林芙美子

「文学のエコロジー」第12回「「気」は千変万化する」

『群像』2023年2月号(講談社、2023年1月7日)に連載「文学のエコロジー」第12回「「気」は千変万化する」を書きました。 日本語で心や精神の働きを表すのに多用される「気」という語について眺めております。題材は林芙美子『浮雲』です。 gunzo.kodansha.c…

★『めし』(1951) 林芙美子(はやし・ふみこ[林フミコ]、1903-1951)が晩年に「朝日新聞」で連載していた小説『めし』(絶筆)を原作とする映画。大阪天神の森に住む或る夫婦のかわりゆく関係を描く。 狭い炊事場で朝食を用意する三千代(原節子)をよそに…

★『浮雲』(1955, 124min) 焼け野原となった東京にぽつりぽつりと残る家。幸田ゆき子(高峰秀子)は、その一軒をたずねる。玄関に出てきた女性に、農林省から富岡に会いにきたと来訪の意図を伝えるゆき子。家の主富岡兼吾(森雅之)があらわれ、二人は焼け…