澤直哉『架空線』(港の人)書評

「図書新聞」2024年4月6日号に、澤直哉『架空線』(港の人)の書評を書きました。

一枚の紙から出発して、本とそれが人間にもたらすものを論じる講義「本をめぐる/こころの/ことばの/形にふれる」、詩と人とのあいだに生じうることを記した試論「発生へ」を収めています。

私がブックデザインや本に強い関心を持っているのは、ひとりの小さな人間の心や言葉が生み出す虚構が、どのようにして形ある物となり、複数の人間に共有される現実となるのか、という問いが、文学の、もっといえば人間の思考様式や存在形式の根本に関わるのではないか、という直観があるからです。

とは、同書の言葉。

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