荒木優太編著『在野研究ビギナーズ――勝手にはじめる研究生活』(明石書店)

荒木優太編著『在野研究ビギナーズ――勝手にはじめる研究生活』(明石書店、2019年9月1日刊行予定)という本に、吉川浩満くん(id: clinmn)とともに随筆を寄稿しました。

こういう本です。

「在野研究者」とは、大学に属さない、民間の研究者のことだ。
卒業後も退職後も、いつだって学問はできる!
現役で活躍するさまざまな在野研究者たちによる研究方法・生活を紹介する、実践的実例集。

本書は、読者が使える技法を自分用にチューンナップするための材料だ。

(明石書店、同書紹介ページより)

また、目次は次のとおり。

序 あさっての方へ

第一部 働きながら論文を書く
第一章 職業としない学問/酒井大輔
第二章 趣味の研究/工藤郁子
第三章 四〇歳から「週末学者」になる/伊藤未明
インタビュー1 図書館の不真面目な使い方 小林昌樹に聞く
第四章 エメラルド色のハエを追って/熊澤辰徳
第五章 点をつなごうとする話/内田明

第二部 学問的なものの周辺
第六章 新たな方法序説へ向けて/山本貴光+吉川浩満
第七章 好きなものに取り憑かれて/朝里樹
第八章 市井の人物の聞き取り調査/内田真木
第九章 センセーは、独りでガクモンする/星野健一
第一〇章 貧しい出版私史/荒木優太
インタビュー2 学校化批判の過去と現在 山本哲士に聞く

第三部 新しいコミュニティと大学の再利用
第一一章 〈思想の管理〉の部分課題としての研究支援/酒井泰斗
第一二章 彷徨うコレクティヴ/逆卷しとね
第一三章 地域おこしと人文学研究/石井雅巳
インタビュー3 ゼロから始める翻訳術 大久保ゆうに聞く
第一四章 アカデミアと地続きにあるビジネス/朱喜哲

在野のための推薦本

寄稿した文章でも冒頭で断っているのですが、吉川くんと私はそもそも専門もなく、研究をしている者ではないので、この本のなかでもちょっと特殊な立場かもしれません。

www.akashi.co.jp

この本は、「在野研究」と銘打っていますが、研究はしないけれど、ものを読んだり調べたり考えたりするのが好きな人には、いろいろなヒントを得られる内容かと思います(といっても、私もまだ自分たち以外のページは読んでいないのですけれど)。

なお、この件については、以前、山本ぽてとさんによるインタヴュー「在野に学問あり」第2回(岩波新書編集部「B面の岩波新書」、2018年11月25日)で、吉川くんとともにお話ししたことがありました。

www.iwanamishinsho80.com