講談社

「人文的、あまりに人文的」第191回

今週の「人文的、あまりに人文的」第191回は、先週に続いての特別企画(勝手に)「講談社現代新書創刊60周年記念」その2です。 吉川浩満くんとともに、講談社現代新書の思い出についておしゃべりしています。 www.youtube.com Twitterで上記動画を紹介する投…

「現代新書はこれを読め」(哲学の劇場)

吉川浩満くんとお送りしているYouTubeチャンネル「哲学の劇場」で、講談社現代新書創刊60周年を勝手に記念しておしゃべりしています。 講談社現代新書は、1964年の創刊で、2024年5月現在、通し番号で2740番台に達しています(ただし、未刊行の番号もあるかも…

2024年3月の講談社学術文庫

2024年3月の講談社学術文庫は、以下の5冊です。 それぞれの本の冒頭にある4桁の数字は、講談社学術文庫の通し番号です。 ★2808:クラウス・リーゼンフーバー『存在と思惟 中世哲学論集』(山本芳久編・解説、講談社、2024/03/12) 『中世哲学の源流』(上智…

「本の名刺」(講談社)

「群像」のウェブ(という位置づけでいいのかな)に「本の名刺」というエッセイを書きました。 講談社から本を刊行した著者が、その本にまつわる文章を書くというコーナーで、『群像』本誌のほうにも同じコーナーがあります。今回私が寄稿したのは、ウェブの…

『文学のエコロジー』へのコメント

ここでは、2023年11月に刊行した拙著『文学のエコロジー』(講談社)を読んでくださった方のコメントや反響などをまとめてみます。随時追記して参ります。 ★鴻巣友季子さんによる書評(「毎日新聞」12月9日号「今週の本棚」コーナー) mainichi.jp

新著『文学のエコロジー』(講談社)

新著『文学のエコロジー』(講談社、2023/11/23)が間もなく発売となります。 文芸誌「群像」に連載した同名の連載をもとに、加筆修正と書き下ろしを加えた本です。 文芸作品に文字で記された「世界」は、どのようなエコロジー(生態)なのか、ということを…

トマス・アクィナス『神学大全』

トマス・アクィナス『精選 神学大全1 徳論』(稲垣良典+山本芳久編、稲垣良典訳、岩波文庫青621-3、2023/07/14) トマス・アクィナス(Thomas Aquinas, c1225-1274)の『神学大全(Summa Theologiae)』(1266-1273)から、編者の稲垣良典と山本芳久が重要…

「文学のエコロジー」第12回「「気」は千変万化する」

『群像』2023年2月号(講談社、2023年1月7日)に連載「文学のエコロジー」第12回「「気」は千変万化する」を書きました。 日本語で心や精神の働きを表すのに多用される「気」という語について眺めております。題材は林芙美子『浮雲』です。 gunzo.kodansha.c…

寄稿:「文学のエコロジー」第6回(『群像』2022年8月号)

『群像』2022年8月号(講談社、2022.07.07)に、連載「文学のエコロジー」第6回を書きました。 今回は、「二時間を八分で読むとき、なにが起きているのか」と題して、H. G. ウェルズの『タイムマシン』を例に、文芸に記される時間についてあれこれ考えており…

寄稿:「文学のエコロジー」第5回(『群像』2022年7月号)

『群像』2022年7月号(講談社、2022.06.07)に「文学のエコロジー」の第5回を書きました。 今回は「文芸と意識に流れる時間」と題して、文芸作品には時間がどのように記されているのかを検討しています。まずは短い文からということで、松尾芭蕉の「古池や蛙…

寄稿:「文学のエコロジー」第4回(『群像』2022年6月号)

『群像』2022年6月号(講談社、2022.05.07)に連載「文学のエコロジー」の第4回を書きました。 タイトルは「社会全体に網を掛ける方法」です。 第2回から続くバルザック『ゴリオ爺さん』には、なにがどのように書かれているのかを検討するシリーズも一区切り…

解説:大澤真幸『〈世界史〉の哲学1 古代篇』

大澤真幸『〈世界史〉の哲学1 古代篇』(講談社文芸文庫おZ2、講談社、2022/04)に解説「世界史の謎に迫るためのアルゴリズム」を書きました。 10年以上にわたって書き継がれてきたシリーズの最初の巻ということもあり、同シリーズで大澤さんが取り組む課題…

寄稿:「文学のエコロジー」第3回(『群像』2022年5月号)

『群像』2022年5月号(講談社)に連載「文学のエコロジー」第3回を書きました。 今回は「潜在性をデザインする」と題して、バルザックの『ゴリオ爺さん』を例に、人間の生態を描く上でも重要な空間や建築がどのように記述されているかを眺めています。補助線…

新連載「文学のエコロジー」

『群像』2022年3月号(講談社)に新連載「文学のエコロジー」の第1回「文芸作品をプログラマーのように読む」を書きました。 文芸作品には、なにがどのように書かれているのかという問いを念頭に、そこに記述された世界をコンピュータでシミュレーションとし…

「第三の新人」論へのあとがき

リニューアル後、「文×論」の方針を掲げて着々と鈍器路線を歩み続ける文芸誌『群像』2021年3月号(講談社)に文章を書きました。 小特集「第三の新人」のコーナーで、「日常の再発見に向けて――「第三の新人」を読むために」と題しています。 拙文のほか、同…

『つげ義春大全』

『つげ義春大全』(全22巻、講談社、2020/04) この全集は、つげ自らが「大全」と謳い、著者全面協力のもと編纂された決定版の全集です。/収録作品は1954年発表の幻のデビュー作から1987年の断筆までの作品、そして随筆家としても知られる著者の文章、イラ…

★071/1019:池内紀『カール・クラウス――闇に一つの炬火あり』(講談社学術文庫2331、講談社、2015/11/10)

★071/1019:池内紀『カール・クラウス――闇に一つの炬火あり』(講談社学術文庫2331、講談社、2015/11/10) というわけで、Instagramに投稿していた手元に来た本の記録を、今日からこのブログにつけることにします。当人以外にとっては意味のないものですが、…

片山杜秀+岡田暁生「クラシック音楽から考える日本近現代史」

先日、ゲンロンカフェで開催された片山杜秀+岡田暁生/司会=山本「クラシック音楽から考える日本近現代史――『鬼子の歌』刊行記念イベント」は、5月21日(火)までニコニコ生放送のタイムシフトでご覧いただけます。 (写真は、ゲンロンカフェのツイートよ…

対談:片山杜秀+山本貴光「魅力に満ちた赤き偏愛」

「週刊読書人」第3280号、2019年3月8日号に、片山杜秀さんとの対談が掲載されました。片山さんの新著『鬼子の歌――偏愛音楽的日本近現代史』(講談社)の刊行を機に行われた対談です。 読みどころの多いこの本の魅力をお伝えしたいと考えて、片山さんにお話を…

「思考する人のための読書術」(『週刊読書人』)

『週刊読書人』第3212号2017年10月27日号で、橋爪大三郎先生と対談しました。 橋爪先生の新著『正しい本の読み方』(講談社現代新書)を中心に、読書についてお話ししております。1面かな。 (こうした対談などでは、変な手つきの写真が掲載されることが多…

書評:ルトガー・ブレグマン『隷属なき道』(文藝春秋)

『週刊現代』7月8日号(講談社)に書評を寄稿しました。 評したのは、ルトガー・ブレグマン『隷属なき道――AIとの競争に勝つ ベーシックインカムと一日三時間労働』(野中香方子訳、文藝春秋)です。 貧困の問題を解決するには、ベーシックインカムと労働時間…

「楽天市場の「絶望的な使いにくさ」に隠された意図――深読みウェブ散歩」

講談社のウェブサイト「現代ビジネス」に寄稿しました。 編集部につけていただいたタイトルは、「楽天市場の「絶望的な使いにくさ」に隠された意図〜深読みウェブ散歩」。 少々カタく申せば、ウェブ批評の試みです。 これまで、デジタルゲームをつくったり、…

★飯田隆編著『知の教科書 論理の哲学』(講談社選書メチエ341、講談社、2005/09、amazon.co.jp) 『言語哲学大全』(全4巻、勁草書房、1987-2002、4326153652)などの仕事で知られる飯田隆(いいだ・たかし, 1948- )氏の編集による論理の哲学入門書。フレー…

明治賢人研究会という会合で、魯庵の「銀座と築地の憶出」(初出=大正15年7月「女性」所載)を読んでいる。 参集したメムバーが、一人一段落を音読しては、そのくだりを肴にああでもないこうでもないと論じ合う。音読というところが好い。ページ全体をぱっ…

★フランツ・フェルディナント『オーストリア皇太子の日本日記 明治二十六年夏の記録』(安藤勉訳、講談社学術文庫1725、講談社、2005/09、amazon.co.jp) Franz Ferdinand, TAGEBUCH MEINER REISE UM DIE ERDE 1892-1893 オーストリア皇太子フランツ・フェル…

★『群像』第60巻第10号、2005年10月号(講談社) 評論特集「小説の現在」は、評論家11人による13人の作家論。俎上にのせられる作家は、赤坂真理、阿部和重、鹿島田真希、桜坂洋、平山瑞穂、山崎ナオコーラ、佐藤友哉、笙野頼子、多和田葉子、中原昌也、古川…

★伊藤整『日本文壇史2——新文学の創始者たち』(講談社文芸文庫いD3、講談社、1995/02、amazon.co.jp) 私たち文学史の門外漢にとって明治文学史をたどるさいに便利なリソースのひとつに、伊藤整+瀬沼茂樹『日本文壇史』(全24巻+目次総索引、講談社文芸文…

★内田魯庵『魯庵日記』(講談社文芸文庫うD2、講談社、1998/07、amazon.co.jp) 明治27年から44年までの日記。身辺雑記はもちろんのこと、新聞記事や名刺(実物)の貼りこみ、それについての批評、日記というよりはもはや随筆になっている文章など、多種多様…

★内田魯庵『魯庵の明治』(山口昌男+坪内祐三編、講談社文芸文庫うD1、講談社、1997/05、amazon.co.jp) 目下、講談社文芸文庫には魯庵の作が二冊はいっている。一冊目がこの『魯庵の明治』。もっぱら明治期の回想記を中心に編まれたアンソロジー。収録作は…

★『群像』第60巻第7号、2005年7月号(講談社) 奥泉光+町田康「物語を打ち破る力」は二人の小説作法が垣間見えておもしろい対談。 安藤礼二「虚空の曼荼羅——折口信夫新発見資料解説」は、新発見資料三点つき。下記、栗原さんのブログに安藤さんのコメントも…