2024年3月23日(土)に、第4回「みんなのつぶやき文学賞」の結果発表会を行いました。YouTubeを使ったオンライン配信で、倉本さおりさん、長瀬海さん、橋本輝幸さん、若林踏さん、そしてわたくしの5名で、国内篇、海外篇についてそれぞれ10冊前後の本を紹介しました。
下記アーカイヴでご視聴いただけます。
今回、わたくしは3回目の参加でした。
これはお世辞でも卑下でもなく素直に思うことですが、書評家の倉本さん、長瀬さん、橋本さん、若林さんが小説を紹介する様子は、いつ見ても惚れ惚れします。
少なくない文字数で構成された複雑な小説の内容を、的確に捉え、表し、具体的な見所を押さえ、かつご自身ならではの評価と表現で伝える様子は、たとえるなら日頃から体を鍛えたアスリートの技を見ているような心地と言いましょうか。気づけば(未読の場合は)紹介された本を注文しているわけですよ。
自分で試してみるとすぐ痛感することですが、一篇の小説を読んで、それを3分なり5分なりで筋道立て手説明するのは、そうそう簡単にできることではありませぬ。
わたしもときどき、小説について書評を書くことがありますが、他の分野の本を紹介する場合と比べて苦心することが多いです。
というわけで、毎度のことながら今回も各方面の文芸書評のプロフェッショナルでいらっしゃるみなさんの話を間近に聞きながら、あれこれ学んだのでした。
といっても、「そうか、この小説をこんなふうに説明できるんだ」と分かった(つもりになった)からといって、自分ですぐさま真似できるようなことではないのでありました。やはりたくさんの試行錯誤の果てにはじめて可能となる技なのだと思います。脱帽です。
また来年、第5回も開催されることを楽しみにしつつ、今年も(といってもすでに3月が終わろうとしていますが!)小説を読もうと思います。
下記は、これに関連するTwitterへの投稿です。
「みんなのつぶやき文学賞」結果発表会に際して、私が手元に並べていた本を写真(スレッド)でご紹介します。まずは「国内篇」から。結果発表会で紹介された8冊はこちらです。 pic.twitter.com/DEuwTsYqmj
— 山本貴光 (@yakumoizuru) 2024年3月24日