2021年の回顧

自分のための覚書として、2021年の回顧をまとめました。

例年は当ブログの「プロフィール」エントリーに書いていたのですが、今年はサボっているうちに1年が経ち、いつなにをしたのか、よう分からんようになっていたのでした。各種の記録から、自分が公に行った仕事をまとめ直したのが以下のリストであります。

■A. 本

今年刊行したのは、過去の連載をもとにした本と、過去に刊行した単行本の文庫版、吉川浩満くんとの対談が採録された共著の3冊でした。

★01:山本貴光+吉川浩満『人文的、あまりに人文的 古代ローマからマルチバースまでブックガイド20講+α』(本の雑誌社、2021/01)

★02:『私たちは学術会議の任命拒否問題に抗議する』(論創ノンフィクション008、論創社、2021/02)

★03:山本貴光編著『世界を読み解く科学本 科学者25人の100冊』(河出文庫、河出書房新社、2021/11)

 

■B. 解説・推薦

2021年は、以下の3冊に解説を書きました。

★01:「音楽には愛を、罵倒にも芸を」(ニコラス・スロニムスキー『クラシック名曲「酷評」事典』、上下巻、藤村奈緒美訳、ヤマハミュージックエンタテイメントホールディングス、2021/03)

★02:「「無知の無知」から目覚めているために」(スティーブン・スローマン+フィリップ・ファーンバック『知ってるつもり 無知の科学』、土方奈美訳、ハヤカワ文庫NF、早川書房、2021/09)

★03:「異言語として母語を見る方法」(今野真二『戦国の日本語 五百年前の読む・書く・話す』、河出文庫、河出書房新社、2021/12)

 

これはついでながら、これまで解説を書いた本には、次のものがあります。

ピーター・メンデルサンド『本を読むときに何が起きているのか ことばとビジュアルの間、目と頭の間』(細谷由依子訳、フィルムアート社、2015/06)

レナード・ムロディナウ『ファインマンさん 最後の授業』(安平文子訳、ちくま学芸文庫、筑摩書房、2015/09)

後藤明生『引揚小説三部作 「夢かたり」「行き帰り」「嘘のような日常」』(つかだま書房、2018/04)

モリー・バング『絵には何が描かれているのか 絵本から学ぶイメージとデザインの基本原則』(細谷由依子訳、フィルムアート社、2019/11)

 

また、次の3冊に推薦文を書く機会をいただきました。

★01:フィリップ・ウィルキンソン『世界の神話大図鑑』(林啓恵+飯原裕美訳、三省堂、2021/01)

★02:クレメンス・ゼッツ『インディゴ』(犬飼彩乃訳、国書刊行会、2021/06)

★03:ユヴァル・ノア・ハラリ『21 Lessons 21世紀の人類のための21の思考』(柴田裕之訳、河出文庫、河出書房新社、2021/11)

 

■C. 連載

2021年は『数学セミナー』『文藝』『本の雑誌』『芸術新潮』の連載が完結したのでした。余力があれば、連載の各回についても追記しようと思います。

 

★01:「これが示したいことだった」(『数学セミナー』、日本評論社)連載完結

★02:「文態百版」(『文藝』、河出書房新社)連載完結

★03:「文芸的事象クロニクル」(『文藝』、河出書房新社)

★04:「マルジナリアでつかまえて」(『本の雑誌』、本の雑誌社)連載完結

★05:橋本麻里+山本貴光「図書館を建てる、図書館で暮らす」(『芸術新潮』、新潮社)連載完結

★06:「古典再訪」(『しししし』、双子のライオン堂)

★07:「世界の文芸誌から」(WEB本の雑誌、本の雑誌社)

★08:「岩波文庫で読む「感染症」」(なみのおと、岩波書店)

★09:「ゲームを遊ぶときに何が起きているのか」(晶文社スクラップブック、晶文社)

★10:今野真二+山本貴光「往復書簡「知識の沼 ことばで巨人の肩にのる」」(Web河出、河出書房新社)

 

■D. 寄稿・書評・アンケート

上記のA、B、C以外の書き物です。書評は8冊。

 

★01:【寄稿】「世界を別の仕方で見るために 『MOTHER』がくれた「ちえとゆうき」」(WIRED、2021/01/22)

★02:【寄稿】「日常の再発見に向けて――「第三の新人」を読むために」(『群像』2021年3月号、講談社、2021/02/05)

★03:【書評】マーカス・デュ・ソートイ『レンブラントの身震い』(冨永星訳、新潮クレストブックス、新潮社)(「日本経済新聞」、2021/01/23)

★04:【書評】西島大介『電子と暮らし』(双子のライオン堂)(「週刊読書人」、2021/03/19

★05:【寄稿】「吉川浩満くんのこと」(『scripta』spring 2021、紀伊國屋書店、2021/03/30)

★06:【寄稿】「学び始める春、失敗を楽しむ 非効率でいい、何度も試し続けよう」(「朝日新聞」、2021/04/01)

★07:【寄稿】「余ナラバ―、ト云フ風ニカク積モリナリ――漱石のクリエイティヴ・ラリーディング」(『悲劇喜劇』2021年05月号、早川書房、2021/04/07)

★08:【書評】沓掛良彦『オルフェウス変幻』(京都大学学術出版会)(「図書新聞」、2021/05/01

★09:【書評】ジェニファー・M・ソール『言葉はいかに人を欺くか』(小野純一訳、慶應義塾大学出版会)(「日本経済新聞」、2021/06/26)

★10:【寄稿】「算術者のつくり方」(『現代思想』2021年7月号「特集=和算の世界」、青土社、2021/06/29)

★11:【寄稿】「認識と情緒のあいだで 乗代雄介「旅する練習」論」(『群像』2021年7月号、講談社、2021/07/07)

★12:【アンケート】「200人が、この夏おすすめする一冊。」(青山ブックセンター、2021/08/10- )

★13:【寄稿】「辞書という攻略できないゲームで遊ぶ」(『10代のための読書地図』別冊本の雑誌20、本の雑誌社、2021/06/29)

★14:【書評】「新潮」編集部篇『パンデミック日記』(新潮社)(『新潮』2021年08月号、新潮社、2021/07/07)

★15:【アンケート】「21年上半期読書アンケート」(「図書新聞」、2021/07/24

★16:【寄稿】「草枕旅となりなば紙の辺に」(「Ta+」Issue #006 Travel and Artistic Production、plus journal、2021/08/08)

★17:【書評】「そんな生き方があるのかという素直な驚きを正味150回味わえる」(岸政彦編『東京の生活史』筑摩書房)『ちくま』2021年9月号、筑摩書房、2021/08/30)

★18:【書評】グレッチェン・マカロック『インターネットは言葉をどう変えたか』(千葉敏生訳、フィルムアート社)(「日本経済新聞」、2021/10/30)

★19:【アンケート】「名著百選」(ブックファースト、2021/11/13-12/31)

★20:【書評】スタニスワフ・レム『インヴィンシブル』(関口時正訳、国書刊行会)(「図書新聞」、2021/11/20

★21:【書評】海老原豊『ポストヒューマン宣言』(小鳥遊書房)(「週刊読書人」、2021/11/26

★22:【アンケート】「令和三年二〇二一年の収穫!!」(「週刊読書人」、2021/12/09

★23:【アンケート】「21年下半期読書アンケート」(「図書新聞」、2021/12/18

★24:【寄稿】「世界を変えた書物カレンダー2022」(金沢工業大学)

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(書評した本たち)

■E. 動画

2020年1月19日開設から、ほぼ毎週更新中です。

山本貴光+吉川浩満「哲学の劇場」(YouTube)

 

■F. 講義・ゼミ

★東京工業大学:「立志プロジェクト」「哲学B」「哲学C」「哲学A」「教養卒論」

★東京工業大学大学院:「文系教養エッセンス哲学」「教養先端科目」

★立命館大学大学院 先端総合学術研究科:「アカデミックライティング」「リサーチマネジメント」「共生ゼミ」

★和洋女子大学:「デジタル・ゲーム学」

★ゲーム講座(加藤薫先生主催、月2回開催)

★ものかき講座(有志主催、不定期)

 

■G. 講演・対談・インタヴュー・1日店長

講演、対談、インタヴューなど、講義以外で話したことをまとめました。3人以上のトークや聞き手を務めた場合も「対談」と分類しています。

 

★01:【対談】仲俣暁生+山本貴光「魅惑の書物変身術 『マルジナリアでつかまえて』刊行記念」(ゲンロンカフェ、2021/01/06)

★02:【対談】安田登+山本貴光「普段使いのための古典講義 『野の古典』刊行記念」(ゲンロンカフェ、2021/01/13)

★03:山本貴光+吉川浩満「マルジナリア書店1日店長」(マルジナリア書店、2021/01/30)

★04:【対談】今野真二+山本貴光「日本語学の愉しみ 乱歩、短詩、言霊」(ゲンロンカフェ、2021/02/10)

★05:【対談】豊﨑由美+山本貴光「第69回 読んでいいとも!ガイブンの輪」(B&B、2021/02/14)

★06:【対談】山本貴光+吉川浩満「加速する世界の中で、本を読む」(「週刊読書人」、2021/02/26)

★07:【対談】山本貴光+吉川浩満「大人のリベラルアーツ第1回:学びとは何か」(シブヤ大学、2021/02/24)

★08:【インタヴュー】「2.5次元的な造形美。」(取材・構成=鳥澤光、『BRUTUS』No. 933、マガジンハウス、2021/03/01)

★09:【対談】瀧本和成+山本貴光+吉川浩満「その相談、あの本なら、こう言うね。F/哲学の劇場」(立命館大学、2021年03月07日)

★10:【対談】片岡一郎+山本貴光+渡邉大輔「映画を拡張する声と説明芸術 『活動写真弁史』刊行記念」(ゲンロンカフェ、2021/03/08)

★11:【対談】山本貴光+吉川浩満「『人文的、あまりに人文的』」(猫町倶楽部、2021/03/12)

★12:【対談】東浩紀+山本貴光+吉川浩満「大人のリベラルアーツ第2回:哲学」(シブヤ大学、2021/03/29)

★13:【対談】豊﨑由美+山本貴光「#」(ALL REVIEWS、2021/04/04)

★14:【対談】飯間浩明+徳久倫康+山本貴光「クイズ文で伝わる!謎解きと論理の文章教室」(ゲンロンカフェ、2021/04/07)

★15:【対談】藤原えりみ+山本貴光+吉川浩満「大人のリベラルアーツ第3回:アート」(シブヤ大学、2021/04/27)

★16:【対談】大澤真幸+山本貴光「資本主義の、その先へ」(NHK出版、2021/05/01)

★17:【取材協力】「まなび新時代GIGAスクール編」(「朝日小学生新聞」、2021/05/28)

★18:【講演】「21世紀の百学連環を考える」(東工大ホームカミングデー、2021/05/22)

★19:【対談】全卓樹+山本貴光+吉川浩満「この世界の小さな驚異について 人文的、あまりに人文的な科学夜話」(ゲンロンカフェ、2021/06/04)

★20:【対談】多久和理実+山本貴光+吉川浩満「日本語教師のためのリベラルアーツ入門」(ローマ日本文化会館、2021/06/09)

★21:【インタヴュー】山本貴光+吉川浩満「誰かと話せば、学びは深まる。」(『BRUTUS』No. 941、マガジンハウス、2021/06/15)

★22:【インタヴュー】「奇妙な営み、ゲームから考える 「知のサバイバルキット」としてのリベラルアーツ」(東京工業大学リベラルアーツ研究教育院、2021/09/14)

★23:【対談】三中信宏+山本貴光+吉川浩満「理系研究者が指南する本の遊びかた 『読む・打つ・書く』刊行記念」(ゲンロンカフェ、2021/07/02)

★24:【対談】安田登+玉川奈々福+山本貴光「見えないものの見つけ方 安田登『見えないものを探す旅』刊行記念」(八重洲ブックセンター本店、2021/07/03)

★25:【対談】國方栄二+山本貴光+吉川浩満「精神の自由を取り戻す エピクテトスとストア派の哲学」(ゲンロンカフェ、2021/08/06)

★26:【対談】大澤真幸+山本貴光+吉川浩満「〈われわれの時代〉を読み解く 『〈世界史〉の哲学 近代篇1』&『近代篇2』刊行記念」(ゲンロンカフェ、2021/09/01)

★27:【対談】石川直樹+山内朋樹+山本貴光「第2回 日本語教師のためのリベラルアーツ入門」(ローマ日本文化会館、2021/10/13)

★28:【対談】杉本博司+山本貴光「宇宙感動体験×杉本博司 対談シリーズ「科学から空想へ」エピソード0」(SONY、2021/10/18)

★29:【対談】若林踏+橋本輝幸+長瀬海+倉本さおり+山本貴光「第2回「みんなのつぶやき文学賞」、始動します!」(Zoom、2021/11/14)

★30:【取材協力】「(時代の栞)「エエカゲンが面白い」1979年刊・森毅「知」で社会を遊ぶ」(「朝日新聞」、2021/11/17)

★31:【対談】鴻巣友季子+三宅香帆+山本貴光+渡辺裕真「みんなで世界文学全集を妄想する」(共和国+平井の本棚、2021/12/18)

★32:【対談】田中和生+山本貴光「フィクションの書きにくい現代日本」(構成=関雄輔、「毎日新聞」ウェブ版、2021/12/19/紙面版、2021/12/22)

★33:【対談】山本貴光+吉川浩満「シブヤ大学のZINE制作プロジェクト『歩くようなはやさで生きる人のためのリベラルアーツ』」(シブヤ大学、2021/12/27)

★34:【対談】斎藤哲也+山本貴光+吉川浩満「「人文的、あまりに人文的」な、2021年人文書めった斬り!」(ゲンロンカフェ、2021/12/28)

 

■H. その他

★東京工業大学教授

★金沢工業大学客員教授(工学の曙文庫関連)

★立命館大学大学院先端総合学術研究科講師⇒非常勤講師

★和洋女子大学非常勤講師

★AIDAボードメンバー

★みんなのつぶやき文学賞登壇メンバー