★071/1019:池内紀『カール・クラウス――闇に一つの炬火あり』(講談社学術文庫2331、講談社、2015/11/10)

★071/1019:池内紀『カール・クラウス――闇に一つの炬火あり』(講談社学術文庫2331、講談社、2015/11/10)

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というわけで、Instagramに投稿していた手元に来た本の記録を、今日からこのブログにつけることにします。当人以外にとっては意味のないものですが、書誌の前につけた「071/1019」という数字は、「今月の通し番号/今年の通し番号」です。つまり、8月になってから71冊目、2019年になってから1019冊目に手にした本という意味で、もっぱら自分のためのデータであります。booklogというタグを使います。

 

19世紀末のウィーンで活動した批評家カール・クラウス(Karl Kraus、1874-1936)の評伝。

池内紀『闇にひとつの炬火あり――ことばの狩人カール・クラウス』(水星文庫、筑摩書房、1985)をもとにした本。

「せめてもの思いで随所に手を入れ、加筆の一方でその倍ほどを削り、新しい章をつけた。」とは著者の言葉。1985年版もあわせて見る必要があるかもしれないと思ったところでありました。

『カール・クラウス著作集』(全10巻+別巻、法政大学出版局)が第5巻から第10巻までを刊行して終わった件についても書かれております(74ページ以下)。

 

目次

はじめに

Ⅰ 生い立ち

Ⅱ 世紀末ウィーン

Ⅲ 『炬火』年代記

Ⅳ 『黒魔術による世界の没落』

Ⅴ ことばと戦争

Ⅵ 一〇六五通の恋文

Ⅶ 「ゴロツキ、出ていけ!」

Ⅷ ことばとナチズム

Ⅸ 半世紀遅れの「追憶の書」

おわりに

学術文庫版あとがき

 

下記はカール・クラウスが発行していた『炬火(Die Fackel)』のデジタル版についてのツイート。

 

■関連イヴェント

2019年8月30日にゲンロンカフェで行う古田徹也さんとの対談に向けて、古田さんが『言葉の魂の哲学』(講談社選書メチエ)で論じているカール・クラウスについて集め読んでいるのでした。イヴェントについては、下記でご覧くださいませ。

peatix.com