「百学連環」を読む

連載完結

2011年4月8日から三省堂ワードワイズ・ウェブで始めさせていただいた連載「「百学連環」を読む」も、2013年11月8日掲載の第133回で最終回を迎えました。 数回の例外を除くと、週に一度、毎週金曜日に連載して参りました。 西周が私塾で行った講義「百学連環…

連載第53回「君子は和して同ぜず」

ここしばらく逐一の報告をしておりませんでしたが、三省堂ワードワイズ・ウェブに寄稿させていただいている「「百学連環」を読む」も、連載開始から1年を経て53回を数えております。 目下は、西先生が「学術」や「知行」という言葉について、それまでの欧文…

連載第26回「術・技・藝の原義」

連載「「百学連環」を読む」第26回を寄稿しました。 当ブログでのお知らせを滞らせておりましたが、同連載は続いております。目下は、「学術技芸」について、その日本語、漢語としての原義を確認しているところ。 この連載、とりあえずは「百学連環」の総序…

連載第16回「法学のエンチクロペディー」

連載「「百学連環」を読む」第16回を寄稿しました。 ここのところ、三省堂ワードワイズ・ウェブで連載中の「「百学連環」を読む」のために、「エンチクロペディー(Enzyklopädie)」というドイツ語を追跡しています。 これを「百科全書」や「百科事典」と訳…

連載第9回「ギリシア語の揺らぎ」

連載「「百学連環」を読む」第9回を寄稿しました。 冒頭で「百學連環」という言葉の由来を述べているくだりを検討しています。特にそこで示されているギリシア語が、三通りの綴り方で記されていることを見比べてみました。 この綴りは、なんの因果か、別の書…

連載第8回「「百學連環」とはなにか?」

一冊の書物なり文書に向き合って、じっくり腰を据えて読む。これは、読書の楽しみの一つでもあります。 目下、西周の「百學連環」という講義の記録を座右に置いて、週に一度のペースで少しずつ読み進めているところでした。 前回までのところ、文書の周囲の…

連載第7回「総論の構成 その5「真理」(後半)」

さて、今回でようやく「百学連環」の「総論」について、目次を見終わります。 項目を一つずつ見ながら、思い浮かぶ疑問などを書き留めてきたので、意外と時間がかかりました。 しかし、繰り返しになりますが、これから込み入った書物を読み始めようという場…

連載第6回「総論の構成 その4――「真理」(前半)」

引き続き「百学連環」講義の目次を見ています。「いつまで目次ばかり眺めているのか? はやく本文に取りかかりたまえ」と感じている方もいるかもしれません。しかし、或る書物をじっくり読もうと思う場合、目次と索引は、事前にしっかり眺めておくのが得策で…

連載第5回「総論の構成 その3――「新致知学」」

三省堂の荻野真友子さんから、三省堂ワードワイズ・ウェブでの「「百学連環」を読む」連載のお話をいただいたとき、当初は隔週くらいでどうかという案があったように覚えています。よせばいいのに、私は毎週でどうでしょうと申し出て、ご覧のように週に一度…

連載第4回「総論の構成 その2――「学術の方略」」

4月8日からスタートした連載「「百学連環」を読む」の第4回を寄稿しました。前回に続いて、目次を眺めています。もう少しで、ようやく(!)本文に入って参ります。 私たちは「百学連環」の「総論」の詳しい目次を眺めているところでした。前回は「学術技芸…

連載第3回「総論の構成 その1「学術技芸」」

連載「「百学連環」を読む」の第3回を寄稿しました。 読解の手始めに、目次を眺めています。「なんでそんなところで足踏みを?」と思うかもしれませんが、本文に入る前に、目次をそれなりに眺めておくのは、読書の進め方としてなかなかいいことが多いのです…

連載第2回「どんな文書か」

*04/18 URLを修正しました(間違えて、「グレートありがとうさぎ」にリンクしていました……)。 *04/16 URLを短縮化しました。 先週の金曜日からの新連載「「百学連環」を読む」の第2回を寄稿しました。 連載は、三省堂の出版部門が運営する「ワードワイズ…

【新連載】「百学連環」徹底読解

年始めにこの場所で、西周の「百学連環」講義の現代語訳+注釈の私家版をこしらえたいと思っていると、ささやかな抱負を述べておりましたところ、三省堂出版局・辞書出版部の荻野真友子さんから、三省堂が運営しているサイトで連載をしませんかと、とてもう…