伊藤亜紗+アダム・タカハシ+山本貴光「新しい文理のデザイン」(DISTANCE.media)

伊藤亜紗さん、アダム・タカハシさんと「新しい文理のデザイン」というテーマでお話ししました。

掲載はDISTANCE.mediaで、編集部による記事へのリード文はこんなふう。

グローバリゼーション、デジタル化、環境問題、紛争、分断などが、私たちの前に複雑な課題を突きつけている。これらの問題の多くは、伝統的な学問分野の既存の枠組みでは適切に対処できない。異なる学問分野の統合や再編成を通じて、「文系/理系」という二項対立に象徴される従来の知のパラダイムを変革することが不可欠である。そこで、特集「文理のエコロジー」では、アカデミアの役割を問い直し、新たな知のデザインを探る。


この鼎談では、「他者の言葉を自分の言葉として翻訳して理解する」という営みを起点に、美学者の伊藤亜紗さん、哲学史家のアダム・タカハシさん、DISTANCE.media 編集委員の山本貴光さんに、文系と理系、中世自然哲学、近代科学、サイエンス&アートといった多岐にわたるトピックについて語り合っていただいた。

伊藤さん、タカハシさんとは話してみたいことがたくさんあって、つい3、4時間くらい話すような大風呂敷を広げてしまいました。お互いのカードを場に出したところで時間切れという感じもなくはありませんけれど、まずは文理や複数分野にまたがって動いたり考えたり書いたりしてきた三人それぞれの来歴や目下考えていることを論じてみたのでした。お楽しみいただけましたら幸いです。

 

distance.media

distance.media

DISTANCE.mediaでの関連記事としては、斎藤哲也さんによる新連載「「博論本」を聴く」の第1回に、アダム・タカハシさんが登場して『哲学者たちの天球』(名古屋大学出版会)についてお話ししています。ぜひ併せてご覧くださいませ。

distance.media

また、DISTANCE.mediaでは、NTT出版がかつて発行していた雑誌『InterCommunication』のデジタル・アーカイヴも構築中です。同誌に掲載された記事を、準備が整ったものから順次公開しています。

上記の鼎談や記事に関連するものとしては、村上陽一郎さんと黒崎政男さんの対談「制度としての科学と哲学 対話から統合へ」(1996年10月1日)があります。

といったことも、折々にご紹介したいと念じているのでした。

distance.media