『文学問題(F+f)+』(幻戯書房)のブックフェアが始まりました。
今日はMARUZEN&ジュンク堂書店渋谷店にお邪魔して参りました。
許可をいただいたので写真でちらりとご紹介します。
(写真1.お隣は『三美スーパースターズ 最後のファンクラブ』(斎藤真理子 訳、韓国文学のオクリモノ、晶文社)が刊行されたパク・ミンギュさんのフェア)
(写真2.向かって左の棚です。パネル製作:幻戯書房)
漱石の『文学論』を中心に、文学について考えたり、遊んだりするための本でぐるりと取り囲みました。
なかには科学史や言語学、TRPGのルールブックなどもあります。
「文学」の多様な側面をご覧いただけるように30冊強を選んでみました。
選書とそれぞれの本についてコメントを書いたリーフレット(無料)も配布中ですので、お近くをお通りの際には覗いてみてくださいな。
このとき、『文学問題(F+f)+』のサイン本もつくりました。特別に予約特典もセットにしております。数はとっても限られていますので、ご関心のある方はおはやめにどうぞ。
山本貴光さんが来店され、新刊「文学問題(F+f)+」(幻戯書房)のサイン本を作ってくださいました。サイン本に限り、予約特典「メイキングオブ(F+f)+」が封入されています(ありがとうございます)。
— MARUZEN&ジュンク堂書店 渋谷店 (@junku_shibuya) 2017年11月27日
予約し損ねた方、チャンスです!今回限りです。
数に限りがありますのでお早めにどうぞ。
MARUZEN&ジュンク堂書店渋谷店は、私もしばしば訪れる書店のひとつです。
なによりありがたいのは、すべての棚が一つのフロアにあるので、階をのぼりおりすることなく文芸書も法律書も歴史書も哲学書も数学書も科学書も建築書も芸術書も映画書も料理書も語学書もコンピュータ書も社会学書も見て歩けるところ。
倉庫ですかと言いたくなるような品揃えでどの棚も見飽きません。
私はよく、原稿を書いたり、アイデアを発想したいときなどには、テーマや疑問を頭に放り込んで同店をぶらぶらしています。そうすると、いろいろなものが棚のほうから目に飛び込んできて、考えるヒントもたくさんもらえるのでした。これは物理的に並べられた書棚のあいだを歩き回るからこそです。環境としての書物ですね。
『文学問題(F+f)+』を書いているあいだも、しばしば同店の文芸書コーナーを訪れて、未読の文学論書や批評を教えてもらいました。目下は、文法や天文学について考えていて、助けてもらっています。
ただし、気をつけないと、訪れるときにはまるで予定していなかった本を一山買って帰ることになったりもします。
これはどう考えても、それぞれの棚を担当している方の工夫の結果でありましょう。だってほら、その気がなかった人が、棚を眺めているうちに「おや?」となって、「ほうほう」と手にとり、「ふーむ」と中をぱらぱら覗いて、「ここで手に入れないと二度と出会えないかも」なんて言いながら小脇に抱えるわけですから。
本を手にとり始めると頭が真っ白になって、次に我に返るのはレジでお会計を済ませてコーヒーチケットを1、2枚いただくときだったりします(大丈夫か)。
――と、書きながら思い出しましたが、いまはビックロになっている新宿のビルにも、かつてジュンク堂書店があって、よく吉川浩満くんと一緒にミーティングの前後、遊びに行っておりました。
行けばなにかと出会えるMARUZEN&ジュンク堂書店です。
なお、『文学問題(F+f)+』(幻戯書房)刊行記念ブックフェア「文学とは感情のハッキングである」は、以下の3店で開催中です。
・MARUZEN&ジュンク堂書店渋谷店
・青山ブックセンター六本木店
・ブックファースト新宿店
それぞれ選書を変えていますので、リーフレットも見比べていただければ幸いです。
また訪れましたらレポートしたいと思います。
ご協力いただいた書店と書店員のみなさまに感謝の気持ちを込めて。