12月23日は、斎藤哲也さん、吉川浩満くんとゲンロンカフェのイヴェント「「人文的、あまりに人文的」な、2020年人文書めった斬り!」でお話ししました。その年に刊行された人文書を振り返る鼎談です。斎藤さんによれば、今回で5回目とのこと。われわれながらよく続いております。
毎回、3人が読んだり気になったりした本のリストをつくって持ち寄るのですが、今回は3人あわせて延べ1000冊を超えております。また、最後には「人文的大賞」を勝手に選んでおります。19時から23時過ぎまでの4時間で、どんな本について語ったのかは、動画でお確かめいただければ幸いです。
ゲンロンカフェでは、独自の配信プラットフォーム「シラス」の運用を開始していて、従来のニコニコ生放送とともに上記番組も配信しています。
(ただし、ニコニコ生放送のほうは、ドワンゴのサーバーのエラーによって、目下のところタイムシフト視聴ができない状態のようです。近日改めて公開されると思います)
ところで、以下は当人以外にとってはどうでもよろしいことですが、2020年は、ゲンロンカフェに都合11回登壇しました。覚書として記しておこうと思います。
01:03月27日(金)古田徹也+伊藤亜紗+山本貴光「しっくりくる言葉、どもる体――『言葉の魂の哲学』サントリー学芸賞受賞記念」
02:04月16日(木)斎藤哲也+山本貴光+吉川浩満「新型コロナウィルス、エピクテトスなら、こう言うね。」
03:04月22日(水)安田登/聞き手=山本貴光「禍の時代を生きるための古典講義――第1回『古事記』を読む」
04:05月20日(水)安田登/聞き手=山本貴光「禍の時代を生きるための古典講義――第2回『平家物語』を読む」
05:06月17日(水)安田登/聞き手=山本貴光「禍の時代を生きるための古典講義――第3回『おくのほそ道』『鶉衣』を読む」
06:07月15日(水)安田登/聞き手=山本貴光「禍の時代を生きるための古典講義――第4回『論語』を読む」
07:08月05日(水)武村政春+山本貴光+吉川浩満「ウイルスが変える世界――巨大ウイルスから新たな生物進化論まで、ウイルス研究の最前線に迫る!」
08:08月26日(水)斎藤哲也+山本貴光+吉川浩満「「人文的、あまりに人文的」な、2020年上半期人文書めった斬り!」
09:09月09日(水)大山匠+三宅陽一郎+山本貴光「変わる社会と変わる人工知能――『人工知能のための哲学塾 未来社会篇』刊行記念イベント」
10:10月14日(水)飯間浩明+山本貴光+吉川浩満「ひとをつなぐ辞典、ひとがつむぐ言葉――映画『博士と狂人』公開記念」
11:12月23日(水)斎藤哲也+山本貴光+吉川浩満「「人文的、あまりに人文的」な、2020年人文書めった斬り!」
哲学、古典、ウイルス、人工知能、辞書、人文書というテーマでした。
安田登さんの「禍の時代を生きるための古典講義」が4回シリーズだったのと、今年は「池澤夏樹=個人編集 日本文学全集」の最終巻、角田光代さんによる現代語訳『源氏物語(下)』(河出書房新社)の刊行を記念したインタヴュー(『文藝』掲載)を担当したこともあって、どっぷり古典漬けになりました。
それにしても、こう並べてみると、3月末に行った古田徹也さん、伊藤亜紗さんとの鼎談が、なんだかはるか遠い日のことのように感じられます。
以上、2020年のゲンロンカフェ登壇のふりかえりでした。