トマス・アクィナス『神学大全』

トマス・アクィナス『精選 神学大全1 徳論』(稲垣良典+山本芳久編、稲垣良典訳、岩波文庫青621-3、2023/07/14)

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トマス・アクィナス(Thomas Aquinas, c1225-1274)の『神学大全(Summa Theologiae)』(1266-1273)から、編者の稲垣良典と山本芳久が重要と思われる部分を選んで編纂した精選版全4巻のうちの第1巻。

第1巻と第2巻は、創文社版『神学大全』第11冊、第13冊、第14冊からの転載で、文庫版ではその訳者である稲垣良典(1928-2022)が一部改訂を施しているとのこと。

第3巻と第4巻は、山本芳久による新訳。

今回刊行された第1巻には以下の部分が含まれる。

第2部の第1部

・第49問題 習慣一般についてーーその本質に関して
・第50問題 習慣の基体について
・第51問題 習慣生成の原因について
・第52問題 習慣の増強について
・第53問題 習慣の消滅および弱滅について
・第54問題 習慣の区別について
・第55問題 徳の本質について
・第56問題 徳の基体について
・第57問題 諸々の知的徳の区別について
・第58問題 倫理徳と知的徳との区別について
・第59問題 倫理徳と情念との関係について
・第60問題 倫理徳相互の区別について
・第61問題 枢要徳について
・第62問題 対神徳について
・第63問題 徳の原因について
・第64問題 徳の中庸について
・第65問題 諸々の徳の結合について
・第66問題 諸々の徳の間の均さについて

なお、創文社から刊行された『神学大全』(全45巻/39冊、1960-2012)は、創文社の解散後、講談社による「創文社オンデマンド叢書」で刊行が続けられている。

 

岩波文庫に入っているトマス・アクィナスは以下の通り。

青621-1 『聖トマス 形而上学叙説 有と本質とに就いて』(高桑純夫訳、1935/11)
青621-2 『君主の統治について 謹んでキプロス王に捧げる』(柴田平三郎訳、2009/09)
青621-3 『精選 神学大全1 [徳論]』(稲垣良典+山本芳久編、稲垣良典訳、2023/07)

 

関連する文献について、追ってここに加えていくつもり。