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DISTANSE.medeia、始まります

2023年6月にオープン予定のウェブメディア「http://DISTANCE.media」のプレサイトが本日公開となりました。 改めて、いろいろな意味で「距離」について考えてみようという趣向です。 編集はNTT出版、ドミニク・チェンさん、塚田有那さん、山本が編集委員を務…

2023年度の教育方面の仕事

新しい年度が始まるということで、ものを教える方面の仕事についてのメモをここにも残しておこうと思います。 2023年度は、引き続き東京工業大学で「哲学」他を担当します。 早いもので、着任してから今年で3年目となりました。大学生なら3年生です。もうす…

J. G. フレイザー『金枝篇』の顛末

3月半ばのことでした。Twitterの「金枝篇bot」さんがこんなツイートをしています。 『金枝篇8巻 スケープゴート』の初校ゲラ校正もほぼほぼ終わり、後は註釈の原典スペルチェックと山本貴光先生マターの幾つかのギリシア語・ラテン語翻訳を残すのみとなりま…

「原爆、原発、風船爆弾──ハンフォードから福島へ」

2023年4月4日(火)は、代官山蔦屋書店で「原爆、原発、風船爆弾──ハンフォードから福島へ」というトークイベントに司会として登壇しました。 安東量子さんの新著『スティーブ&ボニー』(晶文社)の刊行を記念して、安東さん、そしてアーティストの竹内公太…

猫町倶楽部の漫画読書会 第1回

2023年4月2日の夕刻から、猫町倶楽部の漫画読書会に選者として参加しました。 今回から3回の予定で、山本が選んだ漫画を課題図書として開かれる読書会です。 第1回の今回は、ヤマシタトモコ『違国日記』(祥伝社)の第1巻から3巻までとしました。目下第8巻ま…

「BHチャンネル×版美―YouTube生配信!!」

2023年4月1日(土)の夜、町田市立国際版画美術館で開催中の「自然という書物」展の関連イベントに登壇しました。 ヒロ・ヒライさん、橋本麻里さん、藤村拓也さん(担当学芸員)と私の4名で、同展覧会についてあれこれ話すという趣向です。 イベントは、YouT…

『文学は予言する』(新潮社)刊行記念トークイベント

2023年2月3日(金)の19:00から、ブックファースト新宿店にて、鴻巣友季子さんの新著『文学は予言する』(新潮社)の刊行記念トークイベントが行われます。鴻巣さん、渡辺祐真(スケザネ)さんとともに登壇して、あれこれお話ししたいと思います。 イベント…

下西風澄『生成と消滅の精神史』刊行記念イヴェント

来たる2023年1月24日(火)の夜、代官山 蔦屋書店にて、下西風澄さんの新著『生成と消滅の精神史 終わらない心を生きる』(文藝春秋、2022/12)の刊行を記念したトーク・イヴェントが開催されます。登壇者は、著者の下西さんと、吉川浩満くんとわたくしです…

モーテン・H・クリスチャンセン&ニック・チェイター『言語はこうして生まれる』(塩原通緒訳、新潮社)書評

「日本経済新聞」2023年1月21日の書評欄に、モーテン・H・クリスチャンセン&ニック・チェイター『言語はこうして生まれる 「即興する脳」とジェスチャーゲーム』(塩原通緒訳、新潮社)の書評を書きました。 www.nikkei.com

今野真二『「鬱屈」の時代をよむ』(集英社新書)書評

『青春と読書』2023年2月号(集英社、2023/01/20)に、今野真二『「鬱屈」の時代をよむ』(集英社新書)の書評「感情にかたちを与える」を書きました。 seidoku.shueisha.co.jp 以下、2023年1月30日追記: 上記の書評がウェブでも公開されました。短いもので…

「人文的、あまりに人文的」#138

吉川浩満くんとお送りしている「人文的、あまりに人文的」第138回は「注目の新刊」です。 『江戸パンク!』『ホメロスと色彩』『日本の保守とリベラル』『システム・エラー社会』『社会学の力』『はじめて学ぶビデオゲームの心理学』ほかをご紹介しています。…

作家/翻訳家とのわくわく文学トーク」

「洋書ファンクラブ」などでお馴染みの渡辺由佳里さんのYouTubeチャンネルに、吉川浩満くんともどもお邪魔しました。「作家/翻訳家とのわくわく文学トーク」というコーナーです。本や読書について、90分ほどおしゃべりをしております。 www.youtube.com

「人文的、あまりに人文的」#137

吉川浩満くんとお送りしているYouTube番組「人文的、あまりに人文的」第137回は「新年のご挨拶&活動報告」です。 本年もどうぞよろしくお願いいたします。 www.youtube.com

「気になるところは定点観測」

『本の雑誌』2023年2月号(本の雑誌社、2023/01/11)の特集「本を買う!」に、「気になるところは定点観測」を書きました。2022年10月の1カ月のあいだに買った本について書くという、いろいろな意味で恐ろしい企画です。 中野善夫さんの名文「本を買え。天に…

「文学のエコロジー」第12回「「気」は千変万化する」

『群像』2023年2月号(講談社、2023年1月7日)に連載「文学のエコロジー」第12回「「気」は千変万化する」を書きました。 日本語で心や精神の働きを表すのに多用される「気」という語について眺めております。題材は林芙美子『浮雲』です。 gunzo.kodansha.c…

「文芸的事象クロニクル 2022.09-2022.11」

『文藝』2023年春季号(河出書房新社)に連載「文芸的事象クロニクル 2022.09-2022.11」を書きました。画像生成AIがコンテストで優勝、ゲーム「Ukraine War Stories」、ブンゲイファイトクラブ4他を並べております。 今号は瀬戸夏子+水上文責任編集の「批評…

2023年の展望

2023年の展望は……と書いてみて、毎度のことながら、果たせていない約束のあれこれが脳裡を巡る。大学での仕事を基礎としつつ、それらを一つひとつ形にするのが当面の目標である。 比較的見通せていることから書けば、次のようなことがある。 ★「文学のエコロ…

2022年の回顧

2022年の自分の仕事の回顧です。 ■A. 単著・共著・寄稿 ★01:『マルジナリアでつかまえて2 世界でひとつの本になるの巻』(本の雑誌社、2022/05/19) ★02:『世界を変えた書物 人類の知性を辿る旅』(山本貴光著、橋本麻里編、小学館、2022/10/18) ★03:『…

「「人文的、あまりに人文的」な、2022年人文書めった斬り!」

2022年12月26日の夜、ゲンロンカフェで恒例の「「人文的、あまりに人文的」な、2022年人文書めった斬り!」に斎藤哲也さん、吉川浩満くんとともに登壇しました。 このイヴェントでは、その年に刊行された日本の書物から、三者が目にしたり気になったものを選…

「22年下半期読書アンケート」(図書新聞)

「図書新聞」2022年12月24日号の「22年下半期読書アンケート」に参加しました。 今年の下半期に読んだ本から3冊を選んでご紹介しています。 また、同号では「海外文学・文化回顧2022」と題して、アメリカ、イギリス、ドイツ、ロシア、ラテンアメリカの各方面…

「2022年の収穫」(週刊読書人)

「週刊読書人」2022年12月16日号のアンケート特集「2022年の収穫」に参加しました。3冊を選んでコメントしています。 [3469]2022年12月16日号 データ版jinnet.dokushojin.com

「これから出る本」

「これから出る本」の2022年12月下期号の「本の周辺」コーナーに「棚から棚へと本は動く」と題して小さなエッセイを書きました。全3回の予定で、2022年11月下期号に第1回の「小さくても広大な本屋」を書いております。 2022年11月下期号は日本書籍出版協会の…

「それでも本を読む理由。」(BRUTUS)

『BRUTUS』2023 1/1・15合併号(マガジンハウス)の「それでも本を読む理由。」特集で、吉川浩満くんと5冊ずつの本を並べて話しています。企画・構成は鳥澤光さん、写真は石渡朋さんです。「あら、出てる」と買って帰ったら、見本が届いておりましてん。 bru…

「「情報の歴史21」電子化記念!古今東西同時年表ポータブル」

2022年12月13日(木)の夜、DOMMUNEで開催された「「情報の歴史21」電子化記念!古今東西同時年表ポータブル」というイヴェントに登壇しました。 出演は、武邑光裕(メディア美学者)、宇川直宏(現在美術家、DOMMUNE主宰)吉村堅樹(『情報の歴史21』編集長…

対談:礒崎純一+山本貴光「全集、その独特の悦びと愉しみ――国書刊行会創業50周年に寄せて」

『図書新聞』第3568号(2022年11月26日)で、「全集、その独特の悦びと愉しみ――国書刊行会創業50周年に寄せて」と題して国書刊行会前編集局長の礒崎純一さんと対談しました。同号は、毎年恒例の全集・シリーズ特集号です。

INSTeMキックオフシンポジウム

2022年11月12日(土)は、吉川浩満くんとともに、INSTeMという新しい組織のキックオフシンポジウムに参加しました。 INSTeMについては、公式ウェブサイトの「INSTeMについて」に説明されています。引用すれば、以下の通りです。 地球温暖化が非常事態の域に…

鼎談:古谷田奈月『フィールダー』をめぐる、ディープ・ダンジョン・ディスカッション

古谷田奈月さんの『フィールダー』(集英社)について、倉本さおりさん、米光一成さんとあれこれおしゃべりをしました。 「古谷田奈月『フィールダー』をめぐる、ディープ・ダンジョン・ディスカッション」と題して、前後編でお送りします。「集英社オンライ…

出版:『世界を変えた書物』(小学館)

「世界を変えた書物」展の公式図録『世界を変えた書物 人類の知性を辿る旅』(山本貴光著+橋本麻里編、小学館)が、10月半ばに発売予定です。 装幀・デザインは、白井敬尚形成事務所、版元は小学館。 書影は、「世界を変えた書物」展の公式ウェブサイトから…

寄稿「悪魔のように働いて」(閏)

閏(うるう)」というオンラインマガジンに、「悪魔のように働いて」を書きました。 同マガジンの「連閏記」というコーナーです。 書き出しはこんなふう。 いつだったか、ニーチェが書いたものを手に入る限り集めて読んでみる、ということをしてみた。映画で…

金沢工業大学へ

「世界を変えた書物」展(金沢展)の作業も大詰めを迎えております。 書物の確認その他で、金沢工業大学に来たのでした。 秋晴れで、日射しはちょっと夏のよう。