2017-01-01から1年間の記事一覧
2017年の回顧につづいて2018年の展望をば。 A. 書く 目下準備中で、遠からぬ刊行に向けて作業中の本に次のものがあります。 (以下、書名はすべて仮題) ★三宅陽一郎+山本貴光『ゲームで考える人工知能入門』(ちくまプリマー新書) ★マリー・セットガスト…
過日、夏目漱石『文学論』をご研究の服部徹也さんと、新宿区立漱石山房記念館で対談をしました。 「来たるべき文学のために ――『文学問題(F+f)+』(幻戯書房)刊行を機に」と題して『文学論』と拙著について話しあっております。 服部さんは『文学論』…
赤坂にある書店「双子のライオン堂」から、文芸誌『しししし』が創刊されます。 特集は宮沢賢治。それ以外にも多様な文章が掲載されております。 昨年やはり双子のライオン堂から刊行された文芸誌『草獅子』で始まった荒木優太さんの連載「柄谷行人と埴谷雄…
さて、毎度のことで恐縮ですが、書いている当人以外にはほとんど意味のない2017年の仕事のふりかえりをしてみます。わたしにとっては、こんな年でございました。 ★A. ゲーム ・モブキャストとプロ契約更新 2015年半ばから勤めているモブキャストは、引き続き…
『文学問題(F+f)+』(幻戯書房)の刊行から1カ月ほどが経ちました。 毎度のことながら、ナウなヤングにバカウケという類の本ではないので、ネット上にコメントが飛び交うということもない代わりに、いくつかのうれしい書評もいただいています。 一つは、Am…
「週刊読書人」の年末恒例アンケート「2017年の収穫」に回答しました。 3点を選んでコメントしております。 下記ウェブページでご覧いただけます。
『WIRED』VOL.30(コンデナスト・ジャパン)の特集は「Identity デジタル時代のダイヴァーシティ」。 同号に収録のbook in book「21世紀のアイデンティティ・ソングブック」のアンケートに答えました。 質問は「あなたのアイデンティティ・ソングは?」 1人1…
Googleで、医療や健康にかんする検索結果の質を向上するアップデートがなされたとのこと。歓迎したいニュースです。 ただし、利用者が検索結果の真偽や信頼性について自分でも検討・判断する必要があるという点にかわりのないことには引き続き注意が必要であ…
だからなにというわけではないけれど、つい地面にあらわれる模様を見てしまいます。 落ち葉が多い季節はなおのこと。 ひとつひとつの葉は似たような形をしていて、それだけにパターンがあるのだけれど、こんなふうに重なったりすると、パターンがあるのにな…
『文学問題(F+f)+』(幻戯書房)刊行記念ブックフェア「文学とは感情のハッキングである」のレポート第3弾は、ブックファースト新宿店です。12月3日にお邪魔して参りました。 (写真1.入り口) このブックファースト新宿店は、モード学園コクーンタワー…
辞書を用いない教師なし機械学習による翻訳の技術について。 文中で言及されているScience誌の記事はこちら。
『文学問題(F+f)+』(幻戯書房)のブックフェア「文学とは感情のハッキングである」のレポート第2弾です。 前回はMARUZEN&ジュンク堂書店渋谷店の様子をお目にかけました。 本日は、青山ブックセンター六本木店にお邪魔してきました。 許可をいただいて撮…
twitterでお見かけした『文学問題(F+f)+』への言及ツイートを、twitterの「モーメント」という機能でまとめてみています。
昼下がりに打ち合わせで豪徳寺の編集工学研究所へ。 編集工学研究所を訪れるのは4度目くらいだろうか。 ある仕事にお声かけいただいてのミーティング。 先日、偶然なのだけれど同研究所所長でもある松岡正剛さんの新著『擬』(春秋社)の書評を「日本経済新…
『文学問題(F+f)+』(幻戯書房)のブックフェアが始まりました。 今日はMARUZEN&ジュンク堂書店渋谷店にお邪魔して参りました。 許可をいただいたので写真でちらりとご紹介します。 (写真1.お隣は『三美スーパースターズ 最後のファンクラブ』(斎藤真…
「日本経済新聞」2017年11月25日朝刊に、松岡正剛『擬 MODOKI――「世」あるいは別様の可能性』(春秋社)の書評を寄稿しました。 風が吹いたからといって桶(おけ)屋が儲(もう)かるとはかぎらない。 この、巻頭に置かれたユーモラスな諺(ことわざ)モドキ…
★「【脳科学研究所】「社会のルールの変化」に関わる脳機能ネットワークの一端を解明――英国科学雑誌に論文を発表」(玉川大学) 玉川大学脳科学研究所(東京都町田市/所長:小松 英彦)の松元健二教授と蓬田幸人特別研究員らの研究グループは、人々の意識が…
★辻山良雄『365日のほん』(河出書房新社、2017/11) 東京は荻窪の本屋さん「Title」の店主、辻山良雄さんによる楽しい本の本。 (写真1.表紙。イラストは中山信一さん、デザインは漆原悠一さん(tento)) 辻山さんは、Titleの開店(2016年1月)以来、ウ…
ご機嫌いかがお過ごしでしょうか。 わたくしが住む辺りは、この数日で急に寒くなりまして、キーボードを打つ指がかじかむようになりました。 さて、何度も同じようなお知らせをして恐縮ですが、『文学問題(F+f)+』(幻戯書房)がそろそろ書店にも並びます…
書いている当人以外の人にはどちらでもよいシリーズ、今回は「単著のあゆみ」をお送りします。(え? 毎回どちらでもよい話しかしてないじゃないかですって? あはは) 今回の『文学問題(F+f)+』(幻戯書房)は、単著として6冊目です。 (写真1.右から左…
こんにちは。ご機嫌いかがでしょうか。 ここで何度かお伝えして参りました『文学問題(F+f)+』(幻戯書房)が刊行となります。今回は、書影とともに中味をチラリとお見せしたいと思います。 まずはカヴァーをご覧ください。 (写真1.カヴァー) ブックデ…
★加島卓&山本貴光「エンブレム問題から考えるデザインの過去と未来」 2017年12月20日(水)の夜に神楽坂モノガタリにて、加島卓さんと対談いたします。 加島さんの新著『オリンピック・デザイン・マーケティング』(河出書房新社)の刊行を記念してのイヴェ…
『本の雑誌』通巻414号2017年12月号「特集=人生は「詩」である!」が出ました。 今月号は、いつものこわいうさぎおじさんのようなものが表紙ではないのですネ。 拙連載「マルジナリアでつかまえて」の第3回も掲載されております。 前回に続いて漱石先生のマ…
12月、二つのイヴェントに登壇いたします。 いずれもB&B(下北沢)です。 *2017/11/13追記:12月09日のイヴェントの曜日を間違えて「木」としておりました。正しくは「土」でございます。訂正しました。 ★12月09日(土) 久保田晃弘×大林寛×山本貴光「因果…
11月下旬刊行予定の『文学問題(F+f)+』(幻戯書房)の予約特典「メイキング・オブ『文学問題(F+f)+』」のデザインが決まりました。 本と同じく編集は中村健太郎さん、デザインは小沼宏之さんです。 全32ページにわたって『文学問題(F+f)+』執筆の過程…
★ジョン・リード『世界を揺るがした10日間』(伊藤真訳、光文社古典真訳文庫KCシ1-1、光文社、2017/11) John Reed, Ten Days That Shook The World (1919) 序文はレーニン。 ★吉田忠編『ニュートン自然哲学の系譜――プリンキピアとオプティックスまで』(平…
★小倉紀蔵『朝鮮思想全史』(ちくま新書1292、2017/11) ★田中純『歴史の地震計――アビ・ヴァールブルク『ムネモシュネ・アトラス』論』(東京大学出版会、2017/07) ★イアン・ハッキング『数学はなぜ哲学の問題になるのか』(金子洋之+大西琢朗訳、森北出版…
★東浩紀監修+市川真人+大澤聡+福嶋亮大『現代日本の批評1975-2001』(講談社、2017/11) 『ゲンロン1』『ゲンロン2』に掲載された「現代日本の批評」前半を書籍化したもの。後半も同様に刊行予定とのこと。 ★ながべ『とつくにの少女』第4巻(マッグガーデ…
『文学問題(F+f)+』(幻戯書房)は11月7日に校了となり、あとは本の形になるのを待つばかり。全592ページとなりました。 というところで、幻戯書房のブログに装幀の写真が掲載されました。 小沼宏之さんによるデザインです。 そこでも書かれていますが、カ…
★植村和秀『折口信夫――日本の保守主義者』(中公新書2458、中央公論新社、2017/10) ★出村和彦『アウグスティヌス――「心」の哲学者』(岩波新書1682、岩波書店、2017/10) ★ジル=ガストン・グランジェ『科学の本質と多様性』(松田克進+三宅岳史+中村大介…