『本の雑誌』

「気になるところは定点観測」

『本の雑誌』2023年2月号(本の雑誌社、2023/01/11)の特集「本を買う!」に、「気になるところは定点観測」を書きました。2022年10月の1カ月のあいだに買った本について書くという、いろいろな意味で恐ろしい企画です。 中野善夫さんの名文「本を買え。天に…

「選書の世界の歩き方」

『本の雑誌』2022年2月号(本の雑誌)は、「選書の大海原に飛び込め!」という特集です。 私は「選書の世界の歩き方」と題して、選書という形式の本について、あれこれ書いております。 原稿の依頼を頂戴した際には、選書ならそれなりに集め読んできたから、…

「マルジナリアでつかまえて」第45回

『本の雑誌』2021年6月号(本の雑誌社)に「マルジナリアでつかまえて」第45回を書きました。 「黒い点と十字の秘密」と題して、モーツァルトの手稿譜に残された染みについてのお話です。 あと5回で50回。 www.webdoku.jp

「マルジナリアでつかまえて」第46回「黒い点と十字の謎」

『本の雑誌』2021年6月号(本の雑誌社)に「マルジナリアでつかまえて」の第45回を書きました。 今回は「黒い点と十字の謎」と題して、モーツァルトの手稿譜についた黒いシミをめぐる話です。マルジナリア案件として話題を提供してくださった河西恵里さんに…

「実物はもっと美しいんだから!」

『本の雑誌』(本の雑誌社)で連載中の「マルジナリアでつかまえて」は、31回目になりました。 今回は「実物はもっと美しいんだから!」というタイトルで、ヴェルレーヌによる『呪われた詩人たち』校正刷へのマルジナリアを眺めております。邦訳は、幻戯書房…

寄稿「マルジナリアでつかまえて」第18回

『本の雑誌』2019年3月号(本の雑誌社)は、「出版業界消えたもの列伝」特集。 「出版業界におけるFAXの運命は!?」という記事がある。そうかFAXってまだ使われているんだ。 私がコーエーにいた頃(1994-2004)、ゲーム会社でもFAXは現役だった。PlayStatio…

寄稿「世界の謎と学術ワンダーランド」

本の雑誌の増刊号『おすすめ文庫王国2019』(本の雑誌社)に、「世界の謎と学術ワンダーランド」と題して2018年の学術系文庫のおすすめ10冊をご紹介しました。 ここで「学術系文庫」とは、岩波文庫、角川ソフィア文庫、講談社学術文庫、光文社古典新訳文庫、…

「マルジナリアでつかまえて」と新著のこと

『本の雑誌』2018年9月号(本の雑誌社)に「マルジナリアでつかまえて」第12回を寄稿しました。 今回は、ダニエル・ローゼンバーグとアンソニー・グラフトンの『時間の地図製作法(仮題)』に登場する古い時代の年表を扱っております。 私も自分用の年表をつ…

「マルジナリアでつかまえて」第10回

『本の雑誌』2018年7月号に、「マルジナリアでつかまえて」第10回を寄稿しました。 今回は「デジタルだって書き込みたい!」と題して、連載でこれまであまり扱っていなかったデジタル環境におけるマルジナリアについて記してみました。 担当編集者の高野夏奈…

「マルジナリアでつかまえて」第7回を寄稿しました

『本の雑誌』2018年4月号に「マルジナリアでつかまえて」第7回「試論は続くよどこまでも」を寄稿しました。 刊行された自著に猛烈な書き込みを施したあの人について書いております。 特集は「本格ミステリー一年生!」。 本の雑誌社といえば、巻頭を飾る名物…

連載「マルジナリアでつかまえて」第5回

『本の雑誌』2018年2月号(本の雑誌社)に、「マルジナリアでつかまえて」第5回を寄稿しました。 「マルジナリアンの受難」と題して、いいことづくめのマルジナリア唯一の(?)難点について書いております。また、そのモンダイに対する対処法も。 同号の特…

「マルジナリアでつかまえて」第3回

『本の雑誌』通巻414号2017年12月号「特集=人生は「詩」である!」が出ました。 今月号は、いつものこわいうさぎおじさんのようなものが表紙ではないのですネ。 拙連載「マルジナリアでつかまえて」の第3回も掲載されております。 前回に続いて漱石先生のマ…

「マルジナリアでつかまえて」第2回

先月から『本の雑誌』で始めた連載「マルジナリアでつかまえて」の第2回が、同誌2017年11月号に掲載されました。 今回は「読書とはツッコム事と見付けたり」と題して、具体的なマルジナリア(本の余白への書き込み)の例を眺めております。 登場するのは、マ…

新連載「マルジナリアでつかまえて」(『本の雑誌』)

『本の雑誌』2017年10月号(本の雑誌社)は、「2017年、新訳の旅!」特集。 新訳して欲しいと思う本かー。 ミシェル・フーコーの『言葉と物』、そろそろいかがでしょう。 今回から、同誌で「マルジナリアでつかまえて」という連載を始めました。 第1回は「わ…

『本の雑誌』2017年8月号「知の巨人に挑む!」

『本の雑誌』2017年08月号(通巻410号)「特集=知の巨人に挑む!」(本の雑誌社)に寄稿しました。 (いつもはほがらかな感じの表紙も、今回ばかりは「いいから本を読め」と、眉間にしわのよった感じで迫ってきます) 特集に関連する目次は次のとおり。 ・…

歌って踊ってシミュレーション、それが文芸ちゅうものやね

『本の雑誌』2017年4月号(No. 406)に「町田康の10冊/歌って踊ってシミュレーション、それが文芸ちゅうものやね」を寄稿しました。 好きな日本の作家を1人選んで、10冊を紹介するというコーナーです。 町田さんは、作家としてデビューされた頃から新著が出…