きつつ、昨今の法学領域ではどうなっているかというこ…

連載第16回「法学のエンチクロペディー」

連載「「百学連環」を読む」第16回を寄稿しました。 ここのところ、三省堂ワードワイズ・ウェブで連載中の「「百学連環」を読む」のために、「エンチクロペディー(Enzyklopädie)」というドイツ語を追跡しています。 これを「百科全書」や「百科事典」と訳…

「映像文化論」最終回を終えて

ご無沙汰しております。 先日、一橋大学での講義「映像文化論」の最終回を終えました。これにて、足かけ3年にわたる一橋大学/大学院における非常勤講師のお仕事は、一区切りとなります。 2009年の冬学期から4学期、院生向けの講義「新たなる百学連環」を2回…