内田魯庵魯庵の明治』山口昌男坪内祐三編、講談社文芸文庫うD1、講談社、1997/05、amazon.co.jp


目下、講談社文芸文庫には魯庵の作が二冊はいっている。一冊目がこの『魯庵の明治』。もっぱら明治期の回想記を中心に編まれたアンソロジー。収録作は次のとおり。

■I
・銀座と築地の憶出(大正15年7月「女性」所載)
・銀座繁昌記(昭和4年1、2月「中央公論」所載未完)
・下谷広小路(昭和4年4月松坂屋新館落成記念出版『下谷上野』所収)


■II
・早取写真
納札の過去現在未来
・明治以降——『見せ物』の変遷
・灰燼十万巻(明治41年12月11日、火災の翌日記)【e-text
・文明国には必ず智識ある高等遊民あり【e-text
・駆逐されんとする文人【e-text
・二十五年間の文人の社会的地位の進歩(「太陽」増刊 明治45年6月13日号)
・シロウトの画葉書(大正2年2月)
・のん記
・病臥六旬